信仰と愛が試される時
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信仰と愛が試される時(13)
「音楽と映画の夕べ」には、NHK番組にも出演したセミプロのハーモニカ演奏グループが、事前に「山谷の労働者のために、私たちも無料出演させてください」と申し出ていました。私は根が単純なものですから、すっかりうれしくなってしまい、お願いすることにしました。
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信仰と愛が試される時(12)
1978年、山谷の人々への伝道のために「映画と音楽の夕べ」を開催しました。映画は「塩狩峠」(原作・三浦綾子)、音楽は香港、台湾から72名編成の青少年合唱団を招きました。近くの小学校講堂を借りることもできました。
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信仰と愛が試される時(11)
ある時、17名の受洗者を奥多摩の秋川渓谷に連れて行って、洗礼式を行いました。Aさんは、相撲取りみたいな体格をしていましたので、浅瀬では全身を浸せないと思い、深みに連れ出して洗礼を授けようとしました。
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信仰と愛が試される時(10)
山谷の人たちの学歴は、大卒から旧制尋常小学校中退まで、さまざまです。中には、東大を卒業しており事業に失敗した、という人もいます。
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信仰と愛が試される時(9)
その翌日、誰か面会に来ているというので玄関に出てみますと、K兄弟が立っています。
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信仰と愛が試される時(8)
五月の第二日曜日、母の日のことでした。礼拝で、この日の由来を折り込んだメッセージを語っている最中に、ほおに傷を持った凄味の走る顔の男が飛び込んでくるなり、わめき出しました。
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信仰と愛が試される時(7)
K兄弟は、ガリガリに痩せた口の重い人で、体重は39キロしかないといいます。失業して三年間、野宿を続け、寒さをしのぐため、仲間と連日のように酒盛りをするようになり、アルコール依存症になってしまいました。
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信仰と愛が試される時(6)
11月の晩のことでした。集会で祈っている途中、入口で、ドタンと何かが倒れるような音がして、皆がざわめき出しました。見ると、背の高い中年の男性が倒れたまま気を失っています。山谷界隈で、通称「松っちゃん」と呼ばれている人でした。
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信仰と愛が試される時(5)
山谷では、昭和30年代には廃品回収を生業とする通称“バタ屋”の集落が立ち並び、2~3畳間に一家4,5人が住んでいました。「蟻の町のマリア」として話題になった、北原怜子(さとこ)さん等の奉仕活動でも知られます。
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信仰と愛が試される時(4)
しかし、ようやく寝ようとする頃、食物を求める人や、酔っ払った労働者、キリスト教に反感を抱く労働運動家、刃物を持って脅迫しようとするやくざ等が、入れかわり立ちかわりやってきて叩き起こしました。
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信仰と愛が試される時(3)
後日、彼は、「あの時は、森本先生いよいよ気が狂ったと思った」と言っていました。もっともです。私は山谷の人たちには「どんな仕事してるの?」とか「故郷はどこ?」とか年齢や名前など聞かないことにしています。
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信仰と愛が試される時(2)
主人の存命中は、無我夢中で身も心もぼろぼろになるまで看病し抜きました。その反動が来たのでしょう。葬儀が終わって、山谷の集会を他の伝道師にまかせて何日か家にいる間に、魂の抜け殻のようになってしまいました。
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信仰と愛が試される時(1)
主人の入院中、一カ月に一度、月曜日には帰宅することにしていました。思春期を迎えた子供たちのいろいろな相談ごとや話題に乗ってあげるのが、親としての最小限の義務だからです。
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