Skip to main content
2025年5月13日22時53分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
言葉と聖書

言葉と聖書(1)Theo-logos と Human-logos 木下和好

2016年9月5日07時44分 コラムニスト : 木下和好
  • ツイート
印刷
関連タグ:木下和好

言葉と聖書には密接な関係があります。ここで言う「言葉」は「聖書は神の言葉」というときの「言葉」ではなく、私たちが日々人々と交わす「言葉」あるいは神に祈るときの「言葉」のことです。

私は人生の大半を英語指導や教材開発などに費やしてきました。ですから言葉に関する話題には非常に興味があります。でも長い間意味がよく分からなかった聖句がありました。それはヨハネ1:1~3 で、「初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。この方は、初めに神とともにおられた。すべてのものは、この方によって造られた。造られたもので、この方によらずにできたものは一つもない」と書かれています。

「ことば」はギリシャ語で「logos」となっていますが、なぜここで「御子」という表現ではなく、「logos」という単語が使われているのかが分かりませんでした。いろいろな説があるようですが、ある時この聖句が大きな意味を持つことに気付かされました。またその気付きがその後の「言葉のメカニズム」「語学習得メカニズム」「通訳メカニズム」解明の土台になりました。

私は高校1年の時から通訳をし始めたのですが、大学生の時、米国人教授の物理の授業を2年間通訳しながら受講しました。メモを取ることはできませんでしたが、ある時大きな発見をしました。それは、通訳をする前に通訳が終わっていたということです。

教授の英語が「意味」として私の脳に注がれるので、瞬時にそれを日本語で言い直していたにすぎないことに気付きました。すなわち英語から日本語に訳すというプロセスが存在しなかったのです。その時もう1つのことに気付きました。それは、英語という「音声」とその音声がもたらす「意味」の2つから言葉が成り立っていて、記憶に残るのは「音声」ではなく「意味」だということです。

さらに気付いたのは、「意味」は「音声」と共に耳から入ってくるのではなく、脳のある部分が音声を意味に変換するということです。そして音声そのものは意味ではなく、意味を伝えるための道具、すなわち記号であるということです。

そこで私は次の結論にたどり着きました。「言葉は脳に内在する中枢言語と、音声として出たり入ったりする外的言語の2大要素から成り立っている」ということです。人は誕生直後から体が成長していきますが、中枢言語も脳内で成長していきます。

中枢言語には多くのものが含まれています。物事の認識、因果関係の理解、論理的な思考力、価値判断、善悪の判断、思い、感情、意志、美の感覚、推測、記憶、回顧など、数え切れないほどです。

それらは全世界の全ての人が例外なく共通要素として持つものです。それがなければ人間は人間ではなくなり、意思疎通も不可能になります。でも人間対人間の意思疎通のために、その伝達手段が必要で、それが日本語とか英語とか中国語と呼んでいる外的言語、すなわち記号としての言語です。

話は少し戻りますが、人類共通の中枢言語の概念が明確になったとき、私の頭の中で一気に3つの聖句がつながりました。ヨハネ1:1~3と創世記1:1、そして創世記1:27です。天地創造の前から神は「logos」でした。私はそれを「Theo-logos」と呼ぶことにしました。

そして「Logos」なる神により天地の全てのものが創造されました(創世記1:1)。そして人間だけが「神に似せて」造られたのです(創世記1:27)。神の何に似せて造られたのでしょうか? ここからは私独自の解釈になりますが、「Theo-logos」のコピーとしての「Human-logos」を持つものとして人は造られました。この「Human-logos」が中枢言語ということになります。

そうすると、ことばに関してどんな話をしても、その背景に、あるいは発想の土台に「Theo-logos ⇒ 創造 ⇒ Human-logos」があるということになります。

<<前回へ     次回へ>>

◇

木下和好

木下和好

(きのした・かずよし)

