Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

神に選ばれた人生 安食弘幸

2024年7月3日10時09分 コラムニスト : 安食弘幸
  • ツイート
印刷
関連タグ:安食弘幸
神に選ばれた人生 安食弘幸+

「あなたがたがわたしを選んだのではなく、わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命しました」(ヨハネ15:16)

ある大学の受験日のことです。この大学の入試問題の答えは全問〇✕で答える形式のものでした。一人の受験生はテストが始まると、コインを1枚取り出して、それを投げ始めました。表が出れば〇、裏なら✕。他の受験生が必死に悩む中を彼は10分で終えました。彼はのんびりと時間が来るのを待っていました。

ところが終了まであと5分となったとき、彼は再びコインを取り出し、猛烈な勢いで投げ始めました。試験官がびっくりしてやって来て、「キミは何をしているのかね」と言うと、「高校の先生に言われていたことを今思い出したんです。書いた答えは必ずもう一度見直せ!」

コインを投げて適当に出した答えを、再びコインを投げて見直すなんて、どう考えても全くでたらめな話です・・・。しかしこれは、私たちにいのちを与え、私たちの人生に計画を持つ愛と知恵に満ちた神を否定し、神を信じない人の生き方に似ています。

神を否定すれば、人生は単なる偶然の連続となります。しかし人は、単なる偶然の人生には耐えられず、人生の目標を設定します。しかし、その設定した目標が「お金持ちになること」「有名になりたい」「権力を手に入れたい」と自己中心的になると、ますます人生は混乱し、幸せとは程遠いところに行ってしまうのです。

聖書はそういう生き方に警鐘を鳴らしています。

以前、私たちの教会で露の五郎兵衛という落語家の方をお招きしたことがありました。露の五郎兵衛さんは2000年には紫綬褒章を受賞し、上方落語協会会長も務めた方です。五郎兵衛さんは03年10月26日、奥さんと一緒に大阪の栗東キリスト教会で洗礼を受けました。

信仰に入るきっかけは、女優になるために上京して演劇学校に通っていた娘さんがクリスチャンになり、牧師と結婚したことでした。その教会で五郎兵衛さんの母親の葬儀をしたとき、キリスト教の葬儀には質素な美しさがあり、心がこもっていると感じました。それ以降、五郎兵衛さんはしばしば礼拝に出席するようになりました。

五郎兵衛さんは長い人生の中で5回命拾いをしたと言います。最初は小学6年生の時。日本の敗戦が色濃くなった1944(昭和19)年7月、中国の福建省にいたとき、米国の戦闘機に攻撃され、友人と手をつないで逃げる途中、その友人は弾が当たって死亡し、自分は助かったとき。

二度目は芸人になってから、舞台での落下事故です。10メートルの高さから落ちて、足の骨折だけで済んだとき。三度目は北海道で脳塞栓で倒れたとき。手術の準備のために入れた造影剤が、血管の詰まっている所を広げてくれて、手術なしに奇跡的に回復したとき。

四度目は脳内出血を起こしたとき。この時もたいした後遺症もなく仕事に復帰しました。五度目は敗血症を患ったとき。この時は医者も家族に、覚悟をしておいてくださいと話したそうです。しかしこの時も奇跡的に回復したのです。

五郎兵衛さんはこれらの体験を通して、「自分のいのち」だけれども、決して自分でどうにかなるものではなく、誰かによって生かされていると思ったそうです。そして教会に行って「それがイエス・キリスト様だったんだ」と悟ります。「キリストがあなたを選んでくださった」という言葉を通して五郎兵衛さんは「そうか!イエス様が私を選んでくださったんだ。そして何度も何度も危機の中で『ここにわたしがいる。わたしがあなたのいのちを救ったんだよ』と言われた」と分かりました。

「自分が落語の世界に入るときも二代目桂春団治師匠がスカウトしてくれたから今の自分がある。イエス様が私をスカウトしてくださったのなら応えなあかん! 当時15歳だった自分が師匠に言われて『はい!』と応えたように、イエス様にも『ハイ!』と答えて従うなら、必ず良い結果が待っている」。そう確信して信仰に入ったのです。

五郎兵衛さんは母子家庭に生まれ育ち、小学6年生からはおばあさんに育てられます。そうした経験から早く自立しなければと思って頑張って生きてきました。そして、自分の力で切り開いてきたという強い自負心がありました。

「頼れるものは自分だけだ」という考えが強く身に染みていて、それは子ども時代も戦時中も落語家になってからも変わることはありませんでした。徹底した無神論者だった自分が今、キリストに従い、キリストを証ししているのは不思議な気がすると語りました。

露の五郎兵衛さんはこう言います。

「これまで共に苦労してきた妻と、今度は信仰の歩みも共にしていくのだ。私は落語家だが、この世界では師匠の言うことは絶対である。師匠が『カラスは白い』と言えば『その通りです』と決して逆らわない。私はイエスの弟子となった。だからイエス師匠の言われることは絶対である。イエス師匠が『お前は罪人や』と言わはるなら『はい!その通りです』と言う。『お前を愛している』と言わはるなら『はい!ありがとうございます』と感謝する。『わたしに従って来なさい』と言わはるなら『はい!喜んで!』とついていくだけです。私は入門したてであって、ものになるかどうか、まだまだこれからである」

露の五郎兵衛さんは77歳で天に召されるその日まで、神に選ばれた人生を、喜びと感謝をもって歩まれたのです。

◇

安食弘幸

安食弘幸

(あんじき・ひろゆき)

峰町キリスト教会牧師。1951年、島根県出雲市に生まれる。関西学院大学社会学部卒。大学時代は硬式野球、関西六大学リーグのスラッガーとして活躍。関西聖書学院卒。セント・チャールズ大卒(哲学博士)。JTJ宣教神学校講師、国内外の教会や一般企業、ミッションスクール、病院、福祉施設などで講演活動を行っている。著書に『キリストを宣べ伝える―コリント人への手紙第二』『心の井戸を深く掘れ』『道徳力―モーセの十戒に学ぶ―』『ルツの選択、エステルの決断』など多数。

■ 峰町キリスト教会ホームページ
■ 峰町キリスト教会 YouTube
■ 峰町キリスト教会 Facebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:安食弘幸
  • ツイート

関連記事

  • 神のわざが現れるため 安食弘幸

  • 豊かに刈り入れる人生 安食弘幸

  • 心の照準の合わせどころ 安食弘幸

  • 永遠に残るもののために 安食弘幸

  • 慈しみと憐れみの神 安食弘幸

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • 安らぎの中で体験する勝利 加治太郎

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.