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「今、私はクリスチャンです」 ウィキペディア共同創設者がキリスト教に回心

2025年2月13日18時49分
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関連タグ:ウィキペディア不可知論無神論
「今、私はクリスチャンです」 ウィキペディア共同創設者がキリスト教に回心+
ウィキペディア共同創設者のラリー・サンガー氏(写真:サンガー氏のウェブサイトより)

無料のインターネット百科事典「ウィキペディア」の共同創設者として知られる哲学者のラリー・サンガー氏(56)が5日、キリスト教に回心したことを公表した。以前は不可知論者だったが、5年ほど前から聖書を読み始め、神を信じるようになったとし、その経緯をつづる長文の証しを自身のブログに掲載した。自身のX(旧ツイッター、英語)にも「今、私はクリスチャンです」と投稿した。

「ついに、私がクリスチャンであることを十分にまた公に告白し、説明する時が来ました」。サンガー氏はこの日、ブログに「懐疑的な哲学者がいかにしてクリスチャンになるか」(英語)と題した記事を掲載。福音を伝える最も効果的な方法の一つが回心の経緯を語ることだとし、1万3千語を超える長文の証しを公表することにしたとつづった。

幼少期に教会通うも、信仰失い哲学の道へ

それによると、サンガー氏はもともと、米国の保守的なルーテル派教団である「ルーテル教会ミズーリ・シノッド」の教会に通う家庭に生まれた。父親は教会の長老で、サンガー氏自身は12歳の時、幼児洗礼者らが対象となる堅信礼を受けたという。

しかし、その後すぐに家族で教会に通わなくなってしまい、「多くの人と同じように、私は十代の頃に信仰を失いました」と言う。一方、サンガー氏は幼少期から質問の多い子で、高校3年の時に授業で哲学に出会ったことが転機となる。哲学者になることを決め、その頃には方法的懐疑論者になっていたという。方法的懐疑はルネ・デカルトが用いたことで知られ、少しでも疑い得るものを全て排除することで、絶対的な真理を探求する手法だ。

高校卒業後は、米アップル社の共同創業者であるスティーブ・ジョブズが一時期在籍していたことで知られるリード大学に進み、哲学を専攻する。その後、オハイオ州立大学大学院でも哲学を専攻し、2000年には哲学で博士号を取得する。しかし、その時には既に、学問の世界から離れることを決めていたという。「現代の学問の世界は、私にはほとんどが不毛なゲームのように思われ(それは今でも)、その方法論は幾つかの点で私のものとは相いれないものでした」

「今、私はクリスチャンです」 ウィキペディア共同創設者がキリスト教に回心
2000年半ばごろのラリー・サンガー氏(前列中央右)。ウィキペディアの前身「ヌーペディア」時代から資金援助していた米ボミス社(現在は閉鎖)のスタッフらと。(写真:Theresa O'Connor)

無神論者ではなく「確信的な不可知論者」

この頃の自身の立場について、サンガー氏は「私は自分を不可知論者だと考えていました。つまり、神の存在を信じることもなく、信じないこともせず、『その命題を保留』していました」と話す。また「確信的な不可知論者」だったとし、リチャード・ドーキンスら無神論者とは一線を画していたという。「彼らは無神経で不快だと思いました」。サンガー氏は、無神論者らが有神論者らに示す嘲笑的な態度に不快感を覚えたことを書いている。

「私には神が存在する可能性を常に真剣に検討する用意がありました。彼ら(無神論者)はそうではありませんでした。また、私は宗教に対して非常に敵対的だということもありませんでした。明らかに宗教には何らかの有益な効果があると思っていました」

また、哲学分野で活躍するクリスチャンに対しては深い尊敬の念を抱いていたとし、「私は常に、ある意味では神の存在を信じることは少なくとも理性的であると考えていました」と言う。

倫理観を変え、回心に影響を与えた2つの出来事

サンガー氏は、自身の倫理観を変え、キリスト教への回心に大きな影響を与えた出来事として、01年の結婚と、06年の第1子の誕生を挙げている。学生時代には、合理的利己を主張したアイン・ランドの著作を読み、その支持者らとも交流したが、この2つの出来事により、ランドの思想を支持できなくなったという。

「もし私が、妻と子どものために命を捨てようとするのであれば、それは、私が自分の利己心のために行動しているからなのでしょうか。(中略)こう言うのは、ランドが、16歳から26歳くらいの私に強い印象を与え、彼女の神への不信が私の神への不信を確固たるものにしたからです。しかし、私は今や彼女の倫理観を断固として拒絶しており、それは明らかに判断ミスだと私には思えました。そのミスに気付いたことで、後に彼女の無神論も拒絶しやすくなりました」

