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先立ち行く主イエスに従い進む

先立ち行く主イエスに従い進む-マルコの福音書講解説教-(19) 宮村武夫牧師

2014年1月23日11時01分
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宮村武夫牧師+

主イエスの十字架と復活
マルコの福音書8章31節~38節

[1]序

今回の箇所を、前半の31~33節と後半の34~38節に二分し、見て行きます。主イエスとペテロに見るキリスト者・教会の生きた関係(ガラテヤ2章20節)に意を注ぎながら、そうします。

[2]主イエスの十字架と復活(31~33節)

(1)「しかも、はっきりとこの事がらを話された」(32節前半)
①主イエスの十字架と復活について、ペテロの信仰告白がなされる(8章27~30節)。この段階になってはじめて、主イエスはご自身の十字架と復活について弟子たちに教え始められたのです。そして繰り返して(マルコ9章30~32節、参照マタイ20章18、19節、27章63節)。

②しかも「はっきりと」、例えその他間接的な話し方ではなくて。マタイ、マルコ、ルカ(共観福音書)全体で、「はっきりと」と訳されている言葉は、この箇所だけで用いられています。

それに対してヨハネの福音書で、実に9回も用いられています。

7章4節「公」
7章13節「公然と」
7章26節「公然と」
10章24節「はっきりと」
11章14節「はっきりと」
11章54節「公然と」
16章25節「はっきりと」
16章29節「はっきりと」
18章20節「公然と」

9回の中で、多くは主イエスの話し方について明示。

③主イエスが教えられた通りに現実となる十字架と復活の事実(マルコ15章21節)を、マルコは彼の福音書の頂点として描く。教えと事実が一体なのです。

④確かに主イエスの十字架と復活は、主イエスの御業の中心であり、キリスト論の中核です。しかし主イエスの御業は、使徒信條で告白されているように、十字架と復活だけに限るのでなく、実に多様な豊かなものです。この両面を見失わないように注意。

(2)主イエスの十字架と復活を受け入れる妨げ、ペテロの場合
ペテロと主イエス(32節後半、33節)。主イエスの十字架と復活を受け入れることの困難。

①ペテロの問題点
頭と足、帽子と靴との逆転。同じことばが主イエスとペテロに使われている場合、2回。31節「始めた」と32節「始めた」、32節「いさめ」と33節「しかった」。

②主イエスの率直さ、厳しさ(33節)
「しかし、イエスは振り向いて、弟子たちを見ながら、ペテロをしかって言われた。『下がれ。サタン。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている』」

[3]弟子、キリスト者・教会の応答は(34~38節)

はっきり、明確に伝えられた主イエスの十字架と復活のメッセージ。しかしペテロにとり受け入れることは決して易しくはなかった事実をマルコは明示しています。ではマルコの福音書を最初に読む人々、また今、ここで現に読む私たちにとってはどうなのか問われます。

さらに積極的に主イエスの十字架と復活のメッセージは、本来どのように受け入れられるべきなのでしょうか。

34~38節において、それは自分を捨て、自分の十字架を負って、主イエスに従うことだと主イエスは明示しております。

(1)「自分を捨てる」
それは、「わたしと福音とのためにいのちを失う者」(35節)としての生き方であり、主イエスと主イエスのことばを「恥じない」道です。

参照ローマ1章16節、「私は福音を恥とは思いません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です」。

(2)自分の十字架を負い、主イエスに従う
①聖歌733番、ここで笹尾鉄三郎先生が証言する道です。

1節 ゲッセマネのよるの きみをしのばば
うきもなやみも などて避くべき
おのれをすてて きみにしたがわん

3節 カルバリやまの きみをしのばば
いたみくるしみ ものの数かは
十字架をおいて きみにしたがわん

②ある宗教改革者の著書の中では(参照・マタイ11章28~30節)
カルヴァン『キリスト教綱要』
3篇7章 キリスト教的生活の要約、自己否定。
8章 十字架を忍び耐えること、これこそ自己否定の一部。

[4]結び

(1)8章8節と34節
「そして余りのパン切れを七つのかごに取り集めた」(8章8節)

「だれでもわたしについて来たいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負い、そしてわたしについて来なさい」(8章34節)

次の訳語の違いは、本来同じ言葉を前後関係から訳し分けているからです。

8章8節
「あまったくずを拾うと」(前田訳)
「残ったパンの屑(くず)を集めると」(新共同訳)

8章34節
「おのが十字架を負ってわたしに従え」(前田訳)
「自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい」(新共同訳)

◆8章8節と34節で同じ言葉を用いている事実を重視して私訳・試訳
8章8節「残った裂片(さきかけ)を取り上げると」
8章34節「自分の十字架を取り上げ、そしてわたしに従い続けなさい」

(2)パンくずを取り上げることと十字架を取り上げることの切り離せない関係を示す、二つの実例
①スロ・フェニキヤの女の信仰
「でも、食卓の下の子犬でも、子どもたちのパンくずをいただきます」(7章28節)

②加来国生先生の著書『パン屑牧師行状記』(1958年、いのちのことば社)

(3)自分の十字架を取り上げ・背負うとは、目の前にあるパンくずをそのままに無駄にしないで、あえて取り上げる生活・生涯と考えながら、以下の聖句をもう一度お読みします。

「私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。いま私が肉にあって生きているのは、私を愛し私のためにご自身をお捨てになった神の御子を信じる信仰によっているのです」(ガラテヤ2章20節)

「わたしの羊はわたしの声を聞き分けます。またわたしは彼らを知っています。そして彼らはわたしについて来ます」(ヨハネ10章27節)

◇

宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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