Skip to main content
2025年7月7日07時02分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 世界宣教祈祷課題
世界宣教祈祷課題

世界宣教祈祷課題(4月25日):ロシア

2022年4月25日10時30分 執筆者 : 奥山実
  • ツイート
印刷
関連タグ:ウクライナロシア
ウクライナ正教会/OCU/聖ミハイル黄金ドーム修道院+
非モスクワ総主教庁系のウクライナ正教会(OCU)の首座主教座聖堂である聖ミハイル黄金ドーム修道院。ウクライナの首都キーウ(キエフ)のシンボルとなっている。(写真:Rbrechko)

ロシアのウクライナへの侵攻は、21世紀の国際秩序に照らして、全く承服できない。長引く戦闘は、さらなる市民の犠牲や避難民の増加を引き起こし、戦況を泥沼化させている。ロシアは、西側諸国からの厳しい非難とともに断絶に近い形の経済制裁を受け、完全に国際社会から孤立している。

この侵攻によってロシアが得るものと損失するものとをてんびんにかければ、侵攻を決断する合理性などどこにもない。専門家らは「プーチンは気が狂った、精神病だ」などと分析したが、彼らがそうするのは、深層にある本質が分からないからだ。その本質とは「ロシア人にとってのロシア正教」だ。

ドストエフスキーは「カラマーゾフの兄弟」を書くに当たって「私はこの最後の作品で神の存在を証明したい。その神とは、フランスの神(カトリック)でもなく、オランダの神(プロテスタント)でもない。それはロシアの神だ」と友人に手紙を送った。この「ロシアの神」とは、まさにロシア正教のことである。

70年にも及んで無神論の普及を徹底した共産主義実験は、ロシア人からロシア正教を奪ったのだろうか。否、ソ連崩壊後の怒涛(どとう)のような国民的正教回帰を見ればそれは明らかだ。

この回帰に誰よりも貢献したのが他でもないプーチン大統領だ。彼は正教の普及を推進し、1日に3つの教会を建てたと言われている。10年前だが、モスクワ総主教キリルはこれに感謝し、大統領を「神の奇跡」と呼んだ。プーチン氏が、熱心なロシア正教の擁護者であることはよく知られている。そして、その千年の歴史に及ぶロシア正教発祥の聖地と言っても過言ではない場所が、他でもないウクライナの首都キーウ(キエフ)なのだ。

プーチンにとってこれは、ロシア、ウクライナ、ベラルーシなどの東スラブ民族の原点と統一の求心力たる重要なアイコンなのだ。彼が去年7月に書いた論文には、彼のそのような心情が切々と吐露されている。

ところが14年のクリミア併合の反露感情から、モスクワ総主教庁の管下にないウクライナ正教会の独立を、モスクワ総主教庁の反対を押し切り、19年1月にコンスタンティノープル全地総主教庁が承認したのだ。

東方正教会では、原則的に1カ国に1つの教会組織を置くが、ウクライナには例外的に、モスクワ総主教庁管下の正教会と独立系の正教会の2つがあり、両者の関係には政治的立場と民族感情が入り乱れ、確執は深まる一方だった。

そこにきて、数的に最大の正教徒会員を誇り影響力のあるモスクワ総主教の意向を無視する形で、名目上は全地の正教会の代表であるにもかかわらず今や教勢においては衰退の一途をたどるコンスタンティノープル総主教が、独立系ウクライナ正教会を承認してしまったのだ。このため両者の間に深刻な亀裂が生じ、今も断絶状態が続いている。

人が、損得の利害を超えた理解に苦しむ決断をするとき、往々にしてそれは背後に宗教的理由がある場合が少なくない。まさに専門家らが見落としているプーチンの決断の理由はこの点で、彼らは背後にある「宗教的霊的理由」という分野には明るくないのだ。

プーチンとロシア正教にとってのキエフとは、十字軍遠征のエルサレムに近い感覚と言えるのだ。もちろん十字軍遠征とその残虐行為は、決して美化できないし正当化もできない。今回の侵攻もそうだ。

このような前近代的な方法に頼るプーチン大統領の過ちとともに、事の深層には、本来平和をもたらすべきキリストの教会たる正教会内部の分裂と反目という霊的事象もある。

表面にある両国の和解とともに、深層にあるロシア・ウクライナ両民族に強い霊的影響を及ぼす両正教会の和解も重要だ。両国、両教会が和解をし、この地が癒やされるよう祈っていただきたい。

■ ロシアの宗教人口
正教 64・0%
プロテスタント 2・1%
カトリック 0・6%
イスラム 12・5%

※ この記事は、世界宣教センター所長の奥山実牧師のフェイスブックに掲載された「世界宣教祈祷課題」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:ウクライナロシア
  • ツイート

関連記事

  • 「イースター休戦を」 欧州の教会指導者がロシア・ウクライナ両国の大統領に呼び掛け

  • ロシア正教会の世界教会協議会除名、前カンタベリー大主教が可能性を示唆

  • モスクワ総主教庁系のウクライナ正教会、侵攻後に28教会・修道院が離脱

  • ロシア軍拘束のウクライナ系米国人牧師が解放 市長拘束の南部メリトポリ

  • 日本正教会のダニイル府主教、キリル総主教に嘆願書 「和解と紛争解決に尽力を」

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • 苦しみというプレゼント 菅野直基

  • 聖書から事実を引き出す学び「IBS」を分かりやすく説明する講座 7月12日から

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 聖書のイエス(12)「初めに、ことばがあった」 さとうまさこ

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • ワールドミッションレポート(7月6日):タイ 麗しきかな、良き知らせを告げる者の足は

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 花嫁(28)伝道の思い 星野ひかり

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(7)人は「単独者」である 三谷和司

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 学校法人聖学院、新理事長に田村綾子氏

  • Gゼロ時代の津波石碑(3)日中韓、泥沼化する「桜の起源」論争 山崎純二

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • 同志社女子大学とノートルダム女学院高校、教育連携協定を締結

  • 苦しみというプレゼント 菅野直基

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.