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奇跡の聖書 穂森幸一

2023年1月12日16時07分 コラムニスト : 穂森幸一
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まことに、あなたがたに告げます。天地が滅びうせない限り、律法の中の一点一画でも決してすたれることはありません。全部が成就されます。(マタイ5:18)

伝言ゲームという遊びがあります。10人ぐらい並んで、まず端っこの人が耳元で何かをささやきます。聞いたことと同じ内容を次の人に伝えるというゲームですが、10人目に届いたときには、全く別の内容になっています。こういう現象は、いかに人の伝聞というものが当てにならないかをよく表しています。

種子島の中種子町にインギーという鶏がいて、とても美味なのだが、希少品種でなかなか手に入らないという話を聞いたことがあります。どうしてインギーというのか不思議に思っていましたが、その歴史的流れを聞いて納得できました。

江戸時代末期に、英国の商船が種子島沖で難破したことがあったそうです。島民は力を合わせて船員を救出しました。英国の船員は、その時のお礼に何かを渡したいけれど何もないので、船で飼っていた鶏をプレゼントしたそうです。イングリッシュという言葉が、島民にはインギーと聞こえたのです。

私たちが用いている日常語は、日々変化しています。若い世代が使う言葉の意味が、分からないこともあります。ましてや歴史を経た言葉など分からなくなってしまうのは当然のことであり、外来語が日本語に定着するときにも、変化してしまうのは当たり前のことかもしれません。

日本に渡来した古代ユダヤ人の影響で、日本語になっているヘブル語があると聞いたときに、ヘブル語を話すイスラエル人を連れてきて日本語を聞かせたら、ヘブル語由来の言葉が分かるのではないかと単純に考えたことがあります。たとえイスラエルの人が来ても古語と現代語の違いがあるし、外来語としての変遷もありますので、分かるはずなどないとやっと気付きました。ヨセフ・アイデルバーグというユダヤ人の言語研究者は、日本に7年間住んで、ヘブル語由来と思われる言葉を見つけています。

ヘブル語の聖書が3千年という歴史を経ても変わらずに受け継がれてきたのは、聖書の中の一点一画も変えてはいけないという信念と、神の言葉への畏敬の思いがあったからに違いありません。

古代の神話とかおとぎ話の類いは、昔は印刷技術がなかったので代々写本によって引き継がれていきました。ところが写本の過程で写し間違いや写す人の思いが入ったりして、大体原文の30%が受け継がれたらいい方で、大抵は10%ぐらいしか残っていないともいわれます。ところが、聖書の写本は特別で90%以上の原文が残っているといわれます。しかも古い写本が発掘される度に比較され、検証が繰り返されているので、精度は高いといわれます。

死海の畔にクムラン修道院の跡がありますが、この修道院では聖書の写本が製作されていました。侵略を受けたときに退却しなければならなくなった人々は、大切な写本をつぼに入れて洞窟に隠しました。2千年後に思いがけない形で一つの写本が発見されることになります。

ある時、羊飼いが迷い出した羊を捜そうとして一つの洞穴に入り込みます。そして試しに石を投げてみると、つぼの割れる音がしましたので、そこに降りていきました。そこに幾つかのつぼがあり、程度のよさそうなものを持ち出して骨董屋に売りに行きます。

骨董屋は数十ドルで買い取りますが、中に写本の巻物が入っていることが分かり、学者にもっと高い値段で売りつけます。転売が繰り返されて数十億円にまでなったそうです。最終的にはイスラエル政府が引き取ります。これが有名なイザヤ書の死海写本です。

エルサレムにある巻物の形をした博物館に、レプリカが展示してあります。本物がどこにあるかは国家機密になっています。この死海写本で明らかになったことは、2千年以上前に書かれた写本の内容と、今日用いられている聖書の内容が99%同じだったということです。

日本に渡来した古代ユダヤ人は、ユダヤの伝統と文化はもたらしたかもしれませんが、モーセ五書はトーラースクロール、虎の巻として自分たちだけが読むものにしていたのではないかと思います。古代日本人が律法の書に直接触れることができなかったことが、ユダヤ教やキリスト教が日本で開花できなかった一因なのではないかと勝手に推測しています。

欧州の中世時代、聖書は司祭だけが触れることを許されていました。教会の中に置いてありましたが、勝手に読むことがないように鎖が取り付けられていました。しかし、ルターが宗教改革し、グーテンベルクが印刷機を発明したことから、一般の人々にも聖書が届くようになります。ここから数々の霊的覚醒運動が起こり、欧州の変動と成長が始まります。

聖書は人類に与えられた最高の宝物です。この聖書に真摯(しんし)に向き合うことで、個人の生き方が変わり、社会変革を起こし、国家さえも変えていく大きな力になります。この聖書を手にすることによって、大和民族は世界に羽ばたくことができると信じています。

聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です。それは、神の人が、すべての良い働きのためにふさわしい十分に整えられた者となるためです。(2テモテ3:16、17)

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◇

穂森幸一

穂森幸一

(ほもり・こういち)

1973年、大阪聖書学院卒業。75年から96年まで鹿児島キリストの教会牧師。88年から鹿児島県内のホテル、結婚式場でチャペル結婚式の司式に従事する。2007年、株式会社カナルファを設立。09年には鹿児島県知事より、「花と音楽に包まれて故人を送り出すキリスト教葬儀の企画、施工」というテーマにより経営革新計画の承認を受ける。著書に『備えてくださる神さま』(1975年、いのちのことば社)、『よりよい夫婦関係を築くために―聖書に学ぶ結婚カウンセリング』(2002年、イーグレープ)。

株式会社カナルファホームページ
穂森幸一牧師のFacebook

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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