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「もっと鈍感になろう」 佐々木満男・国際弁護士

2011年10月28日10時44分
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佐々木満男弁護士+
 ・・・イエスは言われた、「あなたがたは、世にあっては悩みがある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは、すでに世に勝っている」(ヨハネ16・30)

 ・・・「これらすべてのことの中にあっても、私たちを愛してくださった方によって、私たちは、圧倒的な勝利者になるのです」(ローマ9・37)

 「政治の世界では、『鈍感力』が大切だ!」かつて自分の意地を強引に押し通してきた小泉純一郎首相が、安倍内閣の支持率低下に一喜一憂していた自民党執行部に、こう言って檄を飛ばしました。

 これがマスコミに受けて、「鈍感力」という言葉が、一挙に広まりました。元は渡辺淳一著の『鈍感力』から来ているようですが、私も常々、「鈍感であることの大切さ」について考えていました。

 ある難しい訴訟事件の第一審で大負けして、悩んでいた時のことでした。あれほど一生懸命に取り組み、あれほど祈ってきたのに、なぜ負けたのか。このまま敗訴が確定したら大変なことになる。その苦しみを打ち明けたアフリカ人の友人から、ズバリこう言われました。

 「ミスター・ササキ、あなたはナイーブ過ぎる。クリスチャンはもっと全能の神を信頼して図太くあるべきだ。負けたことには何らかの、神の特別な意図があるはずだ。それを信じて祈っていけばいいんだ!」

 その一言にハッとしました。それまで私は、自分のことを「鈍感」だとか「愚鈍」だと思っていましたが、「繊細」だとか「ナイーブ」だとは思ってもみませんでした。一緒に働いた弁護士たちが皆、特別にシャープな「切れ者」ばかりだったからか、彼らの影響を受けて、私も敏感になり過ぎたのかも知れません。

 そこで、本来の自分に戻ることにしました。「神を信頼して、あるがままの鈍感な自分になり切る!」と決心したのです。

 地裁判決を不服として高裁に控訴した後は、裁判の結果については考えないことにしました。周りの人たちが何と言おうと、どんな判決が出ようと、一切気にせず、ただひたすら神の計画を信頼して、それが実現するまで神の平安に支えていただこうと決心したのです。

 その結果、高裁において劇的な大逆転勝利がもたらされました。当事者双方も裁判官も全く予想できないようなことが起きて、関係者全員が非常に喜ぶ結末になったのです。

 しかも、地裁で勝っていたらとんでもない悲劇が待っていたことが分かりました。実に、「負けて良かった!」、「負けるが勝ち」だったのです。

 この事件をきっかけに、私は「目先の勝ち負けに一喜一憂」するのはやめることにしました。聖書によれば、神を信じる者は既に世に勝っています。しかも圧倒的な勝利者とされています。すぐ目の前には、「天国」という「絶対的ハッピーエンド」が待っているのです。これこそ「究極のポジティブ・シンキング」です。

 目前の有利不利ではなく、大筋はどうなのか。大局的に見て大筋が間違っていなければ、それでいいのです。

 「方法」をどうするのかではなく、「方向」はどっちを向いているのか。あなたの思いが、「世」に向かっているのか、「天」に向かっているのか。あなたの思いが、阿鼻叫喚と裏腹にある「この世」の刹那的な有利不利に囚われずに、「神の国」という「永遠の至福の世界」に向かっていればいいのです。世の中の人には愚鈍に見えるかも知れませんが。。。
 
 「新聞や雑誌の定期購読をしない、ラジオも聴かない、テレビも映画も見ない、講演会にも行かない、法律もあまり研究しない、、、」という生活を、私は30年以上も続けています。

 きっと愚鈍に見えることでしょう。ところが、日常で困ったことはほとんどないのです。「これでは、社会人としても弁護士としても、無責任ではないか」と時々自分でも思いますが、そんな私が、新聞や雑誌に連載し、ラジオやテレビにレギュラー出演し、何本かの映画の製作にかかわり、各地の講演会や講習会に呼ばれ、裁判や仲裁に勝ち続け、様々な国際的法律問題に取り組んできたから不思議です。

 その分、聖書を読んで神に祈る時間を、たくさん持つことができました。また、仕事そのものに集中できました。その結果、必要な情報は自然に入ってきましたし、チャンスや人との出会いも、計らずして向こうからやってきたのです。

 要するに、雑多な情報に右往左往せずに、小賢しい小手先の技術に頼らない方が、かえって物事の大局が見えてくるし、問題の本質を掴むことができるということです。

 私がこのようなライフ・スタイルを取るようになったのには、一つの根拠があります。

 1970年代にオーストラリアに3年間留学した時のことです。当時は日本からの情報がほとんどなく、「帰国したら、浦島太郎のようになっているのではないか」と危惧していました。

 ところが3年のブランクにもかかわらず、帰国後は仕事にも生活にも全く不自由しませんでした。要するに、世界の大勢や日本の大局や歴史の大きな流れは、それほど急には変らないのだということが分かったのです。

 結局、世界の情勢も世界の歴史も何もかも、聖書において預言されている通りになっていくのですから、全てを神に任せ、今日という一日を感謝して、精一杯生きればいいのです。

 情報が錯綜し、何でもインスタントに早く早くとせかされる現代、神のペースでゆっくり生きることは非常に難しいことです。政治の世界だけでなく、日常生活においても「鈍感力」が大切ではないでしょうか。

 あなたも様々な情報に翻弄されてしまい、あまりにもこせこせし過ぎていませんか。ノイローゼやうつにならない方がおかしいくらいですよね。

 こんな時代だからこそ、神を信じる者は、もっと意識的に「鈍感力」を働かせ、神を信頼して全てを委ね、神の御手の内に安らごうではありませんか。 

◇


佐々木満男(ささき・みつお):弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL.M)。

■外部リンク:佐々木満男先生のブログ「ドントウォリー!」

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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