1946年、静岡県生まれ。文学博士。東京基督教大学、ゴードン・コーウェル、カリフォルニア大学院に学ぶ。英会話学校、英語圏留学センター経営。逐次・同時両方向通訳者、同時通訳セミナー講師。NHKラジオ・TV「Dr. Kinoshitaのおもしろ英語塾」教授。民放ラジオ番組「Dr. Kinoshitaの英語おもしろ豆辞典」担当。民放各局のTV番組にゲスト出演し、「Dr. Kinoshitaの究極英語習得法」を担当する。1991年1月「米国大統領朝食会」に招待される。雑誌等に英語関連記事を連載、著書20冊余り。

木下和好氏の書籍のご注文は、全国の書店、またはAmazonにて。

【公式】YouCanSpeak® 1977年から英語指導一筋・英語スピーキングに特化したオンラインプログラム

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:木下和好
  • ツイート

関連記事

  • 富についての考察(63)誰を信用したらよいのか? 木下和好

  • 富についての考察(62)接触を断つことの是非 木下和好

  • 富についての考察(61)心の目 木下和好

  • 富についての考察(60)才能は選択された種 木下和好

  • 富についての考察(59)起こらないことへの投資 木下和好

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • カリフォルニア州のビーチで7752人が受洗、米国史上最大規模の合同洗礼式

  • 映画「空中の権威」が日本語字幕で視聴可能に 現代クリスチャンに警鐘鳴らす作品

  • 「司牧と行政の両方に深い知識と経験」 日本司教協議会会長、新教皇誕生でメッセージ

  • 21世紀の神学(27)プロテスタント教会側から見るローマ教皇 山崎純二

  • 聖墳墓教会の床下発掘調査で貴重な発見、ヨハネ福音書の記述を裏付ける証拠に

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(226)聖書と考える「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(5)「苦しみ」の構図 三谷和司

  • 四半世紀ぶりに欧州で大規模伝道会議、今月末にベルリンで 牧師ら約千人が参加

  • 新ローマ教皇にプレボスト枢機卿、教皇名は「レオ14世」 初の米国出身者

  • 主キリストの最大限の恵み 万代栄嗣

  • 新教皇を選ぶコンクラーベ、いつ、何回目の投票で決まる? 181日間に及んだケースも

  • 次期ローマ教皇の有力候補4人

  • 21世紀の神学(27)プロテスタント教会側から見るローマ教皇 山崎純二

  • 映画「空中の権威」が日本語字幕で視聴可能に 現代クリスチャンに警鐘鳴らす作品

  • 聖墳墓教会の床下発掘調査で貴重な発見、ヨハネ福音書の記述を裏付ける証拠に

  • 新ローマ教皇にプレボスト枢機卿、教皇名は「レオ14世」 初の米国出身者

  • 四半世紀ぶりに欧州で大規模伝道会議、今月末にベルリンで 牧師ら約千人が参加

  • 「司牧と行政の両方に深い知識と経験」 日本司教協議会会長、新教皇誕生でメッセージ

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(5)「苦しみ」の構図 三谷和司

  • カリフォルニア州のビーチで7752人が受洗、米国史上最大規模の合同洗礼式

  • 新教皇を選ぶコンクラーベ、いつ、何回目の投票で決まる? 181日間に及んだケースも

  • 次期ローマ教皇の有力候補4人

  • 新ローマ教皇にプレボスト枢機卿、教皇名は「レオ14世」 初の米国出身者

  • ローマ教皇フランシスコの死去に対する日本国内の他教派の反応

  • 聖墳墓教会の床下発掘調査で貴重な発見、ヨハネ福音書の記述を裏付ける証拠に

  • フランスのカトリック教会、復活祭に成人1万人以上が受洗 昨年比45%増

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 米ジョージア州で「信教の自由回復法」成立、全米30番目の州に 9年前には不成立

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(5)「苦しみ」の構図 三谷和司

編集部のおすすめ

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 後藤健二さん没後10年、追悼イベントで長女が映像メッセージ 「誇りに思っている」

  • ロシアの軍事侵攻から3年、在日ウクライナ正教会が祈りの集会 片脚失った負傷兵も参加

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.