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日本人に寄り添う福音宣教の扉

日本人に寄り添う福音宣教の扉(134)神様の器として限界を超える 広田信也

2021年11月20日16時50分 コラムニスト : 広田信也
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日本人に寄り添う福音宣教の扉(134)神様の器として限界を超える 広田信也+

善きサマリヤ人のたとえ

「一般社団法人 善き隣人バンク」 の目指す行動モデルは、ルカの福音書10章に示される「善きサマリヤ人のたとえ」に示されています。この箇所は、傷ついた人を助ける模範として広く知られていますが、2千年前のイスラエルではこのサマリヤ人の取った行動は、人の限界を超えたあり得ないことだったようです。

ある人が、エルサレムからエリコへ下って行ったが、強盗に襲われた。強盗たちはその人の着ている物をはぎ取り、殴りつけ、半殺しにしたまま立ち去った。たまたま祭司が一人、その道を下って来たが、彼を見ると反対側を通り過ぎて行った。同じようにレビ人も、その場所に来て彼を見ると、反対側を通り過ぎて行った。

ところが、旅をしていた一人のサマリア人は、その人のところに来ると、見てかわいそうに思った。そして近寄って、傷にオリーブ油とぶどう酒を注いで包帯をし、自分の家畜に乗せて宿屋に連れて行って介抱した。

次の日、彼はデナリ二枚を取り出し、宿屋の主人に渡して言った。「介抱してあげてください。もっと費用がかかったら、私が帰りに払います。」この三人の中でだれが、強盗に襲われた人の隣人になったと思いますか。

(ルカの福音書10章30~36節)

人は律法を守る力がない

当時のエルサレムからエリコに下る道は、大勢の人々が行き交う、治安の悪い場所でした。強盗に襲われ、半殺しにされることも珍しくなく、たとえ、被害に遭った人を見つけても、自らの安全を確保しながら足早に通り過ぎるのが普通でした。

そんな現場に通りかかった祭司やレビ人も、見て見ぬふりをして通り過ぎます。「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」という聖書の言葉(律法)を熟知している人たちでさえ、助けの手を差し伸べることができませんでした。そもそも人は、神様の与える律法を守る力を持っていないことを示しています。

ユダヤ人にさげすまれていたサマリヤ人

ここで、このたとえ話はあり得ない展開に入ります。当時、ユダヤ人はサマリヤ人(ユダヤ人とアッシリヤ人の混血)をさげすんでいましたが、一人のサマリヤ人が強盗に襲われた人を助けることになります。

しかもこのサマリヤ人は、危険を顧みずに寄り添い、応急手当をして自らのロバに載せ、宿屋に運んで介抱した後、宿屋の主人に支払いをし、追加の支払いの約束までして看護を託したのです。

「この三人の中でだれが、強盗に襲われた人の隣人になったと思いますか」というイエスの問いへの答えは、言うまでもなくこのサマリヤ人です。

イエスはこのたとえ話を通し、サマリヤ人をさげすむユダヤ人を責め、真の隣人愛は差別や偏見を乗り越え、危険を顧みず、苦難にある人の善き隣人になる力を与えると示されたのです。

真の隣人愛は限界を超える

人は隣人愛の大切さを知っています。神様の似姿として造られた人ですから、神様の御旨にかなうことを実行したいと思います。しかし、危険を顧みず、自らを犠牲にして寄り添うことのできる真の隣人愛は、人の罪を一身に背負って十字架に死んだイエス・キリストだけが持っているものです。

ですから、私たちが真の隣人愛を示すことができるとしたら、それは私たちの内に住んでおられる聖霊(イエス・キリストの霊)の御業です。

そして、聖霊の御業には、いつも悪霊がさまざまな妨害を加えます。彼らは、この世界に隣人愛が満ちることを嫌い、私たちの無力さを徹底的に指摘します。

・時間がない、力がない、経済力がない・寄り添っただけで何の助けになろうか?・どうせ無駄なこと・最後まで助けられないならやめた方がいい・自業自得、助けは不要!など、妨害の声が心の中で響きます。

「善き隣人バンク」は、そんなあなたが神様の器として御旨に従えるよう、そっと背中を押します。共に祈り、共に時間を割き、あなたの優しさを支え、最後まで寄り添う力を備える隣人愛のネットワークを提供したいと願っています。

やがて、人の限界を超える天来の隣人愛がこの日本社会を覆い、イエス・キリストの香りが、愛する日本の隅々まで、満ちあふれますように…。

「善き隣人バンク」の働きに加わりたい方は、ぜひともご連絡ください。

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◇

広田信也

広田信也

(ひろた・しんや)

1956年兵庫県生まれ。80年名古屋大学工学部応用物理学科卒業、トヨタ自動車(株)入社。新エンジン先行技術開発に従事。2011年定年退職し、関西聖書学院入学、14年同卒業。16年国内宣教師として按手。1985年新生から現在まで教会学校教師を務める。88~98年、無認可保育所園長。2014年、日本社会に寄り添う働きを創出するため、ブレス・ユア・ホーム(株)設立。21年、一般社団法人善き隣人バンク設立。富士クリスチャンセンター鷹岡チャペル教会員、六甲アイランド福音ルーテル教会こどもチャペル教師、須磨自由キリスト教会協力牧師。関連聖書学校:関西聖書学院、ハーベスト聖書塾、JTJ宣教神学校、神戸ルーテル神学校

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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