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世界宣教祈祷課題

世界宣教祈祷課題(10月31日):タイ

2022年10月31日15時02分 執筆者 : 奥山実
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関連タグ:タイ
世界宣教祈祷課題(10月15日):タイ+
タイ中部ペッチャブーン県チョンデーン郡の貯水池で行われた洗礼式の様子=2020年9月6日。一度に1435人が洗礼を受けた。(写真:米宣教団体「リーチ・ア・ビレッジ」のツイッターより)

2020年11月23日の当課題で、同年9月初旬にあった1435人にも及ぶタイ史上最大の集団洗礼式を取り上げたが、渦中にある家の教会グループ(FJCCA、イエス・キリストにある自由教会協会)の目覚ましい成長は、今も継続している。

今年7月12日、記録は更新され、1588人の洗礼式が行われた。8月1日には、さらに585人が洗礼を受け、その2週間後、さらに1260人がこの信仰の一歩を踏み出した。わずかこの6週間足らずの間に、3400人以上が洗礼を受けたことになる。

2021年には、611の新しい教会が設立され、8985人がイエス・キリストに人生をささげたのだ。ハレルヤ! ほんの数年前までは、伝統的に宣教が困難とされていた地域でこのような成長を遂げたのは、まさに神の御業というほかない。

人口の93%以上を仏教徒が占める厳格な仏教国のタイでのこの目覚ましい伝道成果は、世界宣教のフィールドで決して小さくないセンセーションだ。

16年の12月には、わずか20の家の教会グループだったFJCCAだったが、20年には770教会となり、昨年は611教会が加わり、今年はさらに800の教会開拓を目標としている。世界がパンデミックによって行動制限されている時期にもかかわらず、その勢いは全く衰えない。

このFJCCAの特徴的な5つの点を以下に記してみる。

【①宣教におけるITの活用】

FJCCAが16年以降、大きな成長を遂げるきっかけとなったのは、ITを駆使するデータ分析の専門家で宣教師のドワイト・マーチン氏を招いて講演してもらったことに始まる。在タイ米国人宣教師の2世で、タイ語が堪能なマーチン氏は、06年に米国からタイに戻り、およそ10年間、全国的な教会データを収集し、数回のクリックで、各種データとともに国内の全ての教会が点在する地図を表示するソフトウェアを開発した。

彼は、米宣教団体「リーチ・ア・ビレッジ」との協力により、未教会の州や地区ではなく、村単位の未教会の洗い出しをした。これらのツールは世界で「最も強固で継続的」なキリスト教の全国的データベースとして機能し、福音が伝えられている場所についてより多くの情報をリアルタイムで集めることを可能にしている。聖書時代の使徒たちのように手紙で報告したり、編集や出版に時間がかかる印刷物を待つのではなく、瞬時にキリストの体にそれを共有できるのだ。

【②へき地と未伝地への宣教】

タイのプロテスタント宣教の歴史は190年に及ぶが、全国8万村の95%にはまだ教会がなかった。マーチンのプレゼンテーションを受けたFJCCAの60人のトップリーダーたちは、村レベルまで掘り下げたデータベースを見て、自分たちの国がいかに未開拓であるかを理解した。データは、新しい教会が新規の未伝地に建てられるのではなく、すでに教会のある地区に建てられる傾向があることを示していた。

そこで彼らは、研究者が今まで見たこともないようなことを行った。各教会は、マーチンが次に訪問する約2カ月後までに、何人をキリストに導くかをその場で約束したのだ。マーチンが再訪したとき、彼らはわずか54日間で、目標をはるかに上回る74の家の教会を始め、782人を改宗させたのである。FJCCAは17年9月から19年3月の1年半で、1万1941人の信者を獲得している。彼らはこの全国的なデータを、単に増殖の触媒としてではなく、村から村へと広がっていく成長のための指令として活用したのだ。

【③シンプルな福音】

彼らの伝道アプローチもまた特徴的だ。彼らの伝道集会は、村のオープンな集会所や広場で、市販のイベント用テントやプラスチックの椅子などを利用して開催される。時には地元のお寺の中庭で行われることもある。村の誰もがこの集会に招かれる。このイベントでは福音のメッセージが語られ、「宗教ではなく、イエスを持っていく」のだ。

天地創造の話をしても、現地の人々はすでに自分の天地創造神話を持っているので、信じる者はほとんどいない。FJCCAの伝道者は単に「あなたの人生の問題は何ですか」と聞くだけだ。「イエスが助けてくれるので、イエス様のところに2つ3つ問題を持っていって、イエス様を信じて祈ってください」とシンプルに伝える。村の人々は、すでにさまざまな神々を信じているので、イエスもあっさりと受け入れるのだ。

例えば、新しいテレビを欲しがっている女性がいた。彼女はそのために祈ったが、代わりにアルコール依存症から解放された。彼女はイエスに祈って、浮いた酒代でテレビが買えたとみんなに伝えたのだ。意外なことにFJCCAでは、偶像を捨てたり寺院に行くのをやめたりすることを強要しない。しかし弟子化が進むと、ある日、聖霊が彼らに「もう偶像は必要ない、寺院に行く必要もない」と確信させるのだ。このように彼らは、未信者たちへの間口を広くし、敷居を低くして福音を提供する。

【④再生産する教会】

村の伝道集会の終わりには、イエスのことをもっと知りたい人々に挙手を募る(最近の集会では、301人の参加者全員が挙手したという)。誰かが興味を示したら、リーダーは48時間以内にそこを訪問する。このとき、近くの親戚らも呼んでもらい、これが一連の家庭集会の始まりとなる。食事も用意され、楽しい共同体の雰囲気作りがされる。リーダーは、食前の祈りなど、霊的な幼子たちへの簡単な祈りを教える。

