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ヨハネの黙示録(14)白い馬・赤い馬・黒い馬・青ざめた馬 岡田昌弘

2026年4月23日20時28分 コラムニスト : 岡田昌弘
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関連タグ:岡田昌弘

社会的な状況や状態を表すのに象徴的な色がありますが、色それぞれに固有のイメージがあって、例えば、白は裁きや統治、民主主義、赤は革命や血、共産主義、黒は闇や飢饉、大不況、青は死や病気、空虚をイメージさせます。

聖書も、人に関する状況や状態を表すのに象徴的な色があり、意味を持たせていて、白は義や義の戦い、赤は命の血や犠牲、黒は無知や苦難を意味し、青は戒律や死のような意味合いを持ちます。

馬については、「わたしは……軍馬をエルサレムから絶やす」(ゼカリヤ9:10)とあります。また、王は「馬を増やしてはならない」(申命記17:16)と戒められています。これは、エジプトのような軍事強国を頼り、神への信頼を忘れることを防ぐためです。詩篇でも「馬の力は救いにならない」と説かれています。

従って、黙示録の白い馬も、単なる「正義」や「キリスト教伝道」と見るのではなく、「神の権威を模倣した人間的な武力・支配力」と見るのが妥当です。黙示録の4頭の馬は、世界統治のためのニューワールドオーダーを成し遂げる、ローマ帝国から悪魔が継続させ現在に至る、世界覇権争いを意味する馬と騎士たちと聖書解釈できます。

1. 白い馬

1)また、私は見た。小羊が七つの封印の一つを解いたとき、四つの生き物の一つが、雷のような声で「来なさい」と言うのを私は聞いた。2)私は見た。見よ。白い馬であった。それに乗っている者は弓を持っていた。彼は冠を与えられ、勝利の上にさらに勝利を得ようとして出て行った。(黙示録6:1、2)

「ユダ族から出た獅子、ダビデの根が勝利を得たので、その巻き物を開いて、七つの封印を解くことができます」(黙示録5:5)

御父の黙示を開くのにふさわしい者が、天界にも人間界にも死者界にも見つかりませんでしたが、預言通り、ユダ族から出たダビデの子孫から小羊イエス・キリストが生まれ、十字架の死でサタンに勝利したので、巻き物を開いて封印を解くことができました。

1節を解説すると、「使徒ヨハネは天で見た。イエス・キリストである小羊が7つの封印の1つを解いたとき、12部族の4宿営を意味する4つの生き物の1つである第1の宿営が、『来なさい』と言うのを聞いた」となります。

2節を解説すると、「すると、キリスト教を名乗る武力の白い馬が出てきた。それに乗っている者である悪魔の使者は、世界統治の権威の力である弓を持って、キリスト教の宗教権威の冠を与えられ、さらなる世界覇権拡大で勝利の上に勝利を得ようとして出て行った」となります。

世界における宗教キリスト教を利用した世界覇権拡大は、ローマ帝国が313年にキリスト教を公認し、日曜を休日にして礼拝出席を推奨して始まり、後に国教化されローマ教皇制で拡大します。

しかし、信仰腐敗が進み、1000年ごろに西方教会(カトリック)と東方教会(正教会)に分かれ、結果的にキリスト教が拡大しました。その後、カトリックが腐敗し、16世紀にはルターによる宗教改革が起こってプロテスタント教会が始まり、多種多様な教派が生まれ、キリスト教がさらに拡大していきました。

歴史的には、キリスト教拡大とともに植民地政策と資本主義が同時拡大し、後に民主主義や共産主義が対立し戦争しながら世界の覇権争いが激化していきました。「世界を一つにまとめようとする政治的・軍事的な野望」が、その後に続く戦争(赤)、飢饉(黒)、死(青ざめた)を引き起こす引き金になるという構造です。

