Skip to main content
2021年2月26日22時00分更新
Go to homepage
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 宣教

本職は「西洋坊主」 素人落語家・濱の家真砂

2016年10月17日21時52分 記者 : 守田早生里
  • ツイート
印刷
関連タグ:落語日本ナザレン教団
本職は「西洋坊主」 素人落語家・濱の家真砂+
講壇に立つ石川博詞牧師。「イエス様は、よく例え話をお使いになった。きっと落語のような楽しい話も好きだったのでは」と話す。

「本業の方はって申しますってぇと、これが実にバタ臭い仕事をしておりやんす。バターと言ってもパティシエじゃござんせんが、あたくしどもの世界では落語好きが結構多うございます。その反動でござんしょうか、こちらの世界が楽しくってしょうがありやせん。え~、ちなみに、本業の職場は?って申しますと・・・」

「これが、なんと、キリスト教会の牧師なんです。いわば、西洋坊主でございます。牧師の落語家なんて取り合わせは、まるで回転寿司屋に流れているプリンアラモードみたいな感じでございましょうが、牧師は説教することが仕事ですので、落語の話術に興味を持つ者は結構多いのでございます。どうも、お後がよろしいようで」と口上を結ぶ素人落語家、濱の家真砂こと石川博詞牧師(ナザレン三軒茶屋教会)。

東京都世田谷区下北沢で生まれ育った。現在、57歳。1964年の東京オリンピック開会式時には、東京の空に描かれた五輪のマークを間近に見て、心躍らせた。各国のアスリートたちが東京の街を駆け巡ったマラソン競技は、日の丸を手に沿道に駆けつけた。

下北沢は「下町」ではないが、「江戸」の粋な文化が根付いていた街だった。「なんで、学校に行かなければいけないの?」と聞くと「そりゃあ、学校からこっちに来てくれねぇんだから、こっちから行くしかないだろう」と答え、「なんで、このパンにカビが生えるの?」と聞くと「そりゃあ、お前が早く食っちまわないからだろう」と答える大人がいた。「『冗談』が最高の娯楽で、それが人間関係を円滑にしていたのだと思います」と石川牧師は話す。

テレビのチャンネルをひねると、そこにいるのは、一流の噺(はなし)家たち。六代目三遊亭圓生、五代目三遊亭圓楽、三代目古今亭志ん朝をはじめ、今となってはもう聞くことのできない「名人」の落語を聞くと、不思議と石川牧師の世界は広がっていった。「ゲームなんてない時代だったけれど、ある意味、とてもぜいたくな時代でした」と話す。

時は、高度成長期。電気屋を営んでいた石川家では、「暮しの手帖」なども追い風になり、電化製品が飛ぶように売れた。「私の父親は、よく『八百屋さんのように洗濯機やテレビが売れていった』と言っていました。『暮しの手帖』などに掲載された商品があると、店にたくさんのお客さんが押し掛けてきたのを、今でも覚えています」と話す。

「私が子どもの頃、下北沢商店街の子どもたちは、ほとんどが日曜学校に行っていました。親から『日曜学校』は、文字通り日曜に行く学校のこと・・・と教えられていました。日曜の朝は、登校班のようにぞろぞろと列をなして教会に向かいました。そこに行くと友達がいて楽しかったですね。分級も学年ごとではなく、人数が多すぎるため、『1年1組』の子はこっち・・・『1年2組』の子はこっち・・・というふうに、クラスごとに分けて行っていました」と当時を振り返った。

小学校高学年になると、一時、教会に行かなくなったが、高校生になってまた教会に行くようになり、少し年上の青年たちとの交わりがとても刺激的だったという。高校2年生の時に下北沢ナザレン教会で受洗。「あの時の青年会があるから今の私があるといっても過言ではないほど、思い出に残っています。地方から出てきた大学生と政治や文学の話をするのは、少し大人になった気がして、楽しかったですね」と話す。

短大を経て、社会人生活を送るも、召しを受け、神学校へ。30年前、初めて赴任したのは、真冬にはマイナス30度にもなるという北海道の弟子屈(てしかが)という土地だった。弟子屈で5年間牧会したのち、2千キロ離れた長崎県諫早(いさはや)へ。諫早教会では、19年間牧会した。

3人の子どもも諫早で育った。子どもたちが小学生だったころには、PTA会長なども務め、積極的に地域と関わりを持っていた。ある日、小学校の先生から「子どもたちに古典芸能を教えたいが、落語も歌舞伎も見たことがない」と相談があった。昔から落語好きだった石川牧師は「それでは、真似事だけでも、子どもたちにやってみせましょうか」と話し、第1回目の高座が決定した。

本職は「西洋坊主」 素人落語家・濱の家真砂
諫早時代には、多い時で毎週末、落語を披露していた。

高座名の「濱の家真砂」は、石川牧師が少年だったころのあだ名「石川五右衛門」にちなんで、五右衛門の辞世の句「石川や濱の真砂は尽きるとも 世に盗人の種は尽きまじ」から付けた。小学生たちに、石川牧師の落語は大変に好評で、そこから次から次へと依頼が入り、子ども会、高齢者施設など、多い時は毎週のように落語を披露していた。古典落語が中心だが、中には石川牧師が作った創作落語もあった。

PTAなどを中心に人脈を築き、2010年にはコミュニティFMの番組を持つほど、「ちょっと面白い牧師さん」は地元の人々に知れ渡るようになった。石川牧師の落語を聞き「教会にも行ってみたい」と話した女性が、後に受洗の恵みにあずかった喜びも経験した。

