Skip to main content
2026年1月13日12時37分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. ワールドミッションレポート
ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(1月13日):インド 一粒の麦:ハンセン病患者たちに仕えた宣教師一家の物語⑤

2026年1月13日10時25分 執筆者 : 石野博
  • ツイート
印刷
関連タグ:インド

1999年、宣教師親子を焼き殺した暴徒たちに対し、葬儀の席で妻グラディスは「彼らを赦(ゆる)す」と宣言した。彼女と娘のエスターはその後5年間インドに留まり、グラハムの遺志を継ぎハンセン病者たちに仕えた。報復ではなく愛を選んだ一家の献身は、インド社会に神の愛の火をともし、多くの人々の回心をもたらした。しかし、地に落ちた一粒の麦が結んだ実は、それだけではなかった。死んで実を結ぶ「一粒の麦」の物語には、さらに驚くべき続きがある。(第1回から読む)

2025年、インドのキリスト教界を揺るがす一つのニュースが報じられた。かつてグラハム宣教師と幼い息子たちを殺害した暴徒たちの一人が、イエス・キリストを受け入れ、キリスト教徒になったというのである。

男の名はスダルシャン・ハンスダ(通称チャンチュ)。26年前のあの冷たい夜、彼は、狂気する暴徒の一員としてジープを取り囲み、ステインズ一家の殺害に関与したのだ。当時まだ13歳の少年だった彼は、14年の実刑判決を受けたが、模範囚として約9年半の服役を経て釈放された。

刑期を終えて社会に戻った彼を待っていたのは、平安ではなく、深い苦悩であった。釈放後間もなく、日雇い労働者の貧しい父と、薪集めの母、そして2人の妹を失った。度重なる不幸に、彼は何が起こっているのか全く理解できなかった。独り息子も生まれた翌日に亡くなり、その後、妻も亡くなったのだ。罪の意識と孤独、そして絶望。かつて自分が奪った命の重みが、彼自身の人生に暗い影を落としていた。彼は一連の悲劇によって悲嘆と悲しみに打ちひしがれ、耐えられなくなり、酒に溺れ、精神的に不安定になっていった。

しかし、そんな彼を救ったのは、かつて彼が抹殺しようとした「イエス・キリストの福音」であった。ある日、彼は内側から響く「暴力を捨てよ、平和を求めよ」という不思議な声を聞いたという。彼は誰かに誘われたのでも伝道されたのでもなく、自発的に救いと平安を求めて教会を訪ねて来たのだ。しかも彼が門戸をたたいたのは、あのグラハム・ステインズとその息子たちが殺害されたマノハルプール村にあるバプテスト教会であったのだ。

そこで彼は、自分の罪を悔い改め、イエス・キリストを救い主として受け入れた。そして2025年4月、彼はバプテスマを受け、公に信仰を告白したのである。現在は再婚し、7歳と2歳の2人の息子が与えられ、毎週家族で礼拝を守っている。かつての殺人者は、今や「兄弟」として迎え入れられたのである。

事件の首謀者の一人が、昨年25年の刑期を終えて釈放された。釈放後、彼に会ったチャンチュは、その時のことをこう語る。「彼は私の改宗について尋ねました。私は、改宗は決して強制などではなく、私自身の決断であり、今では教会に慰めと平安を見いだしていると答えました」

チャンチュは、宣教師たちによって村々で強制改宗が行われていると非難するヒンズー教徒団体に対して「彼らはここで起こっていることを何も分かってません。強制改宗などここでは行われていないのです。私たちは皆、聖霊によって神の愛に触れられ、自分の意志で決断しているのです」と述べた。

グラディス夫人が涙と共に宣言した「赦し」は、単なる道徳的な言葉ではなかった。それは、最も硬く閉ざされていた加害者の心という土壌にまで浸透し、ついに「悔い改めと救い」という奇跡の実を結ばせたのだ。夫と息子たちの死は、死んで豊かな実を結ぶ「一粒の麦」となったのである。

この物語は、暴力に対して愛で、憎しみに対して赦しで応答するとき、福音はどれほどの力を発揮するのかを訴えかけてやめない。インドの地でまかれた一粒の麦は、今も生きて働き、人々の内に愛と希望をまき続けている。

