Skip to main content
2025年9月4日23時03分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

武士道と大和魂のルーツ 穂森幸一

2023年1月26日13時34分 コラムニスト : 穂森幸一
  • ツイート
印刷
関連タグ:穂森幸一

私のたましいは主を誇る。貧しい者はそれを聞いて喜ぶ。私とともに主をほめよ。共に、御名をあがめよう。(詩篇34:2、3)

大和魂を辞書で引くと、仏教や外国の教えが入る前の日本民族固有の精神とか、日本精神の神髄という説明がありますが、あまりよく分かりません。どのような背景で生まれ、日本人の心にどのように培われたのでしょうか。

古代ユダヤ人は国家存亡の危機に際して何度か、東の方に向かって流浪の旅をしています。アッシリア捕囚、バビロニア捕囚の時にも、東の果ての国、日本にまで来たのではないかという痕跡は、国史学者や考古学者によって確かめられようとしています。イスラエルからの最後の脱出は、AD70年に世界最強といわれるローマ軍に立ち向かい、エルサレムが完全に破壊され、国家が完全消滅した時ではないかと思います。この時に、ユダヤ人は世界中にディアスポラ(離散)していきます。

ユダヤの熱心党967人が、死海の畔にあるマサダ砦に立てこもり、民族の誇りをかけて最後の抵抗を試みます。私もこの砦跡の丘を訪問したことがあります。高さが450メートルあり、蛇の道と呼ばれる細い道しかなく、登るのは困難ですが、ロープウェイで行くことができます。砦には10トンの水を貯える地下施設と、大量の食糧が保存してあったようです。年1回発生する砂漠の鉄砲水を地下施設に取り込む装置があり、水は保存できていたようです。

この砦は、ヘロデ大王が離宮として築いたものですが、サウナやプールもあり、地下の水で野菜も育てていたといわれます。ここをローマ軍1万人が取り囲みますが、攻め落とすことができず、3年間籠城を続けます。最後はローマ軍が盛り土をして同じ高さの丘を造り、攻め込んできます。その時は、全員自決して玉砕していました。水汲みに行っていた女と子どもだけが生き残ったといわれます。

捕囚の辱めを受けず、死を選んだ潔さから「マサダ魂」と呼ばれました。今でもここで、イスラエル軍の入隊式があります。ユダヤ人はどこに行っても、マサダ魂を忘れなかったようです。この精神を受け継いだ大和の人々が「大和魂」という言葉を生み出したと思っています。

武士道という言葉は、武士の生き方を書いた江戸時代初期の書物などがその根拠に挙げられますが、日本人の気高い精神を海外の人々に伝えようとした新渡戸稲造の著書が発端ではないかと思います。

奇想天外な発想と思われるかもしれませんが、私は武士道を生み出したのは、天狗と山伏なのではないかと思います。山伏の姿形は、正統派ユダヤ教徒の格好に酷似しています。日本に渡来してきていた古代ユダヤ人は政権の中枢部に入り込みますが、政争に敗れたとき、山に逃げ込み、山伏になったのではないかと推測しています。その中に鼻の高い、赤ら顔の人がいて天狗と呼ばれるようになったのではないでしょうか。

サムライという言葉はヘブル語の「シャムライ(守る者)」に由来していると思いますが、聖書の中に出てくる頼もしいサムライは、アブラハムです。4人の王の連合軍がソドムとゴモラを襲い、全財産を奪い、そこにいた人々も捕えていきます。この中にアブラハムの親類が含まれていたため、アブラハムは彼らを追跡し、財産も人も全て奪い返します。そして、自分の報酬に関しては何もいらないと申し出ています(創世記14章参照)。このアブラハムの姿勢こそ、武士道の精神そのものです。

