ロシアのプロテスタントで交流改善の兆し、ロシア福音同盟の存在感増す

2020年1月4日06時07分 印刷
+ロシアのプロテスタントで交流改善の兆し、ロシア福音同盟の存在感増す
モスクワ中心部にある「赤の広場」=2008年(写真:Christophe Meneboeuf)

ロシアのプロテスタント諸教会間の交流に最近、良好な気運が見られ始めている。昨年9月にモスクワで開催された「ロシア・プロテスタント教会首脳諮問会議」の会合に、ロシアの主要な福音派教団の代表者が4年ぶりに全員出席したのだ。ロシアでは2016年に対テロ対策を目的とした「ヤロバヤ法」が成立したが、これは「伝道規制法」とも呼ばれ、同国内における伝道活動が著しく制限されることになった。その影響で個々の教団は、他教団を犠牲にしてさえもロシア政府に取り入ろうとする雰囲気が続いていたという。そうした中、欧州の福音派メディア「エバンジェリカル・フォーカス」(EF、英語)は、ロシア福音同盟(REA)が福音派間の一致において存在感を増してきていると伝えている。

EFによると、昨年9月に開かれた同諮問会議の会合で最も重要だったのは、「ロシア福音キリスト者バプテスト連盟」(RUECB)のピーター・ミツキェビチ会長とビクター・イグナテンコ副会長が出席したことだ。「ロシア福音ペンテコステ信仰キリスト者連盟」(ROSKhVE)とは違い、RUECBは2015年9月以来、同諮問会議との連携を断っていた。RUECBはまだ同諮問会議に再加盟していないものの、これにより協議が進むことになり、ロシアのプロテスタント教会が再び一致して声を発信できる可能性が高まってきた。

さらに、同諮問会議の会合3日後には、REAとRUECBの公式協議が行われた。2003年に設立されたREAは現在、同諮問会議の正規会員で、RUECBと同諮問会議の橋渡し役を担った。

また、昨年10月にはモスクワで「独立国家共同体(CIS)バルト三国キリスト教超教派諮問委員会」(CIAC)の第6回総会が開催され、REAも出席した。CIACは、旧ソ連諸国のキリスト教団体の交流促進を目的とした、世界教会協議会(WCC)の旧ソ連地域版のようなエキュメニカル組織。会合を年2回開催しており、正教会、カトリック、プロテスタントの3派の代表者が立てられている。

CIACでかつてプロテスタントの代表を務めていたビタリー・ブラセンコ氏は、2017年にはREAの世界大使を務め、中国やジョージア、アルメニアなど数多くの国々を歴訪し、ロシア国内におけるREAの地位向上に大きく貢献した。ブラセンコ氏はRUECBの渉外局長を務めた経験もあり、現在は正教会との対話における欧州福音同盟(EEA)の責任者でもある。

EFは、ヤロバヤ法により各教団間の関係がぎくしゃくする中、REAが福音派の連帯のために役割を果たしていると伝えている。

EFによると、ロシア政府は現在、モスクワにある多くのプロテスタント神学校を調査している。これまでのところ、閉校に追い込まれた神学校はないが、モスクワにあるプロテスタント神学校で国から認可が下りたのは2校のみ。他は現在、認可なしの状態での運営が行われている。

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