日本のホーリネス教会を中心に起こった大正中期と昭和初期のリバイバルの指導者の一人、故・小原十三司氏の召天41周年を記念する聖会が27日、同氏の牧会した東京都新宿区の淀橋教会で行われた。集会の最後には、召天の2年前に収録した小原氏の日本ケズィック・コンベンションでの説教が流された。「もし信じるなら神の栄光を見るであろうと、あなたに言ったではないか」「からし種一粒ほどの信仰があるなら、あなたがたにできない事は何もない」―。聖書の言葉をまっすぐに語る小原氏の説教に、参加者は真剣に聞き入っていた。
この聖会は、小原氏に見た信仰を今に受け継ごうと、淀橋教会が同氏の召天した1月を記念して毎年この時期に開いている。この日は、映像資料などで当時の様子を振り返りながら、同教会主管牧師の峯野龍弘氏が恩師である小原氏の信仰と生涯について語った。
峯野氏は、「どんな災いや不幸にみえるような現実があっても、万事が相働きて益となる」と小原氏が生涯一貫して信じた神の恵みを説き、「それが神様の私たちに対するご計画であり、御心であり、主の私たちに対する愛の導き」と語った。
この日流された小原氏の説教本文は、ルカによる福音書8章4~8節にある「種を蒔く人」のたとえ。小原氏は、8節の「百倍もの実を結んだ」(口語訳)を強調し、「お互いがそのような者であってほしい」と力を込めた。
小原氏は、ヨハネの黙示録3章19~22節を引用し、「わたし」との言葉が繰り返し出ていることから、ラオディキアの教会に注がれた主の愛の深さを説いた。その上で、本文で語られているラオディキア教会の姿が現代のキリスト教会の姿と重なることを強調し、熱心な悔い改めと、主にすべてを明け渡し、心の王座に主を迎える信仰の決心を訴えた。
さらに、ガラテヤの信徒への手紙2章19、20節から、よみがえりの主イエスを信じる信仰の力強さを説き、「この信仰をお互いに持たせていただきたい」と述べた。
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