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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(3月28日):「神は愛なり」 イランからの力強い証し

2024年3月28日15時21分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:イランイスラム教

イランを中心に、中東で衛星放送やインターネットを通じて伝道を展開するミニストリーに届いた驚くような証しを紹介したい。以下は、証しの便りを寄せてくれた看護師のアフタブ姉妹の言葉だ(※登場する人物は、安全上の理由から仮名となる)。

*

私はその日の深夜、当直で疲れていました。次のシフトに引き継ぐために日報を書き留めていると、突然救急車が、顔と頭が血だらけの怪我人を運んできたのです。科の医師と私はすぐに駆けつけました。

運び込まれたのは25歳くらいの若い女性で、彼女は必死に目を開けようとして、手に何かを強く握りしめていました。私が彼女の頭に手をやると、彼女は私の手をつかんで、持っていたものを私に渡し、断片的な言葉で何かを言おうとしていました。私は彼女に近づき、何が言いたいのか尋ねました。

彼女は「神は愛です」とささやくように言うと、意識を失いました。

彼女の意識が遠のいていくのを見て、私は彼女の脈を確認しました。「心臓が止まっている!」と大声で私が叫ぶと、医師が、急いでAEDの機械を手に取り、彼女の胸にショックを与えました。ところが彼女の心臓は反応しないままだったのです。「神は愛です」と言った彼女の言葉が、私の頭を離れませんでした。私が彼女の手を握りながら「そうよ、神は愛なんだから、絶対に諦めてはダメよ!頑張るのよ!」と声をかけると、AEDのビープ音とともに彼女の心臓が再び動き出したのです。ほっと息を撫で下ろしたのも束の間で、医師は彼女が昏睡状態に陥っており、すぐにも手術が必要だと診断しました。

彼女を手術室に移すと、すぐさま手術チームが呼ばれ、全員が彼女の命を救うために不眠不休で働きました。その夜、私はこの若い女性に対して奇妙な感覚を覚えていました。彼女の容態はとても危険でしたが、それとは裏腹に、私の心の奥底には「彼女は死なない。必ず生き延びる」と確信めいた感覚がありました。

緊急で運ばれたあの夜、生死をさまよっていた彼女が私に手渡したものは「イエス・キリストの福音」と題された赤い表紙の小さな本でした。ペルシャ語の聖書を見たのはそれが初めてでした。彼女の血痕がまだ残っていたその本をビニールに入れ、私はそれを自分の家に持ち帰りました。

その夜、彼女のあの言葉「神は愛です」が頭の中で何度も繰り返されて眠れずにいました。その言葉が私の脳裏に何度も何度も去来したのです。「神が愛であるのなら、なぜこのような悲劇が彼女に起こったのだろう。神が愛であるのなら、どうして神は、こんなひどい大怪我が起きないように彼女を守らなかったのだろう。なぜ。どうして」

そんな疑問が私を悩ませ、私は眠れませんでした。私は看護師としてもっとひどい場面に直面したこともありますが、彼女の置かれている状況がかなり深刻であることは容易に分かりました。大抵の人が神の愛に疑いを抱いたとしても不思議ではありません。しかし彼女の態度はそうではなかったのです。これは私を深く悩ませました。

翌日、勤務が再開され、職場に戻ると、私は何よりも先に、昨晩の若い女性を探しました。悲しいことに、病院に彼女を尋ねに来た人は一人もいませんでした。しかし手術は成功し、彼女はICUに移されていました。

怪我と頭部強打のため、まだ意識は戻っていませんでしたが、私はICUのベッドのそばで彼女を見つめながら「あなたはいったい誰? 私の心に何をしたの? 意識が戻ったら、あなたと話がしたいわ。確かにあなたは『神は愛です』と言った。神の愛が今も変わらないのなら、きっとあなたは昏睡状態から覚めて助かるに違いないわ」とつぶやいていました。

シフトに戻り、休憩時間になると、私は彼女からもらった新約聖書を読み始めました。マタイ福音書の第1章からです。あまりに魅力的な内容だったので、飽きることなく読み続け、気が付いたら休憩時間が30分も過ぎていました。その日、私は機会を見つけては彼女のベッドに行き、病状を尋ねました。勤務が終わると家に帰り、今度は家で聖書を読み続けました。

夫は熱心なバシージ(イランの志願民兵組織)の隊員で、いつも体制と革命への献身を語っていましたが、私はそんな夫に嫌気が差していました。イランで起きているヒジャブの強制や女性の権利に関する深刻な問題のせいで、私たち夫婦の関係は冷え切っていました。それでお互いあまり会話をしなかったのですが、実は、これがいい機会になり、私は自分の部屋で聖書を読み続けることができたのです。1ページ読むごとに私の目は開かれ、魂が解放されていくような感覚を覚えました。

