Skip to main content
2025年8月9日11時27分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
わが人生と味の道

わが人生と味の道(20)酒びたりの生活 荘明義

2015年12月17日06時23分 コラムニスト : 荘明義
  • ツイート
印刷
関連タグ:荘明義

思えば、私はコックになったときから、酒というものにつながれていたような気がします。そもそも、コックというのはとても仲間意識が強いので、私は入ったときから先輩たちと一緒に食べ、一緒に飲み、一緒に遊ぶということをしていました。それですから、14歳で修業に入ったその日から、彼らと一緒に酒を飲む習慣がついたのです。酒を飲むことに何の抵抗もありませんでした。結構、私も酒が強いほうでした。

当時は景気も良かった時代なので、客が酒を注文するとき、今なら皆の飲む量をあらかじめ見てから足りない分を追加注文するということをしますが、この時は一つテーブルにビールが何本、日本酒が何本、紹興酒(しょうこうしゅ)が何本――と、飲みきれないくらいの酒が、そしてまた食べきれないほどの料理が並びます。それだから宴会が終わると、必ず酒が残るのです。そして、それを売るというわけにはいかなかったので、終わると必ず厨房に調理用にと自分たちの所に下げてくる。コックたちは自分でお金を出さなくても、余った酒が全て厨房に集まるので、それを好きなだけ飲むのでした。業務が終了し、全ての掃除が済んだ後、酒が好きな人たちはそれからどんなに飲んだとしても問題はありませんでした。

当時のコックたちで、酒に酔いつぶれて体を壊す人がずいぶんいました。酒というものは毎日飲み続けていれば、必ず体に弊害があるものです。捨てるより飲んでしまおうと思って飲む人、自分の金ではなく客が残したものだからただで飲めると思って飲む人、さまざまでしたが、相当酒に強い人でも健康を害したり、酒で身を持ちくずしたりする人が多くいました。

私自身、そのような付き合いの中で、酒をたしなむようになり、ある程度飲んでも酔うということが少なかったので、次第に酒の量が多くなってきました。そんな中で、私の信仰生活も惰性に陥り、習慣的に教会に通いながら、その片方で酒を飲み続けたのです。やめなければ――ということを特に意識していませんでした。なぜなら、酒を飲むことは善悪の判断から考えるべきものではなくて、私の生活の中の習慣であり、生活の一部でしたから。このような時に両親が亡くなったのですが、「酒の生活」だけが残り、信仰生活はそのまま止まってしまいました。

結婚して2年目に長男義光、その翌年に長女明恵を授かったときも相変わらず酒を飲んでいましたが、妻は心配しながらも毎晩晩酌の準備をしてくれました。当時、わが家の倉庫の中には酒が何十本もあり、いつでも切れることがなかったのです。子どもが少し大きくなっても、この酒びたりの生活は変わることがありませんでした。そして、休みの日には朝から酒を飲み、自分の時間は好きなように使っていました。その間、家族は一つ屋根の下にいるのに、心を一つにすることができませんでした。私はこっちでテレビを見ながら酒を飲み、妻はミシンをかけることに専念し、子どもたちは部屋で遊ぶ――というようにバラバラでした。そして自分はそれを珍しくも、変だとも感じることがなかったのです。

<<前回へ     次回へ>>

◇

荘明義

荘明義(そう・あきよし)

1944年中国・貴州省生まれ。4歳のときに来日、14歳で中華料理の世界に入り、四川料理の大家である故・陳建民氏に師事、その3番弟子。田村町四川飯店で修行、16歳で六本木四川飯店副料理長、17歳で横浜・重慶飯店の料理長となる。33歳で大龍門の総料理長となり、中華冷凍食品の開発に従事、35歳の時に(有)荘味道開発研究所設立、39歳で中華冷凍食品メーカー(株)大龍専務取締役、その後68歳で商品開発と味作りのコンサルタント、他に料理学校の講師、テレビや雑誌などのメディアに登場して中華料理の普及に努めてきた。神奈川・横浜華僑基督教会長老。著書に『わが人生と味の道』(イーグレープ)。

■ 横浜華僑キリスト教会ホームページ
■ 【荘明義著書】(Amazon)
■ 【荘明義著書】(イーグレープ)

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:荘明義
  • ツイート

関連記事

  • 律法と福音(22)キリストの死因 山崎純二

  • 日本宣教論(2)はじめに② 後藤牧人

  • 笑いは福を招く 菅野直基

  • 死に勝るいのちを得て―がん闘病817日の魂の記録―(46)問題はイエスが解決してくださる 米田武義

  • 聖書をメガネに 我は聖霊、聖なる公同の教会、聖徒の交わりを信ず(その6)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(25)キリスト教禁止令

  • 花嫁(30)自宅療養の頃 星野ひかり

  • 私の名を使って マルコ福音書9章38~41節

  • まいて刈る法則と神の救い 菅野直基

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(228)宣教は聖霊の働きによって拡大する 広田信也

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 武装集団に拉致されていたカトリック司祭、無事解放される コロンビア

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • 武装集団に拉致されていたカトリック司祭、無事解放される コロンビア

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • 2025年参院選、クリスチャンの候補者も 牧師2人が立候補

  • 花嫁(30)自宅療養の頃 星野ひかり

  • メディアに取り上げられるキリスト教のイメージを改善する4つの方法

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • メディアに取り上げられるキリスト教のイメージを改善する4つの方法

  • 2025年参院選、クリスチャンの候補者も 牧師2人が立候補

  • 武装集団に拉致されていたカトリック司祭、無事解放される コロンビア

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • 2025年参院選、クリスチャン候補者1人が当選 牧師2人は落選

編集部のおすすめ

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.