主は生きておられる
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主は生きておられる(173)もう春ですよ 平林けい子
昨日は4月の陽気、オーバ―をかかえて歩いた。すずめもうれしそうに飛び回った。今日はまた冬に逆戻り。ああ寒い、寒い。猫は布団にもぐりこんだ。三寒四温、これでふつう。でも春はもう来ている。
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主は生きておられる(172)新しい手帳 平林けい子
新しい年度の新しい手帳を開く。この手帳に、どんな予定が書かれ、どんな祈りが書かれ続けていくのだろう。「恵み」を与えようと待ってくださる主。一冊の新しい手帳を前にして、私の心は大空のように、大きく大きく広がっていく。
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主は生きておられる(171)折にかなった助け 平林けい子
イエス様から折にかなった助けを何度頂いたことだろう。どうしたらよいか分からなくなった折、四方八方行き止まりのように感じた折、苦難の中で心が折れそうになった折、小さな助け、ちょっと大きな助け、大きな助け。
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主は生きておられる(170)たとえそうであっても 平林けい子
昨年の左膝人工関節置換手術の時、信仰のなさを教えられ、深い悲しみに沈んだ。受洗後およそ50年、万一の時には絶対イエス様にすがると思っていた。だがイエス様と呼ぶこともなく、「痛い」としか言えなかった。
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主は生きておられる(169)心の置換手術 平林けい子
昨年左膝の人口関節置換手術を受け、痛みから解放された。置換手術は素晴らしい。右ひざも軟骨がなくなり、11月に人口関節置換手術を受ける。夫の介護が十分できない私。夜には主に悔い改めの祈りばかり。つくづく心の置換手術をしてほしいと思った。
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主は生きておられる(168)一期一会 平林けい子
手紙を整理しながら思った。一人一人の出会い。どうして出会ったのか、いつ、どこで出会ったのか。一人、一人、特別な思いがある。けれど、イエス様との一期一会に勝るものはない。
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主は生きておられる(167)気は心です 平林けい子
「気は心です」。ほんのわずかな物をとなり近所におすそ分けしたとき、母がいつも言っていたことば。たとえ小さなことであっても、人のためにすることを表すことわざだと。今思うと母は無学だったのに日常の会話でよくことわざを使っていた。
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主は生きておられる(166)夏雲、秋の雲 平林けい子
買い物の帰り。ゆっくりゆっくり歩いていた。角を曲がって、立ち止まった。天までつき抜けるような入道雲が立っていた。こんな巨大な綿菓子、何千人もの子どもが食べられるよ。「夏の終わりによく見ておきなさい」
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主は生きておられる(165)一緒にいてくださった 平林けい子
激痛のあまり、「イエス様助けてください」と言えなかった。言えたのは、「痛い、イタイ!」50年近く、聖書のみ言葉を頂いてきたのに、愚かな、不信仰な自分に泣き崩れた。
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主は生きておられる(164)見とれてしまう 平林けい子
朝、ベランダで洗濯物を干しながら見上げた。あまりにも美しい空、見とれてしまう。イエス様、ありがとうございます。AIを使っても、こんな澄み切った空を造ることはできません。
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主は生きておられる(163)敗戦75年 平林けい子
コロナウイルスの脅威の中で敗戦75年を迎えた。あの痛ましい戦争が、遠くなりにけりではないか。開戦時、私は国民学校1年生、終戦時は5年生。修学旅行も知らない。戦時下を生きた者として、私にできることはないか。
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主は生きておられる(162)数えてみた 平林けい子
40年ほど前、試練のなかで明日の糧も乏しくなり、どうすればよいか途方に暮れた。その時、恵みを数えてみた。ノートに書きはじめた。1ページが終わって、2ページ3ページと続いた。息ができることから始まって、見える、聞こえる、話せる。
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主は生きておられる(161)「少ししか」の喜び 平林けい子
少ししか持っていない。少ししかあげるものがない。少ししかできない。少ししか分からない。少ししかもらえない。「少ししか」という言葉の後には、「ない」という否定語がつく。
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主は生きておられる(160)老々介護 平林けい子
まさか90代の夫を80代の私が老々介護するとは。老々介護はしんどい、腹立たしい、投げ出したい、優しくできない、すべてを受け入れられない。すべてのことを主に対してするようにしなさい。「できません」
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主は生きておられる(159)宝庫 平林けい子
宝物を探すことは面白いかもしれないが、宝物を欲しいと思ったことはない。ところが、宝庫が自然に与えられた。歳を重ねるにつれて、右を向いても左を向いても、前を向いても後ろを向いても、お世話になるばかり。
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主は生きておられる(158)蛍 平林けい子
今年は行けないけど、この時期友に誘われて近くの小さな川べりに蛍を見に行った。普段は関心を持たれない川が、この時だけ人でにぎわう。あ、あそこ。ほら、むこうにも。光り輝く蛍に目をこらす。
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主は生きておられる(157)スローペース 平林けい子
若い頃、母と歩いた。もっと早くと母をせかした。何をそんなに急いだのだろう。歩くのがもどかしくて、常に自転車で走っていた。歳を重ねた今、私は一足一足ゆっくりゆっくり歩く。歩けることがうれしく感謝。急がなくてもいいよ、イエス様の声。
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主は生きておられる(156)生き切る 平林けい子
94歳の夫は口癖のように言う。「生きるのがしんどい。もうすぐかもわからない」。私は繰り返す。「生きるのがしんどいのね。もうすぐかもわからないのね」。そばで見ていて長寿のしんどさを感じる。
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主は生きておられる(155)天ぷら 平林けい子
ひさしぶりにてんぷらをつくる。揚げる材料を切って小麦粉を水で溶き、油の鍋にポトン。ジューと天ぷらの花、いい匂い。40数年前、試練の中で食費にも欠いたとき、てんぷらをつくった。
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主は生きておられる(154)主の目的を知って 平林けい子
85年の人生の中で、涙の谷、苦しみの谷、思い煩いの谷を幾つも越えた。越えた後に、感謝と喜びの泉を見つけた。イエス様は、私を鍛えようと目的をもって導かれたのだった。
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