「落語は、私の趣味の1つ。牧師は、私の仕事。この2つは完全に分けています。良い意味での二面性を利用して、息抜きをしています・・・とはいえ、落語とキリスト者の共通点もあるのを感じています。私たちはイエス様にはなれない。しかし、少しでもイエス様に近づく者として、日々恵みを頂きながらクリスチャンとして生活をしています。理屈ではなく、ただ、イエス様に『倣う』のです。理屈で『習う』のとは違います。落語の世界も非常によく似ていると思うのは、その部分です。師匠の落語を理屈抜きに、ただ『倣う』のです。そうしているうちに、落語を自分のものにする。しかし、決して師匠になれるわけではないと思うのです」と石川牧師は話す。

2011年4月に、19年間牧会した諫早を離れ、現在の三軒茶屋教会に赴任した。東京に来てからは落語をする機会はなくなったと話すが、時折、国立演芸場に行っては、時を忘れて落語を楽しむのだという。

まるで落語を聞いているような、流れるような話しぶりの石川牧師になぞかけをお願いしてみると、見事な2つのなぞかけを披露してくれた。

「牧師の説教とかけまして、昔の子どもの遊びと解きます。その心は・・・」

「わっなげー(わっ長い / 輪投げ)」

「十字架とかけまして、道路の標識と解きます。その心は・・・」

「どちらもかいどう(会堂 / 街道)に掲げられています」

関連タグ:落語日本ナザレン教団
  • ツイート
▼関連記事を見る  ▼クリスチャントゥデイからのお願い

関連記事

  • 好評の福音落語トラクト第3弾『カミさんを恐れることが知恵のはじめ』

  • ついに、東京でも実現 「ゴスペル落語会in東京」 露の五郎兵衛の次女・菅原早樹さん

  • キリスト教をテーマにした幻の落語「禁酒運動」とは? クリスチャン落語家・露のききょうさんに聞く

  • 落語伝道牧師、2冊目の福音落語トラクト『信じる者は救われる』出版

  • 「神様、えらいすんまへん」「ほな、助けたろか」 大阪でプロの落語家と牧師らによるゴスペル落語会

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

新型コロナウイルス特集ページ

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏、裁判所で聖書を引用

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(6)イエス様は今、何をしているの(自分のために)?

  • 無神論からキリスト教信仰へ C・S・ルイスの回心描く映画、年内にも公開へ

  • 12歳のキリスト教徒の少女、誘拐後に性的暴行受け強制改宗・結婚 裁判所が解放を命令

  • 「聖書は神の言葉ではない」 進歩主義の米教会がSNSの投稿で炎上

  • 光は闇に勝利する 穂森幸一(177)

  • 主は生きておられる(173)もう春ですよ 平林けい子

  • 願ったらかなうのか? 菅野直基

  • 世界宣教祈祷課題(2月26日):世界の視聴覚障害者たちのために

  • 「山上の説教」に基づいた回復の働き「セレブレイト・リカバリー」 創始者のジョン・ベーカー氏死去

  • 「聖書は神の言葉ではない」 進歩主義の米教会がSNSの投稿で炎上

  • 2021年の「レント(四旬節)」始まる、きょう「灰の水曜日」 その意味と由来

  • 無神論からキリスト教信仰へ C・S・ルイスの回心描く映画、年内にも公開へ

  • ラビ・ザカリアス氏性的不品行問題、独立調査の最終結果発表 団体が謝罪

  • 12歳のキリスト教徒の少女、誘拐後に性的暴行受け強制改宗・結婚 裁判所が解放を命令

  • 「クリスチャンだからこそ、もっと知って祈って関わってほしい」 人身取引に取り組む「ゾエ・ジャパン」

  • 「山上の説教」に基づいた回復の働き「セレブレイト・リカバリー」 創始者のジョン・ベーカー氏死去

  • 委ねる 佐々木満男

  • ビジネスと聖書(10)「すごさ」の認め方 中林義朗

  • IS斬首のコプト教徒21人、殉教から6年 記念式典に教皇やカンタベリー大主教ら

  • 2021年の「レント(四旬節)」始まる、きょう「灰の水曜日」 その意味と由来

  • 日本脱カルト協会理事、準強制わいせつ容疑で逮捕

  • コロナ禍で増える自殺、奥田知志牧師「宗教にできること、いっぱいあるのでは?」

  • 「聖職者による性被害の法的責任を正面から提起」 聖路加チャプレン訴訟第1回口頭弁論

  • 令和時代の「ヤクザ映画」考 「ヤクザと家族 The Family」と「すばらしき世界」

  • 「聖書は神の言葉ではない」 進歩主義の米教会がSNSの投稿で炎上

  • 2020年版『宗教年鑑』発表 キリスト教系は信者数・宗教団体数・教師数で微減

  • 中国のキリスト教人口、2030年に3億人か 共産党指導部に募る危機感

  • ラビ・ザカリアス氏性的不品行問題、独立調査の最終結果発表 団体が謝罪

  • 同志社の次期総長に現職の八田英二氏

編集部のお勧め

  • パンデミック時代の宗教の可能性探る IPCR国際セミナーで日中韓のキリスト者も発題

  • コロナ禍で増える自殺、奥田知志牧師「宗教にできること、いっぱいあるのでは?」

  • 日本から遠く離れた地の日本人伝道最前線 駐在員家族120人に福音伝える英語教室

  • 「開拓伝道は失われた人々への憐れみの心」 第23回断食祈祷聖会1日目

  • クリスチャン画家の山田桂子さんが姫路市美術展に入選 日米でアートミニストリー展開

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 論説委員・編集部
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 問い合わせ・アクセス
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • Twitter
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2021 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.