14~15年には、西洋の道徳文化の悪化を憂慮し、それが宗教の衰退と部分的に関連していると考えるようになる。17年には、人工知能(AI)が人類の知能を上回るシンギュラリティー(技術的特異点)を巡る考察の中で、神が存在することもあり得るとする考えを受け入れ始める。そして19年には、善と悪を巡る考察の中で、「神への愛は、宇宙の最高の創造的な力に対する完全に自然な愛として理解できる」とさえ考えるようになる。

それでも依然として不可知論者ではあったという。しかし、以前はキリスト教に対して懐疑的で冷淡だったのが、道徳的な面では認めるようになり、好感を持つようになったという。

ウィキペディア/Wikipedia
ラリー・サンガー氏とジミー・ウェールズ氏によって2001年に始められたウィキペディア。最初は英語のみでの提供だったが、現在は354言語で提供され、純記事数は計6400万本を超える。(写真:Photo Oz / Shutterstock)

聖書を読み始める

いよいよ19年の暮れになって、聖書を本格的に読み始める。「寝る前に読む本を探していたとき、『いつかは聖書を読みたいと思っていた。なぜそうしないの?』と思い、思い切って読み始めることにしました」。サンガー氏はすぐに聖書の研究にのめり込むことになる。

「聖書を本当に理解しようと努めたとき、聖書は思っていたよりもはるかに興味深く、それは私にとって衝撃的であり、驚きでしたが、理路整然としていることに気付きました。(中略)聖書は尋問に耐えることができたのです」

古くからある神の存在に関する議論についても再考し始めた。伝統的な議論には説得力を見いだせなかったものの、科学哲学者でキリスト教弁証家として知られるスティーブン・マイヤー氏の講義には感銘を受けたという。そして、物理定数などを巡る考察から、神の存在を認めることが、この宇宙についての最善の説明になり得るかもしれないと考えるようになる。

ゆっくり、しぶしぶ神への信仰に近づく

年が明けて福音書を読み始めたころ、「今や、神を信じていることを自分自身に認め、神にきちんと祈るべきだ」と思う瞬間が訪れた。そして、ベッドに横たわりながら目を閉じ、静かに祈った。

ただ、それは「拍子抜け」するものだったとし、自身の回心は心揺さぶられるようなものではなかったという。「私はゆっくり、しぶしぶ神への信仰に近づきました。もちろん、大きな関心はありましたが、混乱と狼狽(ろうばい)に満ちていました。実際、(20年)4月になっても私はまだ『暫定的なキリスト教信仰』を持っていると言っていました」

サンガー氏が素直に信仰に入れなかったのは、神が存在するという命題を受け入れることが、方法的懐疑を否定することに等しかっただけではなく、自身の罪に対する認識が欠如していたからだという。「当時、イエスがなぜ私の救い主なのかを理性的に説明することはできたかもしれませんが、私は自分の罪に対して特に苦悩を感じてはいませんでした」

ユーバージョン/YouVersion
スマートフォンなどで利用できる無料の聖書アプリ「ユーバージョン」。ラリー・サンガー氏は聖書を読む上で、ユーバージョンなどの聖書アプリを多用したという。(写真:ユーバージョン)

20万語を超える著書を執筆中

聖書を一度通読した後、サンガー氏は再び聖書を一から読み直し始めるが、今度は両親も参加するグループでそれを始めた。そして、20年半ばに「神は存在する」と題した記事をブログに掲載した。この記事はその後数週間で非公開にするが、加筆と改訂を繰り返し、現在では20万語を超える分量に膨れ上がっており、いずれは書籍として出版することを考えているという。

「私は確かに、最終的には自分の罪深さをよりよく認識するようになり、私たちの最も深い義務の一つが、私を神の家族に迎え入れ、多くの罪を赦(ゆる)してくださった神に感謝することであることを理解するようになりました」

教会には、子どもの時以来通っていなかったが、再び通うことを考えた。しかし、当時は新型コロナウイルスの感染拡大のため、礼拝が中止されていた時期だった。その後、地元の教会4件を訪れ、他の数十件についてもウェブサイトを念入りに調べた。ただ、「質問し過ぎる」という自身の性格を踏まえつつ、現在はまだ、どの教派のどの教会に通うかは決めかねているという。

「クリスチャンの兄弟姉妹と顔を合わせて礼拝するように召されていると思いますが、十分に注意しないと、私の存在は恐らく、陶器店にいる牛のようなものになってしまうことは分かっています」

しかし、それでも「私がすべきことを見極めて教会に行くことは、私にとって最優先事項」だと言うサンガー氏。今後は、使徒教父の文書や旧約聖書の外典などを読むことも考えているが、「その後、もちろん聖書に再び没頭します」とし、「いずれにしても、誰もが毎日聖書を読むべきです」とつづっている。

関連タグ:ウィキペディア不可知論無神論
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