Skip to main content
2025年9月15日21時19分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム

【特集】韓国キリスト教とイスラムの衝突(13) 全浩鎭牧師

2008年4月24日21時37分
  • ツイート
印刷
全浩鎭牧師+
+

 去る4月9日、韓国では第18回総選挙が実施された。今回の総選挙では日本だけでなく全世界で物議をかもしている統一協会が平和統一家庭党(以下、家庭党)を登録し、全国245箇所で国会議員候補者を立て莫大な支援をしていて(これは既に報道された)、韓国の教会は緊張した。そのため、一部の福音主義教会の牧師達も家庭党に対抗してキリスト教政党を創って投票を督励したが、キリスト教政党は地域別候補者は立てず、単に全国区(比例代表)議員の候補だけを内定しておいた。



 全国区(比例代表)では、ある政党が全投票者の3%の票を獲得したら、自動的にその政党が2名以上の国会議席を獲得できる。統一協会もキリスト教もこれを当てにして宗教政党を作ったことになる。



 筆者自身もキリスト政党から支持を求めるメールを何通もいただいた。しかし、キリスト教の政党は韓国教会全体の支持は得られなかった。韓国のクリスチャンは、宗教が政党を作るのを大抵支持しない。なぜなら既に多くの多数政党の中にクリスチャン議員がいるのだから、彼らを通じて統一協会を阻止すればよいとの立場だからである。一般政党を通じて、キリスト教の固有の価値(宗教の文化的使命)を表すことを望んでいるのである。また韓国の教会は昔もこのようなチャレンジがあったが、失敗した経験を覚えている。そのため、キリスト教政党の失敗によって韓国教会全体が被る大きな損害を心配している。



 一方、統一協会の家庭党は選挙に際して莫大な人力を動員して広報した。うわさによれば毎選挙区あたり10億ウォン(約1億400万円)を投資したと言われている。一つの町で広報するとき、毎度動員される人数も20〜30人を超えた。人だけでなく広報用の車も何台も用意した。筆者がある女性の運動員に、あなたも統一協会の信者ですかと聞いたところ、違うと答えた。家庭党は派手に始まりはしたものの、結局のところ投票数はキリスト教政党が得た票数の半分にも及ばなかった。この2つの政党(キリスト政党、家庭党)のうち、キリスト政党は44万3705票で全体得票率2.59%を獲得。家庭党は18万785票で1.05%の得票率に終わった。これはキリスト教としては幸いだった。



 統一協会の統計によれば統一協会の全信者は80万人となっているが、今回の総選挙で統一協会が得た票は20万にも達せず、実際の統一協会信者の統計も正確ではない可能性も考えられる。しかし、韓国の統計的な間違いも指摘しておきたい。日本の場合は、宗教に関しても正確な統計を発表してるが、韓国の場合は、特に宗教に関する統計は正確でない場合が多い。したがって、統一協会の勢力は思ったより弱い可能性も考えられるし、または勢力の大きさに比べて凝集力は弱い可能性も考えられる。ただ、統一協会が選挙にこれほどの資金をかけたことで浮かんだ疑問は、統一協会の資金の出所は何であるかについてだった。日本では統一協会への反感が強いが、その資金源の多くは日本だと言われている。



 統一協会は民族宗教として始まった。現在は日本及びアメリカにまで拡大し、ある意味では日本の創価学会とも比べられる。日本は世界的に大国であって、特に経済的には大きな影響を世界に与えている。しかし、どうして日本の固有宗教は世界性をもてないのだろうか。



 今回の韓国総選挙の結果をまとめると、与党は勝利(153議席)したが党内での協力体制の強化を求められている状態であり、左翼理念を持っている政党(野党)は後退(81議席)した。全体的には保守政党が勝利したと見られる。



 韓国ではキリスト政党についての反感は強く、反対運動まであった。キリスト政党は一部の大型教会の牧師と一部の宣教団体からの支援を受けて選挙に出た。この過程を見ながら、韓国の社会や教会はキリスト教の政治化を強く反対していることがわかる。これは統一協会の家庭党でも例外ではない。



 このような雰囲気の韓国社会で、イスラムが多くの改宗者を得るのは難しいと思われる。民主主義が発展している韓国で、非民主的なイスラムの立場は苦しいのである。




【全浩鎭 (ジョン・ホジン)】 1940年、大阪生まれ。韓国・高神大学、同大学院卒業、米国・ウェストミンスター神学校神学修士課程修了、米国・フラー神学大学宣教学博士課程修了、英国国立ウェールズ大学哲学博士課程修了。その後、高神大学学長、平澤大学学長、亜細亜連合神学大学大学院院長、トーチ・トリニティー神学大学院教授などを歴任。現在は、イスラエル及びイスラムネットワーク会長、韓半島国際大学教授。著書に、「宣教学」(85年)、「宗教多元主義と他宗教宣教戦略」(92年)、「アジア・キリスト教とミッション」(95年)、「人種葛藤時代と未伝道種族ミッション」(00年)、「イスラム―宗教家イデオロギーか」(02年)、「文明衝突時代のミッション」(03年)、「転換点に立つ中東とイスラム」(05年)(いずれも韓国語)などがある。

  • ツイート

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 主につながり、人々を主につなげよう 万代栄嗣

  • ワールドミッションレポート(9月15日):アンギラ 静かなる島に迫る変化と教会の使命

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 新しい発見 佐々木満男

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • ワールドミッションレポート(9月14日):タイのリス族のために祈ろう

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(12)「苦しみ」から「光」へ 三谷和司

  • 新しい発見 佐々木満男

  • ワールドミッションレポート(9月15日):アンギラ 静かなる島に迫る変化と教会の使命

  • 「世界で最も優しい裁判官」 フランク・カプリオさん死去、敬虔なカトリック信者

  • 米保守派活動家で熱心なクリスチャンのチャーリー・カーク氏、イベント中に射殺される

  • 石破茂首相が退陣表明、15年ぶりのクリスチャン首相

  • 「信教の自由を脅かす」 旧統一協会の解散命令巡り特別集会、西岡力氏らが登壇

  • 牧師を辞めた理由は? 元牧師730人を対象に調査 現役牧師や信徒へのアドバイスも

  • ウェールズ聖公会、首座主教にレズビアンの女性主教選出 保守派からは強い批判の声

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「信仰の実践としてのスピリチュアルケア」 オリブ山病院で第3回臨床牧会教育

  • キリスト教に回心したウィキペディア共同創設者、所属教会を発表

  • 花嫁(32)愛というレンズで 星野ひかり

編集部のおすすめ

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.