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世界宣教祈祷課題

世界宣教祈祷課題(9月1日):アフガニスタン

2021年9月1日10時58分 執筆者 : 奥山実
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関連タグ:アフガニスタンタリバン
世界宣教祈祷課題(9月1日):アフガニスタン+
アフガニスタンの首都カブール市内を武器を持って移動するタリバン=8月17日(写真:ボイス・オブ・アメリカ)

8月15日、イスラム原理主義組織のタリバンによってアフガニスタンの大統領府が占拠され、首都カブールが陥落した。バイデン米政権は、9月11日までに米軍をアフガニスタンから完全撤退させるべく事を進めていたが、今回の首都制圧は撤退に向けて米軍の影響力が弱まっていた隙をついた形となる。

米国が支援擁立していたアフガニスタン政府および治安部隊は、進撃するタリバンの前になす術がなかったようだ。首都侵攻をいち早く察知したガニ大統領は、隣国タジキスタンへの国外逃亡を図ったのだが(現在はUAEに難を逃れている)、大統領が逃亡する4台の車列には、一部報道では現金がぎっしりと積み込まれていたという。

つまり、米国の後ろ盾のアフガニスタン政府は、腐敗しきっていたのだ。自分の利得しか考えない治安部隊の士気は低く、首都防衛のために持ち堪えることができなかった。

幾つかの紙面では「カブール陥落」に関連付けて「サイゴン陥落」の文字が踊ったようだが、これは、米国の政治判断によって関係者に危険が及ぶさまが、ベトナム戦争時の「サイゴン陥落」と重なるからだ。

タリバンの首都制圧が報じられると、恐れをなした市民らが空港に殺到し、離陸する米軍機にしがみつくありさままで報じられた。上空で力尽きた市民が飛行機から振り落とされる映像に、世界は衝撃を受けたことだろう。それほどまでにタリバンによる支配は、非同調者にとっては悪夢なのだ。

タリバンが政権を掌握した1996年から2001年、アフガニスタンではテレビ、音楽、映画は禁止され、遺跡として価値のあるバーミヤン仏像が破壊されるなど、人権や文化の侵害について当時の国際社会から強く非難されていた。

現在、そのような残虐行為が再び報告されている。半官半民のアフガニスタン独立人権委員会によると、7月にある州では、タリバンの戦闘員が政府のために働いていた人を探して一軒一軒訪問し、少なくとも27人を殺害し、10人を負傷させ略奪したという。

さらに7月初旬、2つの州のタリバン指導者がその州の宗教指導者に対して、タリバンの戦闘員と結婚させるために15歳以上の少女と45歳以下の未亡人のリストを要求した。このように、タリバンの復権によって大きなリスクにさらされるのが女性たちだ。米国務省の2001年の報告書によると、1990年代前半、つまりタリバン支配以前のカブールは、学校の教師の70パーセント、政府職員や大学生の50パーセント、医師の40パーセントが女性だった。これがタリバン下では、10歳以上の女子が学校に行くことは認められず、女性には全身を覆うブルカの着用が義務化され、親類の男性の同伴なしに外出することが許されなくなった。

またタリバン政権下での悪夢は、キリスト信者にとってはさらに苛烈になるだろう。国際キリスト教コンサーン(ICC)によると、アフガニスタンには推定1万人から1万2千人のキリスト信者が住んでおり、そのほとんどがイスラム教からの改宗者だ。タリバンは、イスラム法のシャリアを厳格に運用しており、イスラム教徒がキリスト教に改宗することを禁じている。改宗者には罰(多くの場合死刑)が課され、ICCの報告では「既知のキリスト者は、アフガニスタンから脱出しなければ殺される危険性があります」と述べている。

アフガニスタンは、米宣教団体のオープンドアーズが毎年発表するワールドウォッチリスト(キリスト教徒に対するひどい迫害国リスト)で、もう何年も2位にランクされている(1位は北朝鮮)。

今も同国を脱出できないキリスト者が多数残されている。そんな折、カブールが制圧された3日後の8月18日、アフガニスタンの地下教会の信者が公開した約4分間の動画が話題になっている。安全上の理由から、カメラに映る男性にはモザイクがかけられて音声も加工されているが、彼は力強く世界に呼び掛けた。

「親愛なる姉妹たち兄弟たち、今日はアフガニスタンがタリバンの手に落ちた最初の日です。この国が一体どうなってしまうのかまったく分かりません。私たちは今この状況下で、感情を抑制するのがとても困難です。なぜならこの20年間一生懸命働いてきたにもかかわらず、その努力が一夜にして失われてしまったのです。私たちがどれほどの痛みを抱え傷ついているのか、神のみが知っておられます」

この兄弟は動画の中で、何度か涙を流して感情的になるのを抑え、落ち着きを取り戻しては訴えを続けた。

「私が泣いているのは、恐怖からではありません。この私たちの美しい国のために心を痛めているのです。この野蛮で過激なグループによって、今、それが破壊されてしまったのです。私たちの国の大切なものはすべて破壊されてしまいました。全世界は、私たちを見捨ててしまいました。私たちを支援すると言っていた人たちも、想像し得る最悪の状況に私たちを捨ておいて行ってしまったのです。これから何が起きるのか、私たちには分かりません。私たちはタリバンの支配下で生きていくことになるのでしょうか。

友よ、私たちは今日このビデオを証言として記録します。私たちは歴史のかなたに消し去られたくはありません。私の友人や愛する人たちに、今日私たちが荒野に一人取り残されてしまったことを覚えてほしいのです。

われわれはこの場所を離れない。もし、キリスト教徒である私たちの家族と子どもたちが殺されるようなことになるなら、どうか彼らを守ってください。私たちはより強く戦い、神の仕事を続けていきます。もし、私たちがいなくなっても、この私たちの心からの言葉を覚えていてください。しかし、どうか私たちのことを覚えていてください――私たちが今直面しているこの大きな困難を。もし私たちの中に残された人がいたなら、もし子どもたちが残されたなら、どうかお願いです。彼らを一人にしないでください。どうか、彼らを一人にしないでください。見捨てないでください。感情的になって泣き崩れてしまってすみません。心が痛みます。どうかこの訴えを友人たちに共有し、私たちを思い出してください。天の父の加護がありますように。ありがとう」と兄弟は締めくくった。

アフガンの治安と平和のために、また同胞キリスト信者らが守られて、速やかにタリバンの手とこの難局から逃れることができるよう祈っていただきたい。

■ アフガニスタンの宗教人口
イスラム 99・85%
クリスチャン 0・05%
ヒンズー 0・01%

※ この記事は、世界宣教センター所長の奥山実牧師のフェイスブックに掲載された「世界宣教祈祷課題」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:アフガニスタンタリバン
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