Skip to main content
2025年10月21日17時48分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 社会

女性参政権70年、上智大で記念シンポ(1)「女性議員の切り拓いた道」

2016年4月11日20時35分
  • ツイート
印刷
関連タグ:上智大学
女性参政権70年、上智大で記念シンポ 「女性議員の切り拓いた道」
学生や主婦、市民団体関係者ら約400人が参加した=10日、東京都千代田区の上智大学で

1946年4月11日、戦後初の衆議院議員選挙において、日本初の女性議員が39人誕生した。女性に参政権が与えられたのだ。戦前、戦後を通して女性参政権獲得のために尽力した女性の中には、キリスト教の影響を大きく受けていたとされる市川房枝らも含まれていた。

このことを記念したシンポジウム「女性を議会へ 本気で増やす!」が10日、東京都千代田区の上智大学で開催された。集まった学生や主婦、市民団体関係者ら約400人は、登壇した女性たちの話に熱心に聞き入り、時に笑い、時に「そうだ!」と声を上げ、拍手を送った。日本の女性議員比率は、衆議院で9・5パーセント、参議院でも15・7パーセントと極めて少ない。この数は、下院(衆議院)の男女比率を比べた192カ国・地域の中で、157位と極めて低い位置にある。

シンポジウムの冒頭、僧侶で作家の瀬戸内寂聴氏は、この会に対して「70年前に与えられた女性参政権は、戦勝国アメリカから『たなぼた式』に与えられたものだった。それまでも、日本の女たちは『女性にも参政権を!』と、圧倒的男性社会であるこの国で戦ってきた。図らずも、敗戦という形で手にした参政権ではあるが、その準備は十分できていたのだ。初めて当選を果たした39名の女性議員たちは、しっかりとした自負を持ち、意見の言える立派な女性たちであった。あれから70年。女性議員たちは、週刊誌に書きたてたられるようなつまらない女性が多くなった。まずは、女性候補者の品性を叩き直し、同時に選挙者の女性の政治意識を鍛え直さなければ、この国の前途は明るくならない」とメッセージを寄せた。

女性参政権70年、上智大で記念シンポ 「女性議員の切り拓いた道」
(写真左手前から)安藤優子キャスター、三浦まり・上智大学教授、遠藤久美子・元東洋英和女学院大学教授、国広陽子・元東京女子大学教授、大山七穂・東海大学教授、竹安栄子・京都女子大学地域連携研究センター長、目黒依子・上智大学名誉教授、橋本ヒロ子・十文字中学・高校校長

第1部は、「女性議員の切り拓いた道」として、『日本の女性議員』(朝日選書)出版記念シンポジウムが行われた。モデレーターに安藤優子キャスターが登壇し、同著を編集、執筆した三浦まり・上智大学教授、共同執筆をした遠藤久美子・元東洋英和女学院大学教授、国広陽子・元東京女子大学教授、大山七穂・東海大学教授、竹安栄子・京都女子大学地域連携研究センター長、目黒依子・上智大学名誉教授、橋本ヒロ子・十文字中学・高校校長(女性の地位委員会日本政府代表)がそれぞれ壇上に登った。

安藤氏は現在、女性議員についての博士論文を執筆中とのこと。論文を書くに当たってさまざまな議員にインタビューを行う中で、ある自民党関係者に話を聞いたところ、「女性が議員になるには、ある通過儀礼がある。それは『女性』であることを捨てることだ。『子どもが熱を出したから、今日のこの仕事ができない』なんていうのは、もってのほかだ」と話されたというのだ。

安藤氏は「女性が男性化するならば、女性が議員になる意味がどこにあるのか?」と疑問を投げ掛けた。三浦氏は、「そういった意見が出てくるのも、圧倒的な男性議員の数があるから。だからこそ、女性議員の数を増やすことは大事」と答えた。

女性参政権70年、上智大で記念シンポ 「女性議員の切り拓いた道」
安藤優子キャスター(写真左)と三浦まり・上智大学教授(同右)

1990年代は、土井たか子・日本社会党委員長(当時)が中心となった参院選で、同党は12人の女性新人候補を擁立、うち9人を当選させて一大ブームを起こし「マドンナ旋風」「おたかさんブーム」などと呼ばれた。

「土井委員長の言葉に『山が動いた』というのがあった。山はこれからも動き続けると思ったが、特に2000年以降、岩盤に当たったようにピタッと止まってしまった。それはなぜか?」という安藤氏の問い掛けに対し、三浦氏は「2000年以降も、数の上では女性議員は増えている。しかし、この時代から議員になっている女性議員は、『~チルドレン』や『~ガールズ』と呼ばれる議員たちも多く、男性目線で推し出されてきた議員たち。マドンナ旋風の時は、市民活動の中から女性が女性を推し出す形で議員になった人が多かった。今までの研究でも、女性議員が政治を変えるには、男性優位な改革に『コミットメント』している女性、しっかりと市民、または超党派の議員たちと『ネットワーク』を築ける女性、そして政策を推し進める上で、それなりの『ポジション』を築くことができる女性であることが大切ということが分かってきている」と答えた。