2. 赤い馬

3)小羊が第二の封印を解いたとき、私は、第二の生き物が、「来なさい」と言うのを聞いた。4)すると、別の、火のように赤い馬が出て来た。これに乗っている者は、地上から平和を奪い取ることが許された。人々が、互いに殺し合うようになるためであった。また、彼に大きな剣が与えられた。(黙示録6:3、4)

3節を解説すると、「イエス・キリスである小羊が、御父の黙示である第2の封印を解いたとき、使徒ヨハネは、12部族の第2の宿営が『来なさい』と言うのを聞いた」となります。

4節を解説すると、「すると、裁きを意味する火のようで、命を奪う武力である赤い馬が出てきた。これに乗っている者である悪魔の使者は、地上から平和を奪い取ることが許された。人々が、戦争で互いに殺し合うようになるためであった。また、彼に大きな剣である大量殺りく兵器と世界覇権の力が与えられた」となります。

マルクス主義による国の共産主義化は、国民が全ての利益を共有するために国が統治をする理想国家を目指しますが、統治を妨害する国民を統治者は粛正し、結果的に巨大な一党独裁恐怖国家が形成される歴史でした。

1917年のロシア革命を経て、ソ連は共産主義化への一段階である社会主義国家となりましたが、労働者が頑張っても給料が上がらず、働く意欲が失せ、経済が停滞しました。レーニンなどの共産党幹部が富を独占し、統治のために粛清や他国との戦争を行い、何千万人もの死者が出て、1991年にソ連は崩壊し、ロシアが引き継ぎました。

中国は、1949年に中国共産党により建国され、世界統一を目指す国家として長期計画されています。世界の政治経済界に中国共産党員を送り、新世界秩序ニューワールドオーダーを実現させるという革命戦略国家です。

社会主義も共産主義もトレードカラーは赤で、労働者解放の革命で流される血の赤です。共産主義化やグローバル化の新世界秩序に進むとき、必ず裁きとして革命戦争の血が流され、正義の名の下に一党独裁の恐怖政治が行われ、世界から平和が奪われてきました。

4節「大きな剣」とあるように、マルクスが説いた「暴力革命の必然性」によって中国国家の軍事力拡大や思想統治がなされ、米国を脅かすほどハイテク武装した覇権国家が実現されています。赤い馬「共産主義による大量殺人」という現実が、20世紀以降の歴史で証明されています。

3. 黒い馬

5)小羊が第三の封印を解いたとき、私は、第三の生き物が、「来なさい」と言うのを聞いた。私は見た。見よ。黒い馬であった。これに乗っている者は量りを手に持っていた。6)すると私は、一つの声のようなものが、四つの生き物の間で、こう言うのを聞いた。「小麦一枡(ます)は一デナリ。大麦三枡も一デナリ。オリーブ油とぶどう酒に害を与えてはいけない。」(黙示録6:5、6)

5節を解説すると、「イエス・キリストである小羊が、御父の黙示である第3の封印を解いたとき、使徒ヨハネは、12部族の第3の宿営が『来なさい』と言うのを聞いた。すると、暗黒の恐怖を武力とする黒い馬であった。これに乗っている者である悪魔の使者は、食料のはかりを手に持っていた」となります。

6節を解説すると、「すると、小羊イエス・キリストの声のようなものが、12部族である4つの生き物の間で、こう言うのを聞いた。『1日の日当1デナリで食料1人分小麦1升、大麦3升しか買えない飢饉が来た。しかし、いのちの御霊であるオリーブ油と小羊イエス・キリスの贖(あがな)いの血であるぶどう酒に、不足の害を与えてはいけない』」となります。

黙示録の患難期に入ると、神の計画通りに、飢饉をもたらす悪魔の使者がやって来ます。しかし、キリストの福音である、いのちの御霊と、罪を贖うイエス・キリストの血に対し、暗黒の恐怖をもたらす悪魔の使者が害を与えることはできないのです。

黒い馬に乗っている者は、食料不足や飢饉、それに伴う経済的な困窮を起こす覇権者を象徴し、手に量りを持っていて食料が厳密に計量され、高値で取引されて、人々の食が乏しくなる状況を表しています。

