Skip to main content
2025年11月25日17時51分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
富についての考察

富についての考察(53)有効期限 木下和好

2016年6月20日17時30分 コラムニスト : 木下和好
  • ツイート
印刷
関連タグ:木下和好

われわれは数多くの「有効期限」に囲まれて生きている。いつ有効期限を迎えるかは事と次第による。私はある時、温泉旅館のオーナーから2枚の無料宿泊券をもらった。でも忙しくてなかなか行けず、15年も過ぎてしまった。

今無料招待券を持ってその温泉に行く勇気がない。別に有効期限が書かれているわけではないが、温泉側はそんな昔の話は忘れているかもしれないし、あるいはオーナーが入れ替わっているかもしれない。

実際、時間の経過により生活条件の有効期限が来てしまい、奴隷にさせられてしまった民がいた。兄弟の陰謀でエジプトに売られたヨセフは、やがてエジプトを危機から救い出したことから首相にまでなり、飢饉(ききん)で苦しんでいた裏切り兄弟とその家族もエジプトに移住させることができた。

ヨセフの貢献を熟知していた王は、彼の家族を優遇した。これがイスラエル12部族の始まりである。でもそれから400年以上経過したとき、自国の歴史を知らない、すなわちヨセフのことを知らない人物が、エジプトの王になった(出エジプト1:8)。

王は、イスラエルの民が増え、力を増すことを恐れ、彼らを奴隷にした。さらに生まれた子どもが男の子であるなら全て殺せという命令まで下した。そこからモーセによる出エジプト劇が始まるわけだが、ヨセフの貢献に伴う待遇は、時間の推移により有効期限を迎えてしまったのである。

われわれが人と何かを約束するとき、無意識的条件が存在することが多い。それらの条件は明確に表明されることはない。約束した本人も意識していないからだ。

それで、状況変化が起きたとき、すなわち責任者が入れ替わったり、長い時が流れたり、人間関係が崩れたとき、それらが約束を守れない条件となり、約束そのものの有効期限が来てしまう。

われわれはこのような事態を避けるために「契約書」を交わす。国家間であればそれは「条約」となる。でも書面になったそれらの約束でも、状況の変化により履行されないことがある。なぜなら書かれた「契約書」であっても、それが条件付きであることが多いからだ。

聖書はわれわれに何に関しても誓ってはならず、ただ、しかり、しかり、否、否、であるべきだと教えている(マタイ5:37)。発言者の人格と威厳のみが言葉の有効性を支えるもので、もしその人格に陰りがなければ、状況によって有効期限が来ることはない。

その模範となるのが父なる神と子なる神である。ヤコブ1:17によると、父(父なる神)には、変化とか回転の影とかいうものはない。そしてヘブル13:8は「イエス・キリストは、きのうもきょうも、いつまでも、同じです」と言っている。

すなわち神の言葉・約束には有効期限なるものは存在しない。であるからこそ2千年後の今も十字架の贖(あがな)いが有効なのだ。

われわれは、互いに約束を守るために「契約書」を交わす。でも契約書以前に、自ら発した言葉に有効期限が来ないような人格と威厳を保てば、契約書では勝ち取ることのできない「信頼」を築き上げることができ、ビジネスの発展にもつながっていく。

<<前回へ     次回へ>>

◇

木下和好

木下和好

(きのした・かずよし)

1946年、静岡県生まれ。文学博士。東京基督教大学、ゴードン・コーウェル、カリフォルニア大学院に学ぶ。英会話学校、英語圏留学センター経営。逐次・同時両方向通訳者、同時通訳セミナー講師。NHKラジオ・TV「Dr. Kinoshitaのおもしろ英語塾」教授。民放ラジオ番組「Dr. Kinoshitaの英語おもしろ豆辞典」担当。民放各局のTV番組にゲスト出演し、「Dr. Kinoshitaの究極英語習得法」を担当する。1991年1月「米国大統領朝食会」に招待される。雑誌等に英語関連記事を連載、著書20冊余り。

木下和好氏の書籍のご注文は、全国の書店、またはAmazonにて。

【公式】YouCanSpeak® 1977年から英語指導一筋・英語スピーキングに特化したオンラインプログラム

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:木下和好
  • ツイート

関連記事

  • 富についての考察(52)あえて知らない道を選ぶ 木下和好

  • 富についての考察(51)セールスが基本 木下和好

  • 富についての考察(50)話題の聖と俗 木下和好

  • 富についての考察(49)ガラス張りの人生 木下和好

  • 富についての考察(48)曖昧な知識と危険領域 木下和好

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 欧州の反キリスト教ヘイトクライム、依然として多発 年間2200件超発生

  • チャーリー・カーク氏が殺害された大学で伝道集会、2100人以上が信仰を決心

  • 武装集団がカトリック神父の住居を襲撃、神父ら数人拉致し1人殺害 ナイジェリア

  • ヒンズー民族主義者による迫害続くインド 宣教師のバス襲撃、キリスト教住民を村八分

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(254)聖書と考える「パパと親父のウチご飯」

  • ヨハネの黙示録(9)サルデス教会の御使いへ 岡田昌弘

  • 心の仕切りを取り除け! 万代栄嗣

  • 中国の大型政府非公認教会「シオン教会」の主任牧師ら18人逮捕、最大拘禁3年の可能性

  • ワールドミッションレポート(11月24日):アフリカ・サヘル地域、死の陰から生まれた祈りの軍隊(1)

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • チャーリー・カーク氏が殺害された大学で伝道集会、2100人以上が信仰を決心

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 欧州の反キリスト教ヘイトクライム、依然として多発 年間2200件超発生

  • ヨハネの黙示録(9)サルデス教会の御使いへ 岡田昌弘

  • 武装集団がカトリック神父の住居を襲撃、神父ら数人拉致し1人殺害 ナイジェリア

  • 心の仕切りを取り除け! 万代栄嗣

  • ヒンズー民族主義者による迫害続くインド 宣教師のバス襲撃、キリスト教住民を村八分

  • シリア語の世界(37)辞書5・東方教会に関する用語 川口一彦

  • ワールドミッションレポート(11月23日):ベトナム 静かな変革の中で確かな前進

  • オリンピックでメダル12個獲得の米競泳選手が受洗、離婚訴訟と依存症克服のさなかで

  • 日本キリスト教団出版局、事業を整理・縮小へ 5月に債務超過

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • メル・ギブソン監督「パッション」続編がクランクイン、キャスト一新でイエス役も新俳優

  • チャーリー・カーク氏が殺害された大学で伝道集会、2100人以上が信仰を決心

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • 聖心女子大学で企画展「カトリックは日本社会の窓だった!」

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

編集部のおすすめ

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.