マタイの福音書の5章で、キリストが語られた言葉が心に触れるとき、私は感動で涙を流していました。この同じキリストが、今ICUにいる彼女を癒やし回復してくださるようにと、私は毎晩、彼女のために祈りました。

すると1週間後、彼女は昏睡状態から目覚め、私たちの科に移されてきたのです。私はとてもうれしくなって毎日、彼女の世話をしました。医師や看護師仲間から「なぜそんなにこの患者のことを心配しているの? いったい彼女とはどういう関係?」と聞かれたとき、私はとっさに「彼女は私の妹よ」と答えました。私の口からそんな言葉が出るとは、自分でも不思議でした。ところが面白いことに、科の全員が彼女を「アフタブの妹」と呼ぶようになったのです。

勤務シフトを引き継ぐとき、私は交代の看護師たちに、次のように注意を添えました。「彼女の頭から、髪の毛1本さえも落ちないようにしてちょうだい。そして彼女の容態を定期的に私に報告してね」と。

2週間後、昏睡状態から目覚めた彼女が初めて言葉を発したとき、私はそこにいました。彼女は私にこう言いました。「神様はあなたをとても愛しています。だから主は私をここに遣わされたのです」。私は彼女に、「あなたが元気になって本当によかったわ。神に感謝ね。医師たちは皆、あなたの回復過程がとても早かったと言って驚いているのよ。彼らは『これは奇跡だ』と言って目を丸くしてね」と伝えました。

私はまた「神は愛だから、あなたが元気になったこの奇跡は、きっと神からのものね」とも言いました。名前を尋ねると、彼女は自分の名を「天使」を意味する「フェレシュテ」と答えました。突然救急で運ばれ、身分証も面会もなかった彼女の身元を知る者は誰もいなかったのです。私は「あなたは本当に神からの天使だわね」と言うと、彼女は私を見てほほ笑み、「神は愛です」とささやくように答えました。それで私も答えました。「神の愛があなたを救うのをこの私は目の前で見たのよ。それは本当にその通りね」と。

私は、彼女がくれた新約聖書を黙示録まで全部読んだと伝えました。容態が良くなったので、私は聖書について、いろいろと彼女に質問しました。フェレシュテは聖書の物語をさらに深く、毎日私に話してくれました。

ある日、彼女は私にこう問いました。「主イエス・キリストにあなたの心をささげたいですか」と。私は「ええ、ぜひそうしたいわ」と答えると、彼女はその場で祈りを導き、私の救いのために祈ってくれました。あのとき以来、私は永遠にキリストのものとせられたのです!

フェレシュテは、私にあなたたちのミニストリーの福音放送を紹介してくれました。それで私は今、この証しの便りを書いています。私は毎晩、番組を視聴するようになりました。霊的な教えのほとんどはあなたたちの番組から受けました。あなたたちが私の霊的成長にどれほど大きな影響を与えたのか計り知ることができません。

私は今日、神様の子どもになってちょうど1年になります。そして今はよく分かります。なぜあの時、フェレシュテが私たちの病院に連れてこられたのか。彼女を襲った悲劇は私の救いのために用いられました。今日、私はどのような病床や悲劇さえも、神はそれを他の人々に救いをもたらす素晴らしい機会として用いることがおできになると信じています。

フェレシュテは回復して病院を去っていきましたが、彼女は私に大きな宿題を残していきました。神は今、病院の患者たちに仕えるもう一人の「天使」を任命されたのです。神の愛の陽光を浴びながら、私の人生が人々の心に触れ、彼らを救いへと導くことができますように。今日、私は病院や家庭で神の詩を朗読し、信仰の証しをして、福音の物語を語ることにより、多くの人を癒やし救う源として用いられています。

今では私たち夫婦の関係も回復されました。私は毎日、夫のために祈り、神の御言葉から夫の心にそっと触れるように語りかけています。いつか夫も神様の子どもになることを信じています。

イランの病院だけでなく、あらゆる職場、世界の至る所で、神の「天使」たちは今もたゆまず働き、地球上の何千もの渇ける魂に救いと癒やしをもたらしていることを、主の御名によって宣言します。アーメン。

神の娘、アフタブより

*

自ら瀕死の重傷を負いながらも、なお聖書を渡して伝道をやめない姉妹の証しは、リバイバルが進行中のイランからの力強い証しだ。そう「神は愛なり」。フェリシュテがそうであったように、たとえ死の影の谷を歩むようなその時にも、神の愛が変わることは決してない。フェリシュテを襲った悲劇は、一人の人間がキリストにあって永遠を獲得する機会となった。どんな時にも、神が愛であることに疑いの余地はない。

ラマダンも終盤に差しかかっているイランだが、草の根のキリスト者の宣教、継続するリバイバルのために祈っていただきたい。

■ イランの宗教人口
イスラム 37・2%
キリスト教 1・5%
無宗教 22・2%
ユダヤ教 0・02%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:イランイスラム教
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