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主キリストとともに歩む過去・現在・未来

2012年4月9日00時35分
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万代栄嗣+
 ・・・私たちは、キリストの死にあずかるバプテスマによって、キリストとともに葬られたのです。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中からよみがえられたように、私たちも、いのちにあって新しい歩みをするためです。もし私たちが、キリストにつぎ合わされて、キリストの死と同じようになっているのなら、必ずキリストの復活とも同じようになるからです。・・・あなたがたも、自分は罪に対しては死んだ者であり、神に対してはキリスト・イエスにあって生きた者だと、思いなさい。(ローマ6・3~11)

 私たちは、洗礼を受け救い主イエスと結び付き、神を知らない生まれながらの古い人からクリスチャンという新しい人に変えられたことを知りたいのです。

1.キリストにより清算された「過去」

 私たち人間は、弱く足りない所だらけで、自分の力だけでしっかりと生きていくことができません。ですから、「資格を取っておけば良かった」、「もっと貯金をしておけば良かった」と過去は後悔の連続です。「ちゃんとやり直したい」と思っても、愚かさは変わりませんから、依然としてしっかり生きていくことはできないのです。神から与えられた人生なのに、後悔の塊のままで死ぬとしたら残念なことです。

 しかし、不完全な私たちのために、命の与え主である神はものすごい解決を下さいました。「キリストの死にあずかるバプテスマを受け、私たちの古い人がキリストと共に十字架につけられたのは、私たちの罪のからだが滅び、今後は罪の奴隷でなくなるためである」と聖書は語ります。自分では一生懸命に生きたつもりでも、神と結び付いていなかったので魂が汚れていて、どんなに清く生きようとしてもできなかった私たちの過去を清算して下さるために、キリストが身代わりに十字架で死んで下さり、新しい命を与えて下さったのです。私たちクリスチャンはキリストとともに葬られ、過去の罪は既に取り除かれていますから、心から感謝したいのです。

2.命溢れる新しい歩みの実現「現在」

 クリスチャンであるということは、新しい自分を生きるということです。どこかで古い自分を引きずっていませんか。私たちを魂の内側から変えて下さるイエスの恵みによって、新しい命の人生を今与えられましょう。イエスと出会い、聖書が語る救いをいただくことがなぜ素晴らしいのでしょうか。それは、イエスの救いは、2千年前のイエスの十字架の死の出来事で終わらず、今を生きる私たちに新しい命が与えられるからです。聖霊にどっぷりと浸り、キリストの愛に満たされた命溢れる歩みができることを喜びたいのです。

3.永遠の命にあずかる約束「未来」

 「もし、私たちがキリストとつぎ合わされていれば、キリストの復活と同じようになる」とありますが、キリストの復活とは何でしょうか。それは、人類が例外なく体験する死の力を超えるよみがえりの命が与えられる約束です。政治家や会社の社長さんであっても、イエスを知らない生身の人間のまま生きていると死は恐いのです。素晴らしいことに、クリスチャンは死が終わりではなく、死の向こうにまで喜びの約束があるのです。そして永遠の命をいただくと、腰が据わったしっかりした生き方ができる命になるものだとつくづく思います。

 私たちの過去・現在・未来全てをひっくるめて罪の力から解放し、新しい人として生かして下さる恵みを感謝しましょう。これを成し遂げて下さるのは、人間の歴史が何万年続こうと、イエス・キリストしかおられません。キリストと結び合わされましょう。

◇


万代栄嗣(まんだい・えいじ)

 松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。

 また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。

 国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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