Skip to main content
2025年8月18日12時21分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化
  3. 全般

御茶ノ水に残る最後のヴォーリズ建築 「山の上ホテル」が休館、老朽化対応で

2024年2月15日22時10分
  • ツイート
印刷
関連タグ:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
御茶ノ水に残る最後のヴォーリズ建築 「山の上ホテル」が休館、老朽化対応で+
13日から全館休館となった東京・御茶ノ水の「山の上ホテル」=9日

キリスト教の信徒伝道者で建築家のウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計した東京・御茶ノ水の「山の上ホテル」が、13日から全館休館に入った。竣工から86年がたつ建物の老朽化に対応するためで、休館期間は未定だという。

三島由紀夫や池波正太郎ら、名だたる文豪が愛用したことで知られ、開業後初めて利用した作家は、後に日本人で初めてノーベル文学賞を受賞することになる川端康成だった。古書店街がある神田神保町に近く、近隣に出版社が多いことから、さまざまな作家が「カンヅメ」になって作品を執筆する場所にもなった。客室の半分以上が作家で埋まる時代もあったという。

ホテルでは休館前の1カ月間、1階ロビーと地下1階で、「佐藤新興生活館」として始まり、戦後に「山の上ホテル」として開業した歴史を振り返る展示を開催。建物の生みの親である実業家の佐藤慶太郎、ホテルの創業者である吉田俊男、設計者のヴォーリズの生涯などを紹介した。

現在の建物が竣工したのは1937年。故郷の福岡で炭鉱経営に成功するも、持病の胃潰瘍により50代で一線を退いた佐藤が、多額の私財を投じて建てた。自身の財産を慈善活動に注いだ米国人実業家アンドリュー・カーネギーに触発され、また食事療養によって胃潰瘍が改善した経験から、生活改善と社会改良を目指す社会教育事業の拠点として建てたのだった。

御茶ノ水に残る最後のヴォーリズ建築 「山の上ホテル」が休館、老朽化対応で
1階ロビーに展示されたホテルの歴史をたどるパネルを見る人たち

その佐藤の先進的な思想に共鳴したのがヴォーリズだった。1905年の来日以来、西洋建築の教会や学校などを日本各地で設計していたヴォーリズは、近くの東京YWCA会館も手がけており、当時はそこに事務所を構えていたという。

ヴォーリズは御茶ノ水ではこの他、主婦の友社の社屋「主婦の友社ビル」と、日本初の純西洋式集合住宅「文化アパートメント」も設計。文化アパートメントは、江戸川乱歩の作品で、名探偵・明智小五郎が探偵事務所を開いた「開化アパート」のモデルとして知られている。しかし、いずれも現在は取り壊されており、主婦の友社ビルは外観を復元して取り入れた「お茶の水スクエアA館」(現日本大学お茶の水校舎)が跡地に建てられているものの、山の上ホテルが御茶ノ水に残る最後のヴォーリズ建築となっていた。

御茶ノ水に残る最後のヴォーリズ建築 「山の上ホテル」が休館、老朽化対応で
山の上ホテルを設計したヴォーリズの生涯を紹介するパネル

建物は、戦時中は日本海軍が徴用。戦後は連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が接収し、米陸軍婦人部隊の宿舎として用いられた。この時の呼び名が「HILLTOP HOUSE」で、山の上ホテルの名称は「HILLTOP」を「山の上」と意訳して名付けられた。

御茶ノ水に残る最後のヴォーリズ建築 「山の上ホテル」が休館、老朽化対応で
三島由紀夫や「ムーミン」シリーズの作者トーベ・ヤンソンが書き残した手紙や、山の上ホテルでこれまで使われてきたさまざまな備品の展示

GHQによる接収解除後の1954年、吉田が建物を借り入れる形でホテルを創業。ホテルの運営経験はゼロだったが、欧州のプチホテルの気品と日本旅館のもてなしを掛け合わせた「西洋旅籠」を掲げて運営した。戦後復興間もない当時は、東京でもホテルは数軒があるのみで、吉田は欧州の一流ホテルから日本各地の名旅館までを視察させるなど、従業員の教育に力を入れたという。

今年はちょうど、ホテルの創業から70年の節目。歴史をたどる展示には、休館を惜しむ多くの人が駆け付けた。展示スペースに置かれたメッセージノートには、それぞれの思い出と共に、再開を待ち望む多くの声がつづられていた。

御茶ノ水に残る最後のヴォーリズ建築 「山の上ホテル」が休館、老朽化対応で
休館イベントの一環として開放された結婚式用チャペルとして設置されている「山の上教会」

関連タグ:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
  • ツイート

関連記事

  • 山の上ホテルはお茶の水の記憶を継承する 「ヴォーリズ建築としての山の上ホテル」トークショー開催

  • 建築家ヴォーリズが「家庭」「生活」を論じた幻の名著、復刊

  • ヴォーリズ建築によみがえる聖書教室 旧静岡英和女学院宣教師館でアシュラムの集い開催

  • ヴォーリズが思った教会にふさわしい意匠とは何か? 入間市の武蔵豊岡教会で講演会

  • ヴォーリズゆかりの地、近江八幡を訪ねて ヴォーリズの生涯にみる「クリスチャンヒューマニズム」(1)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 嫌いと無関心 菅野直基

  • シリア語の世界(30)シリア語新約聖書の和訳(1)マタイ福音書からテサロニケ人への手紙第二まで 川口一彦

  • 主は生きておられる(240)黒い雨 平林けい子

  • いのちの書に名を記される幸い 万代栄嗣

  • ワールドミッションレポート(8月17日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(1)

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(228)宣教は聖霊の働きによって拡大する 広田信也

  • 主キリストの選びに生きよう 万代栄嗣

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • メディアに取り上げられるキリスト教のイメージを改善する4つの方法

編集部のおすすめ

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.