進藤氏によると、実際、マドンナ旋風が起こった1990年代には、土井たか子、堂本暁子らの女性党首が誕生し、実際の政策を判断する位置に就いた。この時に、女性議員らによって立案されたのが、現在の「DV禁止法」「男女共同参画基本法」「ポルノ禁止法」などだという。

女性参政権70年、上智大で記念シンポ 「女性議員の切り拓いた道」
マドンナ旋風時代に当選した堂本暁子氏。「日本の女性の皆さん、戦っていきましょう」とエールを送った。

議員になる前の職業、いわゆる「キャリアパス」についても、男女に大きな差があると国広氏は話した。「男性の場合、議員になる前職の段階で、秘書、官僚、地方政治家が約9割であるのに対して、女性の場合、この段階でこれらの職に就いている人が少ない。女性議員の前職を調べてみると、大学教員、医療関係者などが多く、次に地方政治家や労組役員となっている。参議院女性議員においては、芸能、スポーツ、キャスター出身者が大きな割合を示していることも顕著だ」という。

では、女性が政治家になることによって、具体的に何が変わるのだろうか。大山氏によると、「さまざまな現役女性政治家、元女性政治家にインタビューをすることによって、五つの特徴が浮き彫りになった。▽子育て・教育に関する母親としての視点、▽命をつなぐ安心・安全の視点、▽障がい者などマイノリティーに対する共感の視点、▽生活者としての視点、▽女性の人権を訴える者としての視点。これらが政治の場で語られるようになれば、政策に反映されないのはおかしいという議論になってくる。女性議員の必要性が強まるのでは」と話す。

女性の地方議員の実態は国政よりも深刻だと竹安氏は指摘する。市町村議会の中には、女性ゼロ議会がいまだ存在し、さらには女性1人しかいない「おひとり様」議会も多く、「1人くらいいなきゃマズイけど、1人いれば十分」といった思惑が見え隠れする議会も多いという。

男性地方政治家の支持基盤は、町会であったり、同業者組合であったりと、必ずしも「男性」を代表する人であるとは限らない。それに対し、数少ない女性議員の多くもまた、60歳以上で子育てなどが一段落した女性も多く、「女性」を代表しているとは言い難い実態となっているというのだ。地方議員の女性比率を30パーセント台まで上げるのに、このままでは「さらにあと70年かかるのでは」と竹安氏は話す。

マドンナ旋風が吹き荒れた90年代に議員に当選した堂本暁子氏もあいさつに訪れた。「4月10日、70年前に歴史が動いた日に、このようにあいさつをさせてもらえることをうれしく思う。日本は女性差別が甚だしい国。それがすでにこの国を歪めてきているとも言える。世界の中には、紛争を経て、たくさんの命が奪われた後に女性が政治の世界に進出できた国もある。日本の女性の皆さん、勇気を持って戦いましょう」と会場の女性たちにエールを送った。(続き:「女性参政権70年、上智大で記念シンポ(2)」はこちら>>)

(1)(2)

関連タグ:上智大学
  • ツイート

関連記事

  • 「自殺をケアするということ」同志社大でシンポ(1)自殺予防対策の歴史を斎藤友紀雄氏が講演

  • 国際テロをテーマに同志社大一神教学際研究センターでシンポ(1)国際統計から見たテロリズムの報告

  • 復興とは何か? 支援の課題と展望を語り合う 立教大コミュニティ福祉学部がシンポジウム

  • 若者の「居場所」回復のため、教会は何ができるのか? 「教会と地域福祉」フォーラム21

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 冷めた心に注意しよう! 万代栄嗣

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • ヨハネの黙示録(8)テアテラ教会の御使いへ 岡田昌弘

  • 「アジア太平洋伝道会議」2027年に開催決定 50カ国・地域から2500人が参加へ

  • 現代における「御言葉の飢饉」 法規制や不足で1億人のキリスト教徒が聖書入手できず

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(249)聖書と考える「御社の乱れ正します!2」

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(233)宣教は主の備えから始まる 広田信也

  • 【インタビュー】ブトロス・マンスール世界福音同盟新総主事 「平和をつくる者、それが私の使命」

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 冷めた心に注意しよう! 万代栄嗣

  • 【インタビュー】ブトロス・マンスール世界福音同盟新総主事 「平和をつくる者、それが私の使命」

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(233)宣教は主の備えから始まる 広田信也

  • 「アジア太平洋伝道会議」2027年に開催決定 50カ国・地域から2500人が参加へ

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 焦りは禁物 菅野直基

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 中国東部で教会活動に対する大規模取り締まり、キリスト教徒70人以上拘束

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.