矢澤俊彦著『人間復活へ―今、どうしても考えたいこと―』 借り物でない、定点観測への応答 宮村武夫

2015年11月18日18時29分 執筆者 : 宮村武夫 印刷
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矢澤俊彦著『人間復活へ―今、どうしても考えたいこと―』

この一冊の書を二重の意味で著者・矢澤先生から受け取ったと理解しています。

第一は、貴重な寄稿、―それも3回も掲載することができた―その内容の背景を詳しく知ることができる資料としてです(参照:【寄稿1】後藤健二さんの叫びに耳傾けよう―イスラムの苦悩にふれて【寄稿2】このままでは幸せになれない日本人【寄稿3】「戦争放棄」が世界を救う 核兵器時代の日本の役割)。

さらに、1977年以来、山形県鶴岡市の日本基督教団荘内教会牧師・同保育園長として歩まれてきた先生の生き方と小社が目指す方向が重なり合い、地域に根差し、しかも地域を超えるエール・応援歌として受け止めました。

手短に書かれている前書きが、よく本書の性格を表現しています。本書の大部分は、鶴岡市を中心にしっかり地域に根差す新聞『荘内日報』の読者ページに矢澤先生が30数年、特に東日本大震災以来、集中的に書き続けてこられたものです。

全体は以下の7部に分かれ、各部の表題と全体の関連が私たちの興味を引きます。

第1部 今、この人生に思う
第2部 今、この社会に思う
第3部 力ある宗教が必要
第4部 幼児は天使また鏡なり
第5部 このグローバルな世界と鶴岡
第6部 鶴岡のキリスト教
第7部 いくつかのメッセージ

今、この荘内に生きる牧師が、教会と共に、地域と共に、今どうしても考えたいことを考え、伝えたいことを伝えている姿勢が伝わってきます。それは決して借り物ではない。矢澤先生の個性と教会の特徴、鶴岡の歴史的重みが混然一体となっているメッセージです。

しかも、それぞれの文章は、もともと地域新聞の投書として読みやすさにあふれています。この優れた定点観測からのメッセージは、小社がそれなりに借り物でない歩みをなそうとするとき、かけがえのない励ましを与えてくださると予感します。

小社が受ける励ましが記事に静かに伝わり、読者方にも間接的に伝達され、それぞれの場での「人間復活へ」の営みの励ましとなることを期待します。

■ 矢澤俊彦著『人間復活へ―今、どうしても考えたいこと―』: (1)(2)

本書に関する問い合わせは、荘内教会(電話:0235・22・8196、FAX:0235・25・7070)。

宮村武夫

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部(組織神学)修了。宇都宮キリスト集会牧師、沖縄名護チャペル協力宣教師。2014年4月からクリスチャントゥデイ編集長。

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