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申鉉錫牧師の「日本宣教の夢」(17)

2007年3月17日12時28分
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申鉉錫(シン・ヒョンソク)牧師+

 桜美林大学(obirin Univ.)の元人気講師、申鉉錫(シン・ヒョンソク)牧師のコラム第17回目です。このコラムは、韓国オーマイニュース(http://ohmynews.com/)に掲載され、当時大きな反響を呼びました。在日韓国人牧師という立場から、同師が日本宣教への夢を語ります。



◆はじめに



 1945年8月15日以後韓国で生まれた人は民族差別を受けたという経験を持たない。36年間韓国を支配した日本が戦争に負けたので、もはや差別をする人々がなくなったからである。ところが依然として韓国・朝鮮人に対して差別を残している国は日本である。目に見える差別があるのではないが、制度的な差別は残っている。日本に住んでいる韓国・朝鮮人、つまり「在日」は、差別を受けながらも生を営み続けている。ある人は反発しつつ、差別がなくなる日を待ち望みながら生きている。



 筆者は1965年の渡日以来、今日に至るまで日本に住んでいる。長い間日本に住んでいるので、自然に在日韓国人になって今を生きている。筆者の経験からすれば、在日韓国・朝鮮人は、日本人から差別を受けることは多々あっても、日本人を差別するという話をきいたことはない。なぜならば、在日韓国・朝鮮人は、日本人を差別しては、この国では生きていけないということをよく知っているからである。ところが、韓国から日本へ渡ってこられた韓国人は逆差別感を持って渡ってくる場合が多い。



 過去の歴史のしがらみ(恨「ハン」)から解放されないまま渡日するので、どうしても“日本人憎し”という感情がそのまま残っているからである。一般の人々はいざ知らず、神を信じるクリスチャンまでがそのような感情に捕らわれて来日するとすれば、それは大きな問題である。実際に今日でもそのような感情を抱きながら日本宣教に来る伝道者がいることは残念である。(「日本宣教の夢」第16回を参照されたし)



◆?.アメリカの韓国人



 今回は、アメリカ在住の韓国人について述べてみたい。アメリカへの移住が本格的に始まったのは1970年初期からであると聞く。今やアメリカ全土にまたがる韓国人は数百万にのぼる。大都市に集中しているのだが、韓国人の住んでいないところはほとんどない。主に黒人街で商売を営む。黒人相手に商売をして、お金をもうけて余裕が出たところで、白人街に住まいを移す。そのことが黒人達の恨みを買い、ロスアンジェルスの地震の時には、暴徒化した黒人たちによって、移民の韓国人が多数殺され、犠牲になった。



以下において我々は韓国人に対する黒人たちの恨みを具体的に知ることが出来るであろう。



1.ある黒人学生の質問
 筆者は1983年の9月より、3年半の間、アメリカのプリンストン神学校(Princeton Theological Seminary)に留学した経験を持つ。1984年の春学期、組織神学教授で名を馳せていた李相鉉(イ・サンヒョン)教授の下で指導を受けることになった。約20人程の学生達のゼミナールで、その時のテーマは「マージナル・パーソン」(Marginal Person)であった。参加した学生は、アメリカの白人、黒人、ヒスパニック、アフリカの黒人、フィリピン人、移民した韓国人、本国の韓国人、在日韓国人であった。日本に住んでいる韓国人は筆者ひとりであった。



 ある日、「マージナル・パーソン」という題が示すとおり、片隅に追いやられている世界の人々の問題を熱っぽく議論した後、質問の時間になり李教授は授業に関連のある質問を許した。その時、Thomasというアメリカ黒人の学生が韓国人学生たちに質問がある、と言って手を上げた。質問を許された彼は、次のような質問を3、4人の韓国人学生に向ってした。



 「あなたたちはなぜ黒人街で商売をしながら、お金を儲けて黒人街に住まないで白人街に行って住むのか、またクリスチャンであるあなた達は、黒人教会へ行かないでなぜ白人教会へ行くのか」の2点であった。



2.納得の行かない答え
 その質問に対してふたりの韓国人学生が答えた。ひとりは韓国からの留学生、もうひとりは移民の韓国人学生であった。ところがふたりとも、彼の質問に納得がいくような答えをすることは出来なかった。Thomasは納得いかない答えを聞いて憮然とした面持ちで座っていた。



 韓国からの留学生、移民韓国人学生たちがThomasの質問に答えられなかったのは当然のことであった。それは彼らが韓国で差別を受けた経験がなかったからだ。差別された経験を持たない者が、差別されている者の気持ち(心の痛み)を知ることは出来ない。ただ理解するのみである。



◆?.日本に住む者として



 筆者はThomasの質問の意味をよく知っていたし、その質問の真意を理解していた。それは筆者が日本に長年住んでいて、差別の実体を知っていたからである。ところが韓国人学生たちは、Thomasの心の痛みを知るよしもなかったし、それに答えるための経験もなかった。白人からは差別を受ける経験を持ちながらも、黒人からは差別を受けることはなかったのだ。かえって黒人を差別する感情を持っていたがゆえに、その答えは真剣味を失い、しどろもどろした答えにしかならなかった。



◆おわりに



 筆者はアメリカに数年間滞在していた時、大勢のコリアン・アメリカンと接してきた。筆者の経験からすれば、ほとんどの在米韓国人がアメリカの黒人を指すとき、はばかることなく「カムドゥンイ」(ニグロ)という言葉で呼んでいることを聞いて悲しく思ったのである。



 さて、アメリカに住んでいる韓国人教会は、アメリカの白人・黒人を宣教の対象とはしていない。ところが、日本に宣教の場を持つ我々は、日本人宣教に的を絞って宣教するゆえに、日本人への逆差別感を抱いて宣教することは、福音が許さないであろう。



 「キリストこそ私たちの平和であり、ふたつのものをひとつにし、隔ての壁を打ち壊し、ご自分の肉において、敵意を廃棄された方です」(エペソ人への手紙2章14、15節)

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