試練は何のためにあるのか?(2)

2012年5月21日00時59分 印刷
+岩手県「家の教会こひつじ」竹内幸司氏が被災地の現状報告を行った。2012年5月5日。
神様が自由に使える人となるために、試練を歓迎する姿勢が必要

 徐氏は、「(クリスチャンが直面する)試練は必ず勝てる試練です。全てのクリスチャンは100倍の実りを結ぶ種です。ただ与えられた試練をクリアできるか、できないかで実りが異なってくるだけです。『この世でどういう生活ができるか』という基準ではなく、試練に合格して神様の証印をもらって、神様が自由に使える人になるために、その試練を歓迎する姿勢が必要です。試練は退かれようとするものでなく、立ち向かって行くものなのです。『ですから、神に従いなさい。そして、悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります(ヤコブ4・7)』とあるように、立ち向かった者だけがすべてに勝利して神の計画された奉仕に入るのです」と説明した。
 
 徐氏はⅡコリント4章17~18節を引用し、「モーセもヨセフも、試練を受けている時は多分辛かったと思いますが、聖書は、軽いかん難と言っているのです。なぜなら比べる対象が違うからです。かん難、特に、この世のいのちを奪われる、かん難は決して軽いと言えません。しかし、後の世で受ける『重い永遠の栄光(Ⅱコリント4・17)』が、あまりにも、スゴすぎて、そのようなかん難が、軽く見えるというのです。試練が、自分に取ってどのように感じるかではなく、後に受ける重い永遠の栄光と比べるのです。見えるものに報いを求めるのではなく、見えないもの、いつまでも続くものに目を止める信仰が大切です。すべての人は神に召されていますが、最終試練後、整って選ばれ、神の計画を実行することが大事なのです。(Ⅱペテロ1・10)」と説いた。

 また使徒パウロの召しについて、徐氏は「パウロはイエスの召しを受けてから無名の時代を十数年暮らしました。最低13年から17年間は無名でした。神様に召されて、後に使徒に選ばれるまでは長らくかかりました。それまでは教師だったのです。(使徒13・1)神様の試練に合格するまでには、時間がかかります。試練に立ち向かうかどうかは、それぞれのクリスチャンが選ぶことで、自由ではありますが、天国に行ったときに後悔しないように試練に立ち向かっていく姿勢が大切です」と説いた。

 5日の立川聖会では、岩手県で「家の教会こひつじ」を牧会している恵那レーマミニストリー教会員の竹内幸司・幸江夫妻が被災地の現状についての報告を行った。竹内氏は「岩手、宮城、福島の原発を除いた地域はだいたい似たような状況です。被災者の相談とともに復興計画の説明が行われています。多くの町民が復興の進み具合を待っていますが、目に見えては進んでいません。復興のための町民の希望を集約し、現場に当てはめどのように進めていくかという事務的な仕事が大詰めになっていますが、まだ目に見えてはほとんど復興計画は進んでいません。町民の中では『まだ進まないのか』という苛立ちを覚えている方もいらっしゃいますが、行政では『今こういう状況です』と計画の内容を報告して待ってもらっているのが東北の状況だと思います。一方でたくさんの仮設店舗、食糧・衣料品店ができ、街で買い物ができるようになってきました。被災地を訪れた方が泊まっていただける場所も8月には完成します」と被災地の現状を伝えた。

 竹内氏は被災者それぞれの精神状況について、「震災から一年が経過しましたが、なかなか目に見えて進まない物理的な復興計画に不安や焦りを抱えている人もいらっしゃいます。まだ5年も仮設住宅・アパートの暮らしをしなければならないと不安を感じる人、あと5年で生活が元に戻るという希望を持てている人など、それぞれの被災者の気持ちに大分差があります。まったく仮設住宅から出ずお酒を飲み、精神的に落ち込んでいる人がいらっしゃる一方、住宅の集会に出向き、周りの人とのコミュニケ―ションをしている人もいます。気持ちの持ち方が随分大きな違いとなっています」と報告した。

被災者支援、継続的な祈りと関心が必要

 また被災者の心のケアに関する支援について、「心のケアの活動も継続的に来ていただけなければ、なかなか心を開いてくれる人もいないのが現状です。本当に必要なことは、これからの生活に対する不安を解消し、平安のある生活を示していくことだと思います。震災によって失った仕事が与えられ、これからの生活の道しるべが、与えられなければなりません。心が回復されることも大事です。いつも皆さんから被災地へお祈りしていただいていますが、祈りをもって覚えるということが、一番の支援ではないかと思います。クリスチャンの祈りにあって、私たちの町を含め、多くの被災者がイエス様を信じるようになってほしいと思います。神様を信じ、御言葉を信じ、神様の平安の中を被災者の方々が歩んでいかれることが一番の心の解放であり、希望を持って行くことではないかと思います。被災者の方々が引き続き教会の礼拝に参加し、イエス様を信じ受け入れることができるようにお祈りしてください」と伝えた。

 恵那レーマミニストリーでは、被災した岩手県山田町の家の教会復興支援募金を募っている。詳細はホームページまで。

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