主が町を守るのでなければ

2011年3月16日18時29分 印刷
+藤崎秀雄<br/>グレース宣教会牧師
今回の大震災を目の当たりにして、詩篇一二七篇の御言葉が心に浮かびました。「主が家を建て・・・主が町を守るのでなければ、・・・」家を建て、町を守ることの背後には、主がおられることを忘れてはならない。暖かい家庭も、平和な国家も、全ては創造主なる神様の守りと支えなくしては全く虚しいと告白されています。

 筆者は、海外に出て地域紛争や飢餓、様々な生き辛い環境で何とか生活している方々と接して思うのは、日本人が平和ボケし、世界の飢餓や貧困、様々な社会的問題に対してまったく無知だということです。無関心であることは重大な罪です。世界中で困難の中に生きている人々のことを真に顧みていない現実は、私たちキリスト者も悔改めていかなければなりません。

 ■全人的(ホーリスティック)

 一九七四年の第一回ローザンヌ世界伝道会議で教会が、福音宣教をホーリスティック(全人的)に理解することに気付かされました。イエスキリスト様の地上でのご生涯を見る時に、確かに福音を伝え、人々の病を癒やし、孤児や寡婦を助け、飢えに苦しむ人々を養われました。私たちキリスト教会も、社会的な責任、様々な地域社会の現状に目を開かれました。飢餓の問題や福祉、教育や医療などの様々な分野にも働きの舵を大きくきりました

 ■全教会が「神の国の働き」

 昨年、関西フランクリン・グラハム フェスティバルの働きに、地方教会の一牧師として関わらせて頂きました。その準備を始めた、三年前に一つの悔改めをしました。それはそのフェスティバルの準備のためにある地域教会を訪問した時、その教会の兄姉が、毎朝その町の全て市民と全ての教会ために祈っていると知らされました。愕然としました。一教会だけでは市全域に福音を伝え、全ての市民に届くことは出来ません。すべての教会が一致して働かなければ(神の国の働き)、地域全体の祝福となることはできません。それ以来、毎朝八尾市内にある教会一つ一つの名をあげて毎朝祈ることを始めました。八尾市の全教会、全キリスト者が、市民の祝福の基となって神の国の働きに参画するのです。全てのクリスチャンは、その町の祝福となる使命を与えられています(福音を伝える)。

 ■キリスト者への警告

 平和ボケして、物質文明に現を抜かしていた日本のクリスチャンにとって、今回の東北関東大震災(NHKの表現)は大きな警告です。一瞬にして、尊い命が多数失われ、多くの人々が被災し町そのものが瓦礫の山になるとは誰も考えなかったことでした。我々キリスト者に対する、神様からの重大な警告と理解するべきでしょう。

 今こそ目をしっかりと開けて、日本の現実を直視しましょう。被災された皆さんの為に祈りの手をあげ、被災されたキリスト者とその教会の為に祈り続けましょう。被災されたその町の復興の為に、全てのキリスト教会が一つとなって、神の国の働きとして、その必要の為に捧げ、犠牲を払って物資を提供し、体と時間を使って実際的に支援の働きを進めましょう。主が町を祝福してくださるのでなければ、その町を守る働きは虚しいのです。

「福音を宣べ伝えなさい」(第二テモテ四章二節)

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