Skip to main content
2025年8月15日08時40分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
宣教師C・L・ブラウンとその時代

宣教師C・L・ブラウンとその時代(12)―1922(大正11)年(7)

2012年4月27日16時54分
  • ツイート
印刷
+

第7節  奥地への旅

ミューレンバーク伝道地で6日間過ごした後、ブラウンはチャールズE・ブッシュマン牧師と共に伝道視察のために、11月14日、奥地に向けて旅立った。これはブラウンの最後の旅である。

その出発の模様が11月10日付の妻への最後の手紙に触れられているので、まずそこから紹介しておこう。

「今朝、私は墓地を通って、コーヒー農園を視察しました。適切な日々の生活が私の調査旅行を可能にしています。日曜日には川の両側に住むクリスチャンたちに話すことになっています。11月14日の月曜日の早朝は、奥地の伝道地に向かいます。そこは新たなる伝道が展開されるところです。この視察には一ケ月が必要です。そこに行くための道はありません。歩き続け、川を横切り、ハンモックで毎晩、寝なければなりません。この旅の最後に、二日間、宣教師たちとの会合を持ち、色々な問題を話し合う予定です。その後、ボートに乗って帰路に立つ予定です。今のところ、12月18日前後にモンロビアを発つ船を見つけようと思っています。

これが最後の手紙になるかどうか今のところ分りません。原始林のどこかで手紙を船便として送ることができれば、すぐにでも書くようにします。もし、私から翌月あるいは六週間経っても何の便りが届かなかったならば、私が帰宅の途に向かっていると思ってください。」

(In Memorial Charles Lafayette Brown,p90)

この手紙の末尾で「私から翌月あるいは六週間経っても何の便りが届かなかったならば、私が帰宅の途に向かっていると思ってください。」と書いているように、一ケ月後にモンゴリアを発ち、アメリカに帰国する自分の姿がブラウンの胸の中で、はっきりとした映像を結び始めていたことは確かであろう。
『ブラウン伝記』による奥地への旅の描写は、簡略なものであるが、その模様を十分に伝えているので、必要なところを摘出する。

「 奥地への旅の準備が整ったので、11月14日に出発した。旅行の日程も組まれ、宣教師会議議長であるチャールズE・ブッシュマン牧師がブラウンに同行することになった。最初に訪ねたのはコロジョ(Kolojo)である。そこは、ブッシュマン夫妻がウデイ(Wuodi)より移って来て、新たに切り開いた伝道地である。」(「In Memoriam C.L.Brown」)

ブラウンと同行することになったチャールズ・E・ブッシュマンは、一年前の10月29日にゲルトルード・ラップ(Gertrude Rupp)と結婚し、新たな気持ちで伝道への情熱に燃えていたと思われる。

「 この旅行において、リベリアの内陸部に広がる森林地帯を旅行するための用具であるハンモッグを使用することはブラウンにとって初めての経験であった。アロンゾ・トルクルの学校で教えてコロジョに行く途中の午後、彼らは土砂降りの雨に襲われ、午後5時30分に目的地についたとき、雨でずぶ濡れになった。コロジョで奥地にある他の拠点地とフランス国境近くにある新設の拠点地区への旅行計画を細かく練った。 」(「In Memoriam C.L.Brown」)

ブラウンがブッシュマンと共に奥地への伝道視察に旅立ったのは、雨季の終りである。リベリアでは雨期と乾期がはっきりしており、降雨の大部分が4月末から11月中旬に集中する。沿岸部の間雨量は年1,500ミリに達するが、内陸部になると2,000ミリに低下するところである。

「 コロジョで彼らは奥地に点在する伝道地とフランス国境近くに計画されている新たな伝道拠点を視察するための旅行日程を細かく検討した。ブラウンの日記の最終ページに次のような言葉が書き残されている。『コロジョに着くと、私は温かいお湯を浴びて、びしょ濡れの衣服を着替えた。朝食と昼食の食事として、チーズとパンをまず食べたが、さらに空腹であったので、ご飯、サケ、それにコーヒーを飲むことで、十分な食事をとることができた。ポーターが疲労困憊であったので、水曜日にコロジョを発つことが出来なかった。水曜日は、これからの旅行についてポーターとむだ話をすることで終わってしまった。近郊の農村の村長がご飯の食事を贈り物とし持ってきたが、食事をいただく前に、その中に何の毒も入っていないことを証明するために村長は自ら一さじすくって試食した。それを『魔女払い』と名付けていた。それに続いて、個人的観察を記した二つの短い段落の文章が最後に書かれ、日記はそこで終わっている。」(「In Memoriam C.L.Brown」)

この『ブラウン伝記』の記述に従うと、ブラウンはコロジョから約200キロ先にあるフランス領ギニア国境に接する新規の開拓伝道地への視察旅行を抱いていたことになる。
1922年10月に開催された北米一致ルーテル教会第3回総会の議事録とGorge Drach著『Our Church Abroad』に拠ると、その新規の伝道地は「ゾルゾール」(Zorzor)と「ズィギイダ」(Zigida)であると推測できる。
(続きは次週掲載予定)
(本文は「教会と宣教 第17号」日本福音ルーテル教会東教区-宣教ビジョンセンター紀要-2011年から転載しています)

=============================================

青田勇(あおた・いさむ)氏略歴
1975年   日本ルーテル神学校卒業 
日本福音ルーテル教会牧師
1992年   本教会事務局・広報室長
1995年   本教会事務局長〔総会書記〕

2009年   日本福音ルーテル教会副議長

*画像は日本福音ルーテル教会のロゴ

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
  • ツイート

関連記事

  • 宣教師C・L・ブラウンとその時代(11)―1922(大正11)年(6)

  • 宣教師C・L・ブラウンとその時代(10)―1922(大正11)年(5)

  • 宣教師C・L・ブラウンとその時代(10)―1922(大正11)年(4)

  • 宣教師C・L・ブラウンとその時代(10)―1922(大正11)年(3)

  • 宣教師C・L・ブラウンとその時代(10)―1922(大正11)年(2)

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • ワールドミッションレポート(8月15日):ブラジル 命を印刷する印刷所

  • 嫌いと無関心 菅野直基

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 聖書のイエス(15)「わたしだ。恐れることはない」 さとうまさこ

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(9)心地よく食べ、心地よく眠るということ 臼田宣弘

  • シリア語の世界(30)シリア語新約聖書の和訳(1)マタイ福音書からテサロニケ人への手紙第二まで 川口一彦

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(228)宣教は聖霊の働きによって拡大する 広田信也

  • 主キリストの選びに生きよう 万代栄嗣

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • メディアに取り上げられるキリスト教のイメージを改善する4つの方法

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

編集部のおすすめ

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.