主は生きておられる
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主は生きておられる(227)「三浦綾子文学の旅」から 平林けい子
旭川の外国樹種見本林、ここは氷点の舞台。氷点の作中人物が立ち上がる。塩狩駅、今も同じ線路の上に走っている列車。人の命を救うために、自らの命をささげた青年。私は人のために何をしただろう。
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主は生きておられる(226)朝露の星 平林けい子
あまりの美しさに、はっと息をのんだ。みどりいっぱい、クローバーはじめ雑草の中に、キラ、キラ、キラ。朝露の星が散らばっている。目が釘づけになった。昨夜の雨の恵み、「今しか見られない」。来る人来る人立ち止まる。
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主は生きておられる(225)ここまでこられた 平林けい子
よくここまでこられたと思うことがある。戦争中、小学生だった私。欲しがりません勝つまではと頑張った。奨学資金で卒業。就職して返済した。結婚子育て、楽しかった。困難の時、真っ暗なトンネル、いつ出られるか分からなかった。
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主は生きておられる(224)「イエス様」と呼んだとき 平林けい子
「イエス様」と呼んだとき、光の中で振り向いてくださる、私を見つめてくださる優しい目。「イエス様」と呼んだとき、手を指し伸ばしてくださる、なんと温かい主の御手。「イエス様」と呼んだとき、「どうしたの」と聞いてくださる。
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主は生きておられる(223)どんなにたくさん 平林けい子
この目はどんなにたくさん喜びを見てきたか。どんなにたくさん喜びを聞いてきたか。この世に生まれて持った喜び、見て、聞いた喜び。限りなく続く渦巻のよう。悲しいこと、つらいこと。いっぱい見た、聞いたのに。90歳に近い今、それらはどこかへ…
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主は生きておられる(222)今年のクリスマス 平林けい子
12月に姉を送り、寂しい心でクリスマス。ルカ伝2章8節から20節を読んだ、何度も何度も。羊飼いたちの心にともった喜びの明かり、私の心にも、ともった明かり。寂しさを越えて喜びになった。
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主は生きておられる(221)新しいドア 平林けい子
団地に住む私の家のドアが新しくなった。まるで新しい家に引っ越したよう。そっと ドアを開け閉めする。明るい、静かだ。私の心の中もより明るくなったようだ。暗い道を帰っても、この新しいドアが待っている。
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主は生きておられる(220)不思議な出会い 平林けい子
今、私の毎日は冒険。数週間前、主は私に不思議な方法で友を与えてくださった。姉を訪問する途上、真横に歩いている外国人の婦人と目が合った。互いにほほ笑んだ。歩く速度は全く同じ。互いにあいさつ。わずか数分後の会話の後、名前アドレス交換。
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主は生きておられる(219)白い帽子とえんじの帽子 平林けい子
この白い帽子。焼けつくような今年の夏、出かけるときはほとんどかぶった。何度も洗い、何度も漂白。この帽子、3人の子どもたちの小中高校の運動会にはいつも使った。誰彼なしに“頑張れ!”と応援した運動会を思い出させてくれる。
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主は生きておられる(218)敬老の日 平林けい子
来年90歳を前に、人生を振り返った。50数年前、神に出会った。これで心配なく生きられると思ったのに、悲しいこと苦しいこと、どんどん下さった。もう生きられないと思ったとき、神が私の手を握り締めてくださった。
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主は生きておられる(217)朝露の真珠 平林けい子
朝、公園でのラジオ体操の帰り。あ、これ何? きれい! 朝露よ。雑草の一本一本、豆のさやの中で並んだような水滴。朝日に照らされて、まるで真珠。誰もが、はっと息をのむ。
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主は生きておられる(216)イエス様は水分 平林けい子
朝体操の友との帰り。道端の草はこの暑さでカラカラ。茶色になっている。かわいそうに。ふと思った。私も、こんな時があった。あの逆境の中で枯れてなくなる寸前、イエス様がたっぷり水を飲ませてくださった。その水のおいしかったこと。私は、生き返った。
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主は生きておられる(215)老いの喜び 平林けい子
老いの喜びってあるの。あるある。老いは自由。全ての競争から解き放たれる。老いは時間にとらわれない。食べる時、寝る時、人と交わる時、自分で決める。それは神の時。老いは喜びいっぱい。
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主は生きておられる(214)心って面白い 平林けい子
心は、熱くなる。やけどしそうに、熱くなる。心は、軽い。真綿のように、とても軽い。心は、広い。始まりはどこ、終わりはどこ。心は、にぎやか。活気にあふれて。心は、静か。静寂とはこのこと。
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主は生きておられる(213)弱くなるほど強くなる 平林けい子
あなたが天の御国に引っ越してもう一年。そちらはどんなありさまですか。文学者として表現してくださいな。あまりにも栄光に輝いているため、あなたの持っている文学表現は全て閉ざされているのでしょう。
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主は生きておられる(212)生きているのがうれしくて 平林けい子
90歳間近の今、生きるのがうれしくて仕方ない。人の姿も人の言葉も、日本の様子も世界の様子も、自然と気象までも変わる。待ってと言ってもどんどん変わっていく。変わらないのは神様の御言葉。朝ごとに頂く聖書の言葉は、変わらない。
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主は生きておられる(211)金魚草の独り言 平林けい子
日陰に咲いた金魚草が、つぶやいた。私のいる場所、太陽の当たらない、日陰で暗い、いつも湿った土。にもかかわらず、春の花たちに励まされて芽を出し花を咲かせた。私だって、日当たりの良い場所の花と同じ。
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主は生きておられる(210)日陰でも咲く 平林けい子
小さな花壇を造った。ほとんど日が当たらない、人目につかない場所。それ故、花を見たかった。小石ばかり出てくる地面。土を入れ、花を植えた。日陰でも咲くという花。花々は、几帳面に咲いた。
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主は生きておられる(209)生きよ、起きよ 平林けい子
生きよ、起きよ、と主が言われた。主のご計画の中でこの者を地上に送り出してくださった。今日を生きます。主から頂いたこの日。主が望まれるものをこの目が見て、主が望まれることをこの耳が聞きますように。
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主は生きておられる(208)今日はどんな日 平林けい子
朝、ふと思った。今日はどんな日になるか。悲しい、つらい日でなく、うれしい、喜びの日でありますように。あつかましいね。イエス様にお委ねしますと祈ったではないか。いやなこと、しんどいことも、必要なら主が与えられる。
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