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ヴォーリズゆかりの地、近江八幡を訪ねて ヴォーリズの生涯にみる「クリスチャンヒューマニズム」(2)

2014年10月8日20時27分 記者 : 土門稔
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関連タグ:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
ヴォーリズゆかりの地、近江八幡を訪ねて ヴォーリズの生涯にみる「クリスチャンヒューマニズム」+
近江兄弟社学園のハイド館。赤瓦とクリーム色の荒々しいモルタルスタッコ仕上げの壁の調子が素朴で美しい。

またこの日は、近江兄弟社学園のハイド記念館(登録有形文化財)で、一日かけてヴォーリズの足跡を学ぶ「ヴォーリズアカデミー」が開かれ、生い立ちから、マッセイホールでの召命、来日、英語教師時代、建築家として、医療事業、そして近江兄弟社の教育事業など、さまざまなテーマで関係者や交流のあった人たちから話を聞くことができた。

ハイド記念館は、妻満喜子の開設した幼稚園の園舎として、1931年に建設された。高い天井、木材を使ったゆったりとしてモダンな内装、そして部屋の隅には暖炉があり、中にいるだけでなんだかほっこりする。

ヴォーリズの建築物には不思議な魅力を感じる。その秘密はどこにあるのだろうか。

ヴォーリズアカデミーの会場で配られた教材では、その建築物の魅力について、建築家の山形政昭氏著『ヴォーリズの建築』(1989年、創元社)が引用され、5つの特徴が説明されている。

ヴォーリズゆかりの地、近江八幡を訪ねて ヴォーリズの生涯にみる「クリスチャンヒューマニズム」
コロニアルスタイルの近江ミッション住宅。コロニアルスタイルとは、米国の開発時代に東部沿岸に渡った入植者が、イギリス様式のジョージアスタイルなどをもとにしながら、より実用的な間取りを持ち、それを素朴な建築技術で建てられるように、新天地・米国の風土の合わせて工夫した建築様式。
  1. デザインはアメリカの伝統的なコロニアル様式、赤レンガやベージュ色のモルタルの州田子仕上げの壁で、シンボル的な煙突が出て印象づけている。
  2. 日本の気候風土である高温多湿に対して、日除けや換気を建物に取り込み、過ごし易い環境を作った。
  3. 建物の配置は南東向きを守って太陽の恵みを十分に受けるようにし、建物の周りには風通しを確保して樹木を植えた。各部屋に太陽の恵みを十分取り入れる工夫を施した。
  4. 部屋の中では特に階段を上り下りし易い寸法に設定してあり、子供からお年寄りまでが楽に使用できる。部材が出っ張る箇所には、必ず大きく面を取り怪我をしないように安全性が確保されている。
  5. 居間にはマントルピース(暖炉)が設けられており、一家団欒を楽しみ、家族の交わりを重要視した。その他、日常の生活において、目に見える箇所や手に触れる箇所には細かい心配りが行き渡っている。ヴォーリズは、そこに住む人と事前に十分に相談し、使用する人の身になってその建物を造っている。

そして、その根底には彼のキリスト教信仰があるとして、山形氏は以下のように書いている。

ヴォーリズは建物を通して、人間は神様の前では全て平等であり上下身分の差のないことを伝えている。そしてなによりも大切なのは人間の命の尊さと愛であり、子供を育てる器としての住宅造りを最大のテーマとしたのである。ヴォーリズの建築は、「住む人の・住む人の為の・住む人による住宅」を考えたヴォーリズがもち続けた「クリスチャンヒューマニズム」の賜物である。建築家ヴォーリズの問題は、人間ヴォーリズの思想に行き着くはずで、そのプロセスの中に、ヴォーリズ建築を読み解く鍵がある。

ヴォーリズ建築事務所では、毎朝8時に仕事にかかる前に全員が製図室に集まり、朝の祈祷会をする習慣になっていた。その祈りを以って、各自が神様の愛に触れ、感謝し、人の心を生かす建築の設計をしたのであろう。現在でもヴォーリズほど数多くの作品を残している建築家は稀であると言われている。(中略)ヴォーリズが来日した当時は外国から来ている宣教者や有名な建築家がたくさんいたが、その生涯を日本に於いて全うする人は数少なかった。この点が、ヴォーリズと他の“短期雇用的な”外国人達との大いなる相違点である。それ故に、彼の生き方や彼の建物を、今なお敬愛する人が絶えないのであろうと思われる。

思わず、なるほどと考えさせられる。(続く)

■ ヴォーリズゆかりの地、近江八幡を訪ねて:(1)(2)(3)

関連タグ:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
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