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富についての考察

富についての考察(61)心の目 木下和好

2016年8月15日16時05分 コラムニスト : 木下和好
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われわれ人間の前向きな行動は、まだ見えていない物を見るところから始まる。なぜならわれわれは創造性豊かな神に似せて造られているからだ。「創造」とは、今まで存在しなかった物を、目に見える形に造り出すことを意味する。

存在していない物は、視力がどんなに良くても、あるいは電子顕微鏡を使っても見ることができない。それを見る唯一の方法は、「心の目」である。それは信仰と非常に似ている。ヘブル11:1は「信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるもの」と言っている。

心で物を見る人は、実際にはまだ存在していない物を、明確な姿で思い描くことができる。世界的な芸術作品の中で一番私の心を打ったのは、ミケランジェロの「ダビデ像」である。

数年前フィレンツェでそのダビデ像を実際に目にしたときの感動は、今でも忘れない。500年前に造られた石の像であるにもかかわらず、ダビデの目は生きた人間の目のようであり、筋肉や腕の血管までがリアルで、いかにも動き出しそうな感じがした。

ところでミケランジェロがあの精巧なダビデ像を初めて見たのはいつであったのだろうか? 像の完成時? そんなことは有り得ない。どんな像になるか分からないまま石を削っていたなら、でたらめな像になってしまう。

彼がダビデの完成像を初めて見たのは、何の形もない石の塊を見たときである。彼はその石の塊の中にダビデ像を鮮明に思い描いた。すなわち心の目ですでに完成像を見ていたのである。

彫刻の場合、油絵と違って後からのやり直しが効かない。血管のわずかなふくらみの部分を削りすぎたら、その血管を2度と造り出すことはできない。ミケランジェロは、あたかも土の中から化石を掘り出すように、石の中に埋められていたダビデを削り出したのである。

私はあの「ダビデ像」を思い出すたびに、「まだ見ていない事実を確認する」というヘブル書の言葉の意味を考えさせられる。われわれは日常生活の中で、あまりにも見える事実だけに頼りすぎているのではないだろうか?

「大きな問題」という石の塊の中に、一体何を見ることができるだろうか? 私は何度も投資の失敗を犯してしまった。その都度失意のどん底に落とされた。一瞬にして1億円を失ったときは、しばらく生きる気力もなくなってしまった。

でも本当は、その失敗の中に、肉眼では決して見ることのできなかった新たな像(救済策)が隠されていたのだ。残念ながら私は、ミケランジェロのように最初からその像を見ることができなかった。信仰が足りなかったからである。

もしわれわれが心の目(信仰)で物事を見ることができるようになれば、想像をはるかに超えるいろいろな物が見えてくるに違いない。現実的な惨めな自分の姿だけに目を留めるのではなく、まだ現実化してはいないが本当に望むことを明確に心の中に描き、それを確信したとき、その具現化が始まると私は確信する。

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◇

木下和好

木下和好

(きのした・かずよし)

1946年、静岡県生まれ。文学博士。東京基督教大学、ゴードン・コーウェル、カリフォルニア大学院に学ぶ。英会話学校、英語圏留学センター経営。逐次・同時両方向通訳者、同時通訳セミナー講師。NHKラジオ・TV「Dr. Kinoshitaのおもしろ英語塾」教授。民放ラジオ番組「Dr. Kinoshitaの英語おもしろ豆辞典」担当。民放各局のTV番組にゲスト出演し、「Dr. Kinoshitaの究極英語習得法」を担当する。1991年1月「米国大統領朝食会」に招待される。雑誌等に英語関連記事を連載、著書20冊余り。

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※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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