聖書を読んで思い浮かぶ情景を約40年前から描き続けてきた岡田征六さん(日本基督教団・十日町教会会員)の個展「私の聖書物語と家族」が10日、日本基督教団・銀座教会の東京福音会センターで始まった。日本画と透明水彩で描かれた作品40点が並んだ。15日まで。
会場には、聖書を読んで思い浮かぶ情景を描いた心象風景画と、岡田さんの家族を描いた肖像画の2種類の作品が展示されている。岡田さんは、「両者は相異なるものですが、私にとっては『画面』という同じ次元に存在するものです」と語る。
誕生したばかりのイエスを見守るマリアとヨセフを描いた「聖家族」や、ペテロがイエスを3度否定する場面を題材にした「ペテロの否認」、イエスが十字架を背負い、ゴルゴタの丘へ上る様子を描いた「ゴルゴタへの道」などが展示されている。「すでに描かれている作品と重ならないようにしています」と岡田さん。独創性のある絵を描こうと心がけている。
これまで、会場の東京福音会センターが主催する受難・復活美術展、クリスマス小品展に過去10年以上出展しているが、同センターで個展を開くのは今回が初めて。地元の新潟十日町ではこれまで4回個展を開いた。
岡田さんは、教会が運営する託児所で預けられたり、祖母に連れられ日曜学校へ通ったりと幼いころから教会が身近にあった。当時としては珍しい女性牧師であった大滝ハル師が開拓した日本基督教団・魚沼中条教会(01年に同・十日町教会と合併)で15歳の時に受洗。祖母は魚沼中条教会の初期に導かれた、同教会の創設メンバーでもある。
絵を描き始めたのは高校生のときで、美術の教師から指導を受けたことがきっかけとなった。今年68歳になる岡田さんは、それ以来約50年間休まず絵を描き続けている。聖書の各場面をモチーフにした絵を描き始めたのは30歳頃から。それまで手作りのクリスマスカードを作成してきたが、クリスマスで用いられる場面以外でも絵を描きたいと取り組むようになった。
開館時間は10時半から18時、最終日は12時半から16時まで。問い合わせは、銀座教会・東京福音会センター(電話:03・3561・2910)へ。
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