1週間後、再び訪ねたときには、イエスが天と地の創造主で、誰であるのかを伝える。さらに1週間後、堕落の問題について語る。こうして一歩ずつゆっくり進める。この間、人々は実際に祈りが聞かれた体験談を共有する。半年もすれば、福音が伝わり、基礎もしっかりできる。これらは家の教会という、生まれたばかりの信者を育てるのに安全な場所で行われるのだ。

FJCCAは16年から、1カ所に集まる大規模な全体クリスマスイベントをやめて、周辺の村々で十数回の小さな伝道イベントを開催するようにしたが、これが大きな弾みをつけることになった。17の村で700人が信仰を持つようになり、以前より大きな成果があったのだ。それは、大規模な伝道イベントや都市部での伝道イベントに興奮する信者に、小規模で人里離れた伝道でも地道に時間をかけてやればその数は増えるということを思い起こさせる。

13のマザーチャーチから、16年以降、千数百以上の家の教会を増やしてきたFJCCAだが、彼らが最も力点を置くのは、伝道と教会設立の働きを継続する新しいリーダーの育成だ。FJCCAは、シンプルな福音を提示し、祈り、親密な交わりを重視している。そして新しく信者になった者は、弟子化のプロセスを経て、同じやり方をモデルとして次の未開拓村にこれを持ち込む。彼らがこのスピード感で増殖できるのは、まさにこのシンプルなモデルと家の教会だからこそ可能なのだ。

FJCCAの創設者であるソムサク牧師は、最も近い教会が120キロも離れていたため、家族や伝道して加わった仲間たちと一緒に自宅で教会を始めた。へき地や地方の村人には、近くに教会がないケースが多い。そこでサムソク氏は、彼自身もそうであったように、自分たちの手で教会を始めるよう指導したのだ。

財政的負担を低く抑えることができる家の教会モデルだからこそ、これは可能だ。一方で、ある家の教会が、会衆が自ずと大きく増加する分岐点となるクリティカルマスに達した場合には、教会堂を建設する。このようにしてFJCCAは、教会が教会を生み出すサイクルを保っている。

【⑤タイ人によるタイ人伝道】

FJCCAの創設者のソムサク牧師は、バイクの整備士でバイク屋の店主をしていたが、神学校での経歴や正式な神学教育は受けていない。彼は1984年、22歳の時に人生をキリストにささげる決意をした。IT専門家の宣教師マーチンは、2016年の彼との出会いをこう振り返る。

「タイの教勢は、決してバラ色とは言えませんでした。国内の73%の地区には、まだキリスト教の代表者がおらず、94%の村には全く教会がありませんでした。私は何かしなければと思っていたのです。外部からの影響もなく、西洋からの援助に頼らない神の動きが起ころうとしていたことを、その時の私は知る由もありませんでした。ただ、神の霊に触れ、タイのビジョンを持った一人の男がいたのです。主が彼と私を合わせてくれました。彼は(西洋化されていない)タイの教会を作りたいと情熱を持っていました。彼の運動は始まったばかりでしたが、私はタイの村々に、まだ福音が届いていない現状を話しました。すると、彼らはすぐに反応し、それ以来、多くの新しい教会が設立されました」

マーチンのプレゼンテーションを聞いた60人のトップリーダーのうち、なんと20人は、信者になって1年程度だった。FJCCAの信者は、わずか半年で家の教会を立ち上げ、さらにわずか1年でマザーチャーチを設立している。

マーチンは、ついに牧師たちにはっきりとこう尋ねた。「このやり方は、一体誰が教えたのですか」。彼らは「なぜそんな分かり切っていることを聞くのか」と、しばらく質問の趣旨を理解できないでいた。すると、ソムサク牧師の夫人ラジロットさんが答えた。

「福音書や使徒の働きにあるイエスやパウロのやり方を読んで、同じことをやっているだけです」

彼らとの関わりを通してマーチンは、「タイはタイ人によって到達される」と語る。FJCCAが2週間で植える教会の数は、タイ福音同盟の300人以上の福音派宣教師が1年間に植える教会の数よりも多いのだ。この一連のリバイバルにおいて勘違いしてはいけないのは、最新のIT技術が聖霊の働きを促しているのではなく、聖霊が働いている場所をIT技術が追っているに過ぎないということだ。

彼らは現代のテクノロジーと豊富なデータを活用しているにもかかわらず、宣教に「ビッグデータ」を導入するその目的は、「全ての人に福音を伝える」(マルコ16:15)、「全ての国民を弟子とする」(マタイ28:19)という時代を超えたものだ。彼らがこの点においてブレることは決してない。

FJCCAのタイでの成長は、欧米宣教師の伝道に頼らず、聖霊の働きを信じるという世界的な宣教潮流の変化の中で、成功事例として紹介されている。タイのように厳しい仏教国でこれが可能ならば、世界のどこでも同じことが起き得るということだ。彼らの宣教成果の秘訣はまさに「イエスやパウロと同じようにやった」と述べたように、「聖書に書いてある通り」やったことに尽きるのだろう。IT技術は効率的に未伝地を指し示す道具に過ぎない。

FJCCAをはじめ、タイの兄姉らの働きが仏教国タイに大きな霊的変革をもたらし、それによって世界宣教に大変革の火が投じられるよう祈っていただきたい。

■ タイの宗教人口
仏教 93・4%
カトリック 0・5%
プロテスタント 0・6%
イスラム 5・4%

※ この記事は、世界宣教センター所長の奥山実牧師のフェイスブックに掲載された「世界宣教祈祷課題」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
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