Skip to main content
2025年11月1日17時24分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化
  3. 全般

御茶ノ水に残る最後のヴォーリズ建築 「山の上ホテル」が休館、老朽化対応で

2024年2月15日22時10分
  • ツイート
印刷
関連タグ:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
御茶ノ水に残る最後のヴォーリズ建築 「山の上ホテル」が休館、老朽化対応で+
13日から全館休館となった東京・御茶ノ水の「山の上ホテル」=9日

キリスト教の信徒伝道者で建築家のウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計した東京・御茶ノ水の「山の上ホテル」が、13日から全館休館に入った。竣工から86年がたつ建物の老朽化に対応するためで、休館期間は未定だという。

三島由紀夫や池波正太郎ら、名だたる文豪が愛用したことで知られ、開業後初めて利用した作家は、後に日本人で初めてノーベル文学賞を受賞することになる川端康成だった。古書店街がある神田神保町に近く、近隣に出版社が多いことから、さまざまな作家が「カンヅメ」になって作品を執筆する場所にもなった。客室の半分以上が作家で埋まる時代もあったという。

ホテルでは休館前の1カ月間、1階ロビーと地下1階で、「佐藤新興生活館」として始まり、戦後に「山の上ホテル」として開業した歴史を振り返る展示を開催。建物の生みの親である実業家の佐藤慶太郎、ホテルの創業者である吉田俊男、設計者のヴォーリズの生涯などを紹介した。

現在の建物が竣工したのは1937年。故郷の福岡で炭鉱経営に成功するも、持病の胃潰瘍により50代で一線を退いた佐藤が、多額の私財を投じて建てた。自身の財産を慈善活動に注いだ米国人実業家アンドリュー・カーネギーに触発され、また食事療養によって胃潰瘍が改善した経験から、生活改善と社会改良を目指す社会教育事業の拠点として建てたのだった。

御茶ノ水に残る最後のヴォーリズ建築 「山の上ホテル」が休館、老朽化対応で
1階ロビーに展示されたホテルの歴史をたどるパネルを見る人たち

その佐藤の先進的な思想に共鳴したのがヴォーリズだった。1905年の来日以来、西洋建築の教会や学校などを日本各地で設計していたヴォーリズは、近くの東京YWCA会館も手がけており、当時はそこに事務所を構えていたという。

ヴォーリズは御茶ノ水ではこの他、主婦の友社の社屋「主婦の友社ビル」と、日本初の純西洋式集合住宅「文化アパートメント」も設計。文化アパートメントは、江戸川乱歩の作品で、名探偵・明智小五郎が探偵事務所を開いた「開化アパート」のモデルとして知られている。しかし、いずれも現在は取り壊されており、主婦の友社ビルは外観を復元して取り入れた「お茶の水スクエアA館」(現日本大学お茶の水校舎)が跡地に建てられているものの、山の上ホテルが御茶ノ水に残る最後のヴォーリズ建築となっていた。

御茶ノ水に残る最後のヴォーリズ建築 「山の上ホテル」が休館、老朽化対応で
山の上ホテルを設計したヴォーリズの生涯を紹介するパネル

建物は、戦時中は日本海軍が徴用。戦後は連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が接収し、米陸軍婦人部隊の宿舎として用いられた。この時の呼び名が「HILLTOP HOUSE」で、山の上ホテルの名称は「HILLTOP」を「山の上」と意訳して名付けられた。

御茶ノ水に残る最後のヴォーリズ建築 「山の上ホテル」が休館、老朽化対応で
三島由紀夫や「ムーミン」シリーズの作者トーベ・ヤンソンが書き残した手紙や、山の上ホテルでこれまで使われてきたさまざまな備品の展示

GHQによる接収解除後の1954年、吉田が建物を借り入れる形でホテルを創業。ホテルの運営経験はゼロだったが、欧州のプチホテルの気品と日本旅館のもてなしを掛け合わせた「西洋旅籠」を掲げて運営した。戦後復興間もない当時は、東京でもホテルは数軒があるのみで、吉田は欧州の一流ホテルから日本各地の名旅館までを視察させるなど、従業員の教育に力を入れたという。

今年はちょうど、ホテルの創業から70年の節目。歴史をたどる展示には、休館を惜しむ多くの人が駆け付けた。展示スペースに置かれたメッセージノートには、それぞれの思い出と共に、再開を待ち望む多くの声がつづられていた。

御茶ノ水に残る最後のヴォーリズ建築 「山の上ホテル」が休館、老朽化対応で
休館イベントの一環として開放された結婚式用チャペルとして設置されている「山の上教会」

関連タグ:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
  • ツイート

関連記事

  • 山の上ホテルはお茶の水の記憶を継承する 「ヴォーリズ建築としての山の上ホテル」トークショー開催

  • 建築家ヴォーリズが「家庭」「生活」を論じた幻の名著、復刊

  • ヴォーリズ建築によみがえる聖書教室 旧静岡英和女学院宣教師館でアシュラムの集い開催

  • ヴォーリズが思った教会にふさわしい意匠とは何か? 入間市の武蔵豊岡教会で講演会

  • ヴォーリズゆかりの地、近江八幡を訪ねて ヴォーリズの生涯にみる「クリスチャンヒューマニズム」(1)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • ワールドミッションレポート(10月31日):エジプト 福音の力—何世代にもわたる暗闇を撃破(1)

  • ワールドミッションレポート(11月1日):コンゴのルワル族のために祈ろう

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(234)神様の思い(計画)が分からないのはありがたい 広田信也

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.