キッシンジャーの「食料を支配する者が人々を支配する」という言葉は、「計画された飢饉と食料支配」を意味し、黒い馬の現代的な現れです。種子の支配である種子法や種苗法の改正などを通じ、特定の企業や国家が「命の源」である種を独占することは、全人類の生存権を握ることに等しいのです。食料をデジタル通貨やIDとひも付ければ、統治側のオーダー(秩序)に従わない人間を容易に「飢えさせる」ことができます。

白い馬:経済・金融システムによる新世界秩序の構築。赤い馬:抵抗勢力への「粛清・暴力」と「共産主義的統制」。黒い馬:命の根源である「食料・種子」を管理し、逆らう者を排除する「計画的飢饉」。これら3つがそろうことで、次の青ざめた馬への人口削減段階に入ります。

4. 青ざめた馬

7)小羊が第四の封印を解いたとき、私は、第四の生き物の声が、「来なさい」と言うのを聞いた。8)私は見た。見よ。青ざめた馬であった。これに乗っている者の名は死といい、そのあとにはハデスがつき従った。彼らに地上の四分の一を剣とききんと死病と地上の獣によって殺す権威が与えられた。(黙示録6:7、8)

7節を解説すると、「イエス・キリストである小羊が、御父の黙示である第4の封印を解いたとき、使徒ヨハネは、12部族の第4の宿営が『来なさい』と言うのを聞いた」となります。

8節を解くと、「すると、死を意味する青ざめた馬であった。これに乗っている者は悪魔からの使者で、名は死といい、そのあとには滅びのハデスがつき従った。死とハデスの霊に世界の4分の1を殺す権威が与えられ、戦争の剣と餓死のききんと疫病などの死病と猛獣である地上の獣によって人々は殺される」となります。

患難期には、世界人口の4分の1が死とハデスの霊により殺されます。人々は、戦争、食料不足による飢饉、ウイルスなどの疫病、マフィアやテロリストなどの猛獣によって殺されてしまいます。

乗っている者の名は「死」で、その後に悪魔や悪霊の住まい「ハデス(黄泉)」が従っています。ギリシャ語のクロロスは、枯草や死体の青色系を指し、あらゆる種類の死のイメージを伴い、大戦や内戦などの剣、食料支配による飢饉、ウイルス兵器などの疫病、殺人を仕事にするマフィアや聖戦を主張し大量殺人をするテロリストの野獣によって、地上の4分の1の人口を滅ぼす権威を与えられています。

まとめ

イエス・キリストの黙示によれば、世の終わりの時代に、悪魔が自分の終わりを知って悪魔の使者を世に送り、大災難が起こります。

全世界で、4種類の悪魔の使者による武力で災難が起こされ、①宗教キリスト教の名を語り、世界統一を目指す覇権者による大災難、②共産主義国家による覇権戦争殺人の大災難、③食料支配により起こされる飢饉の大災難、④死とハデスの霊により、覇権国家により起こされる戦争や飢饉、死病、殺人集団の猛獣によって人々が殺され、全世界の4分の1が死にます。

だからこそ、天地を創られた生ける神キリストは十字架刑で死んだイエスであると信じ、イエスは死から復活し神の愛を表した救い主キリストと信じることが急がれます。信仰者も教会も、イエス・キリストを信じる者にとっては、神の愛による自己犠牲で生きた信仰の行いをし、隣人愛により家族や友人、知人を救いへ導く福音伝道を行うことこそ、最も急ぐべきことなのです。

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※ 本コラムでは、特に断りのない限り、聖書の引用は新改訳(第3版)を使用しています。

◇

岡田昌弘

岡田昌弘

(おかだ・まさひろ)

日本リバイバル同盟清瀬キングダムチャーチ牧師。東京中央神学校卒。NPO法人キングダム理事長、キングダム出版代表。ユーチューブで聖書メッセージを配信中。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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