ヒンズー国粋主義が台頭するインドで主の教会が守られ、迫害の中にある兄弟姉妹たちが、なおも和解の福音の灯火を掲げて前進するように祈ろう。ステインズ宣教師一家が示した「一粒の麦」の愛が、彼の地でなお豊かに実を結ぶように祈っていただきたい。

<<前回へ

■ インドの宗教人口
ヒンズー 74・3%
プロテスタント 3・6%
カトリック 1・6%
英国教会 0・2%
イスラム 14・3%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:インド
  • ツイート

関連記事

  • ワールドミッションレポート(1月10日):ベネズエラのマポヨ族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(1月8日):インド 一粒の麦:ハンセン病患者たちに仕えた宣教師一家の物語①

  • ワールドミッションレポート(1月7日):マレーシアのマンテラ族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(1月4日):ロシアのマンシ族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(12月31日):世界宣教達成のために祈ろう

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 米福音派の著名作家、フィリップ・ヤンシー氏が不倫を告白 執筆・講演活動から引退

  • 英ポルノ女優リリー・フィリップスさんが受洗 心からの回心?売名行為? 真意巡り議論

  • いのちのことば社、元職員の不適切な会計処理巡る質問・意見への回答を公表

  • 日本聖書神学校、2026年度から「基礎科」新設

  • NCC、米のベネズエラ攻撃に抗議 高市首相には武力行使に明確に反対するよう要求

  • この四半世紀に殉教したカトリックの宣教師・司牧従事者は626人 バチカン最新統計

  • ワールドミッションレポート(1月11日):インド 一粒の麦:ハンセン病患者たちに仕えた宣教師一家の物語③

  • 新島学園短期大学、韓国の崇義女子大学と協定締結

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(239)三柱鳥居に心を寄せて 広田信也

  • ワールドミッションレポート(1月12日):インド 一粒の麦:ハンセン病患者たちに仕えた宣教師一家の物語④

  • 英ポルノ女優リリー・フィリップスさんが受洗 心からの回心?売名行為? 真意巡り議論

  • 米福音派の著名作家、フィリップ・ヤンシー氏が不倫を告白 執筆・講演活動から引退

  • いのちのことば社、元職員の不適切な会計処理巡る質問・意見への回答を公表

  • 日本聖書神学校、2026年度から「基礎科」新設

  • NCC、米のベネズエラ攻撃に抗議 高市首相には武力行使に明確に反対するよう要求

  • この四半世紀に殉教したカトリックの宣教師・司牧従事者は626人 バチカン最新統計

  • いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(239)三柱鳥居に心を寄せて 広田信也

  • 喜びの連鎖反応と拡大 万代栄嗣

  • いのちのことば社元職員が不適切な会計処理、数千万円規模か 社長は引責辞任へ

  • いのちのことば社、元職員の不適切な会計処理巡る質問・意見への回答を公表

  • 米福音派の著名作家、フィリップ・ヤンシー氏が不倫を告白 執筆・講演活動から引退

  • 米のベネズエラ攻撃・大統領拘束に対する現地の福音派キリスト者の反応

  • 【クリスマスメッセージ】この世に来られた救い主―イエス・キリスト 渡部信

  • 英ポルノ女優リリー・フィリップスさんが受洗 心からの回心?売名行為? 真意巡り議論

  • ノートルダム大聖堂のステンドグラス変更に33万人以上が反対 マクロン大統領の肝いり

  • 日本聖書神学校、2026年度から「基礎科」新設

  • 韓国の国民的俳優、アン・ソンギ氏死去 カトリック信者、教皇司式のミサで聖書朗読も

  • 戦争と不安の時代、一年の初めに神の名を心に留める意味 山崎純二

編集部のおすすめ

  • 上智大学キリシタン文庫が初の貴重資料展、キリシタン版や大友宗麟書状など30点を公開

  • 給食で子どもたちに笑顔と教育の機会を 最貧国マラウイを支援する「せいぼじゃぱん」

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2026 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.