今の時代で最強の軍人は、シナイ半島に住んでいるベドウィンだといわれます。砂漠を移動しながらテント生活をしていますが、家長はいざという時は家族を守るために命懸けで戦います。ヨルダン政府もイスラエル政府も、ベドウィンに銃の保持を認めています。そして、国境を越えての移動も許されています。ヨルダン国王の依頼で、ベドウィンはヨルダン軍に入っています。ベドウィンは勇敢な古代ユダヤ人をほうふつさせます。

古代ユダヤ人は、東の国を目指す長い旅の道中、家族を守るために強くならなければなりませんでした。そして、大和の国に着いたときにはサムライになっていたというストーリーには、ロマンがあるのではないでしょうか。

源義経は若い頃、牛若丸と呼ばれていましたが、鞍馬山で武芸を授けたのは天狗だといわれます。天狗はユダヤ系の修行僧だったと思えば納得できます。

佐賀鍋島藩士、山本常朝は、武士道入門書『葉隠』の冒頭で、「武士道とは死ぬことと見つけたり」と書いています。この言葉が独り歩きして、武士は死に急いでいると受け取られたこともあったようです。しかし、その本意は「心の中で先に死んでおくこと、つまり一切の迷いを捨て去る」。そうすると、職務を全うできるということらしいです。

山本常朝の言わんとすることを実践した人がいます。それは、新約聖書に登場する使徒パウロです。新約聖書ピリピ書1章21節で「私にとって生きることはキリスト、死ぬことも益です」と述べています。これこそ、武士道の神髄ではないでしょうか。

日本の長い歴史の中で培われた気高い自己犠牲の精神、弱き者を守るために捨て身で臨んでいくチャレンジ精神は、脈々と受け継がれているのではないでしょうか。このような日本の精神がキリストの福音と結び付くときに、素晴らしい世界貢献ができると期待しています。

いのちのことばをしっかり握って、彼らの間で世の光として輝くためです。そうすれば、私は、自分の努力したことがむだではなく、苦労したこともむだでなかったことを、キリストの日に誇ることができます。(ピリピ2:16)

<<前回へ     次回へ>>

◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:穂森幸一
  • ツイート

関連記事

  • 奇跡の聖書 穂森幸一

  • 伝統・習慣に残る先人のメッセージ 穂森幸一

  • はるかなる歴史ロマン 穂森幸一

  • いと高き神に、誉れあれ 穂森幸一

  • 思いやりの精神 穂森幸一

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 花嫁(32)愛というレンズで 星野ひかり

  • キリストの道 穂森幸一

  • 私の名を使って(その3) マルコ福音書9章38~41節

  • 「信仰の実践としてのスピリチュアルケア」 オリブ山病院で第3回臨床牧会教育

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(2)心が人生を決める 加治太郎

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(27)希望のかけらも残らずに

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(前半)悪魔の起源 三谷和司

  • 米カトリック教会で銃乱射事件 ミサ参加中の付属学校の子どもら2人死亡、17人負傷

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(後半)救いの計画 三谷和司

  • ウクライナ、米大衆伝道者フランクリン・グラハム氏に勲章授与 人道支援を評価

  • アフガニスタン東部地震、死者1400人超 ワールド・ビジョンが緊急支援募金開始

  • DVを受けた人のための礼拝「やすらぎ」 第1回、東京・吉祥寺で9月28日

  • 21世紀の神学(30)伊藤貫氏が提唱する古典教育とセオセントリズムの復権 山崎純二

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • ウクライナ、米大衆伝道者フランクリン・グラハム氏に勲章授与 人道支援を評価

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(前半)悪魔の起源 三谷和司

  • 米カトリック教会で銃乱射事件 ミサ参加中の付属学校の子どもら2人死亡、17人負傷

  • アフガニスタン東部地震、死者1400人超 ワールド・ビジョンが緊急支援募金開始

  • DVを受けた人のための礼拝「やすらぎ」 第1回、東京・吉祥寺で9月28日

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(11)「苦しみ」が始まるまでの経緯(後半)救いの計画 三谷和司

  • 21世紀の神学(30)伊藤貫氏が提唱する古典教育とセオセントリズムの復権 山崎純二

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.