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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(3月31日):イースターとラマダンが重なる年

2024年3月31日20時39分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:イースター(復活祭)イスラム教

今年はイースターとラマダンという2つの行事が重なるユニークな年で、30年に一度しか起こらない現象だという。イースターでは、世界中の何百万人ものキリスト教徒が、イエス・キリストの痛み、死、復活を記念して祝う。29日の受難日にはイエスの十字架刑とカルバリでの死を覚えたが、この日曜日は主イエスが死の力を打ち砕き、復活されたことを祝うのだ。主イエスが全ての人間の罪の身代わりに十字架につけられたことを思い出させると同時に、その贖罪(しょくざい)死が完全かつ有効であることを証明するために、キリストは死からよみがえって復活された。

一方、イスラム暦の第9月は、コーランの啓示がムハンマドに降りてきたとされるもので、イスラム教徒にとっては非常に重要な期間である。イスラム暦は太陰暦のため、太陽暦よりも10~11日短い。新月の最初の三日月が見えたときに新しい月が始まるため、ラマダンの月は年ごとに変わるが、今年は3月10日から4月9日までとなる。世界中のイスラム教徒が、イスラム教の修行の柱の一つである祈りと断食、慈善活動などを通じてこの期間を守っている。

今年のように、めったにない機会に何か意味があるのだろうか。この2つの大きな宗教行事が、珍しく重なる今年、われわれにしてみれば、これはイスラム教徒のために祈る特別な機会として活用すべきではないか。

まず、イスラム教徒がなぜ断食するのかを理解しよう。ラマダン(断食月)はイスラム教徒にとって自制と自省の時である。これは断食と祈りによって最もはっきりと分かる。ラマダン中の断食は、イスラム教の五行の柱の一つであり、イスラム教信仰の中心の一つである。断食は欲求や欲望をコントロールし、目的意識を高めるのに役立つとされている。彼らは、断食をする者にアッラーが報いてくださると信じている。

コーランによれば、イスラム教徒はラマダン期間中に断食をすることが義務付けられている。思春期以上の者は毎日、日の出から日没まで断食を行う。多くの者が日の出前にスフールと呼ばれる小さな食事を取ってから一日を始める。そして日没になると、彼らはイフタールと呼ばれる大宴会で食事を取るのだ。断食中、ムスリムは食べ物、飲み物、性交渉、不純な考えを断たなければならない。そのため、これを守れないと断食を破ったことになり、後日その分を取り戻さなければならないそうだ。高齢者、病人、妊婦など一部の人は断食が免除され、別の日に埋め合わせをすることができる。

ラマダン期間中は3つに区切られ、それらはアシュラと呼ばれる10日間の期間となる。それぞれのアシュラは「慈悲」「許し」「地獄からの救い」である。それぞれのアシュラでムスリムは、アッラーが慈悲深く、罪を赦(ゆる)し、地獄の業火から救ってくださるようにと祈り、アッラーの祝福を求める。

イスラム教徒が断食をすることでアッラーから赦しを受けることができると信じているのに対し、われわれキリスト者は別の理由で断食をする。イエスは、人々が救いを受けるに値することを何もしなくても、救いを提供されたのだから(ローマ5:8)、キリスト者の断食は救いを受けるために必要なことではない。むしろ、クリスチャンの断食は、神への愛や隣人への愛を表現したり、神からの導きを求めるなど、さまざまな目的を果たすためのものである。断食はまた、祈りを強め、自我に死んで神に委ねる方法でもある。

エルサレムの城壁が破壊されたことを知ったネヘミヤは、断食して祈った。彼は、イスラエルの罪を神に告白し、アルタシャスタ王にエルサレムに戻ることができるかどうか尋ねる前に、主が彼に好意を与えてくださるようにと願った。そして神は、ネヘミヤの祈りに答えられたのだ。「私の神の恵みの御手が私の上にあったので、王はそれをかなえてくれた」(ネヘミヤ記2章8節b)とある通りだ。

このラマダンは、神がイスラム教徒の心に働きかけ、彼らの目を福音の真理に開いてくださるよう求める素晴らしい機会でもある。イスラム教徒が断食してアッラーに祈る一方で、われわれキリスト者は、彼らの救いのために断食して祈ることができる。さらに、ラマダンの間、信者はムスリムに福音を伝える機会を祈ることができるのだ。

イスラム教徒や他の信仰の人々のための祈りは、ラマダンで始まりラマダンで終わる必要はないが、祈りは実際に山を動かす。近年、ラマダン中のイスラム教徒のための祈りが、世界中のキリスト信者を巻き込む形で展開されているが、それと比例するように、キリストの顕現などを含む目覚ましい奇跡が彼らの間で増え、救いの恵みが及んでいる。『イスラムの家に吹く風』の著者であるデビッド・ギャリソン博士は、ラマダン中の祈りを通して、多くのイスラム教徒がキリストに近づくようになっていると指摘している。実際、過去1400年間のキリスト教とイスラム教の交流を合わせた数よりも、ラマダンの祈りのキャンペーンが始まったこの30年の間に、キリストに従うことを進んで決意したイスラム教徒の数の方が多いというのだ。祈りは物事を変えるのである。

特に今年は、30年に一度といわれる、イースターとラマダンが重なる年だ。そこに何かしらの意味や意義を探し、死からよみがえった復活の主の力がイスラム教徒たちにも強く臨むことを祈れるのではないだろうか。

この終わりの世にあって、イシュマエルを通してのアブラハムの末であるムスリムたちが、約束の子孫である主イエスを通して祝福の本流に合流することができるよう、復活の主に頼って祈っていただきたい。

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:イースター(復活祭)イスラム教
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