Skip to main content
2025年11月18日10時19分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. ワールドミッションレポート
ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(11月18日):米領ヴァージン諸島 祝福に潜む霊的課題と求められる福音の灯

2025年11月18日10時19分 執筆者 : 石野博
  • ツイート
印刷

カリブ海の真珠と呼ばれる米領ヴァージン諸島は、サン・トーマス島、サン・クロワ島、サン・ジョン島の三島を中心とする群島からなる。透き通る海、世界屈指のビーチ、そして米国領という安定性を背景に、多くの旅行者を引きつけている。17世紀以降はデンマーク植民地として発展し、1917年に米国がこれを購入して以降、自治権を持つ “非編入領” として今日に至っている。

観光業は今も圧倒的な経済基盤であり、年間200万人以上がこの島々を訪れる。新型コロナ以降の回復も順調で、ホテル、クルーズ船、観光サービスがGDPの大部分を占める。一方で、近年は製造業とサービス業の多角化も進み、失業率は低下傾向にある。

しかし、急速な観光依存は、島の社会構造に深い影響を与えてきたといわれている。外からの観光客と富の流入は、経済を潤す一方で、負の側面もある。性売買の拡大、薬物の影響、家庭崩壊といった「見えない傷」を社会に残した。物質的に祝福されているように見える南国の島々だが、内側には深い霊的な空洞が広がっている。

この地の教会には、モラヴィア派、カトリック、メソジスト、ペンテコステ派など多様な教派が存在する。18世紀、モラヴィア兄弟団はこの地で著しい宣教の歴史を築いたが、現在は多くの教会が形骸化し、ビジョンと活力を失っている。一方で、プエルトリコ系移民の増加によるカトリック教会の成長、カリスマ運動による若者層の回復、小規模な福音派グループの着実な前進など、希望の兆しも見えている。とはいえ、島全体の霊的空気を変えるほどのリバイバルには、まだ至っていない。

近年カリブ海諸島や中南米から多くの移民が流入し、文化的にも宗教的にも多様な社会となった。特に、ヒスパニック移民、観光客、ラスタファリアンの若者、性産業に関わる人々などに対する特別な働きかけが必要とされている。

観光客の多くは短期間の滞在だが、その「旅の一瞬」は、福音と出会う貴重な機会にもなり得る。現地の牧師たちはこう語る。「ここは神が人々を招く “交差点” です。観光は、単なる娯楽以上の意味を持っています。旅の途上で神に出会う瞬間があるのです」

米領ヴァージン諸島は、表面的には繁栄を極めるが、内実には霊的な闇を抱えている。観光と富に流され、家庭の価値、結婚観、道徳が揺らぐ中で、福音が人々の生き方と家庭を再び立て直す力となるように祈ろう。また、地元教会が活気を取り戻し、移民、観光客、若者たちに向けて一致した宣教ビジョンを持てるように、そして、この島々が再びカリブ海全域に福音を届ける灯台となるよう、祈っていただきたい。

■ 米領ヴァージン諸島の宗教人口
プロテスタント 31・5%
カトリック 26・9%
聖公会 10・1%
無教派 19・1%
重複 -8・2%
無宗教 3・5%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
  • ツイート

関連記事

  • ワールドミッションレポート(11月17日):メキシコ 国境を越える宣教ー米国とメキシコの国境で起きた福音の奇跡

  • ワールドミッションレポート(11月16日):カメルーンのマカ族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(11月15日):ウォリス・フツナ諸島 南太平洋の小さな島で育ち始めた小さな福音の芽

  • ワールドミッションレポート(11月13日):ネパールのマイティリー族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(11月8日):ブラジル 世界最大のカトリック国で起きている劇的な地殻変動(1)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • オリンピックでメダル12個獲得の米競泳選手が受洗、離婚訴訟と依存症克服のさなかで

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 聖心女子大学で企画展「カトリックは日本社会の窓だった!」

  • AIは福音宣教の未来をどのように形づくるか ローザンヌ運動が福音主義の視点で考察

  • Gゼロ時代の津波石碑(7)Y染色体アダムと自己を措定した力 山崎純二

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(235)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(前編) 広田信也

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(253)聖書と考える「ちょっとだけエスパー」

  • 米ムーディー聖書学院、教育実習プログラムからの排除巡り教育委員会を提訴

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(7)神様のご計画が明確になったとき 加治太郎

  • 最高に良いものを実現するために 万代栄嗣

  • オリンピックでメダル12個獲得の米競泳選手が受洗、離婚訴訟と依存症克服のさなかで

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 聖心女子大学で企画展「カトリックは日本社会の窓だった!」

  • 日本キリスト教団出版局、事業を整理・縮小へ 5月に債務超過

  • AIは福音宣教の未来をどのように形づくるか ローザンヌ運動が福音主義の視点で考察

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(235)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(前編) 広田信也

  • メル・ギブソン監督「パッション」続編がクランクイン、キャスト一新でイエス役も新俳優

  • 天にフォーカスして生きよう 菅野直基

  • 米ムーディー聖書学院、教育実習プログラムからの排除巡り教育委員会を提訴

  • その時、祈りは聞かれた 穂森幸一

  • オリンピックでメダル12個獲得の米競泳選手が受洗、離婚訴訟と依存症克服のさなかで

  • 日本キリスト教団出版局、事業を整理・縮小へ 5月に債務超過

  • メル・ギブソン監督「パッション」続編がクランクイン、キャスト一新でイエス役も新俳優

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • ワールド・ビジョンがクリスマスキャンペーン、教会で酒井美紀さん登場のコンサートも

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 米ムーディー聖書学院、教育実習プログラムからの排除巡り教育委員会を提訴

編集部のおすすめ

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.