Skip to main content
2026年6月20日22時06分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

アウグスティヌスに学ぶ「信仰」と「理性」の関係

2005年10月22日20時27分
  • ツイート
印刷
 哲学と福音との関係、理性と信仰との関係について、アレキサンドリア学派のクレメンスとラテン学派のテルトゥリアヌスは相反する立場をとった。クレメンスは哲学を福音に至る準備としたが、テルトゥリアヌスは哲学を異端の母と判断した。

 パウロとバルナバが福音を伝え形成されたアンテオキア学派は、福音の歴史性およびイエス・キリストの人間性を強調した。この学派の先駆者であるサモサタのパウロはイエスの人間性を強調して次のように述べた。「ナザレ人イエスは油注がれて我が主となられた」。ネストリウスもキリストの人間性を強調し、キリストの人間的な従順さを強調した。「キリストは彼の苦難と彼自身の完全を通して、我々の従順を完全にとりなした」。ここではアンテオキア学派についての説明は省略する。

「私は理解するために信じる。」

 ここでは、初代教会に形成された多様な学派の立場を総合的に評価することで一つの包括的な学派を形成したアウグスティヌスの立場を紹介する。

 アウグスティヌスは理性と信仰との関係について、最初の段階として、信仰の優位性(priority)を強調した。彼は32歳になるまで、ネオプラトニズムなどの古典的な理性と哲学の方式によって信仰に至ることを試みたが、失敗した。結局、無花果の木の下で魂の深い苦悩を体験する中で「Tolle, lege」(取って読め)と歌う子どもたちの歌声を聞き、新約聖書ローマ書13:13を読んで、キリスト教を信じるに至った。

 「遊興、酩酊、淫乱、好色、争い、ねたみの生活ではなく、昼間らしい、正しい生き方をしようではありませんか。主イエス・キリストを着なさい。肉の欲のために心を用いてはいけません。」

 アウグスティヌスは、理性とは異なる聖書の言葉と聖霊の感動によって信仰に至る、信仰の「優位性」を経験し、これを強調し始めた。

 アウグスティヌスは理性と信仰の関係について、二番目に信仰の「理解」を強調した。テルトゥリアヌスが信仰以降の探求は必要ないと主張したことと違い、アウグスティヌスは信仰に至った後にも信仰の条項を理解することを願った。

 改宗後、初めての著述「独白録」(Soliloquia)でアウグスティヌスは自身が信じるようになった神を知りたいと告白した。彼は神を呼び求め、真理、知恵、命、善、美、幸福、光、王、父、原因、希望、富、栄誉、故郷、祖国、健康などのあらゆる名詞を総動員させ、自身は正直に言って、神をよく知らないと告白しつつも、次のように神に懇願する。

 「あなたに行く道を教えてください。私はあなたに行くことだけを願います。私はあなたのところへ行きます。どのようにして辿り着けるか教えてくださることを懇願します。」(Sol. I5)

 「私が祈りの中で語ったすべてを知りたいのです。私は、これらのことを話すことができるでしょうか。私は心で理解したから話したのではありません。様々なところから集め、私の記憶に貯蔵したもの、それによって私はただ信じるようになったと話しただけです。しかし知るということはこれと別です。」(Sol. I8)
 
 結局、アウグスティヌスは知ることを願い、理解することを願った。「私は理解するために信じる。」(I believe in order to understand. Credo ut intelligam)と述べた。信仰の条項を理解するための努力は一生涯続け、その結果、アウグスティヌスによって数多くの神学書が著された。

 アウグスティヌスは理性と信仰の関係における三番目の段階として、理性の「限界」を認める一方、古典的な理性を否定する立場を取った。例えば、三位一体の神秘を理解しようとしたが結局理解できなかった。そしてアウグスティヌスはこのように宣言した。「三位一体は人間の理解を超える」(Trinity is beyond human understanding.)。人間自身を否定する勇断は、非常に率直なキリスト者としての勇断であった。

 アウグスティヌスの理性と信仰との関係における四番目の段階として、理性を否定する一方、信仰の神秘を理解したいと「渇望」した。信仰の神秘を知り、見て、捉えたいと願う「愛」の「渇望」を抱いた。アウグスティヌスは「神の国」の最後の部分でこう記している。「そこで、我々は、安らぎ見て、見て愛し、愛して賛美するだろう。」(神の国、XXII,30) 彼は出会いによる知、愛による知、終末における知を渇望した。

 この記述は、使徒パウロの告白を思わせる。
「その時には、顔と顔とを合わせて見ることになります。今、私は一部分しか知りませんが、その時には、私が完全に知られているのと同じように、私も完全に知ることになります。」(第二コリント13:12)

「悲観的楽観主義」

 世俗の文化一般についてのアウグスティヌスの立場も、両面的かつ逆説的、包括的であった。世の文化が罪悪に支配され、堕落し腐敗したという立場はテルトゥリアヌスの立場と同じであった。アウグスティヌスは政治、社会、文化活動や人生自体を悲観的に見た。現世の幸せは、将来得られる幸せと比較した場合、不幸に過ぎないとした。しかし、アウグスティヌスはマニ教的な二元論や反文化的立場を支持したわけではない。

 第二のアダムであるイエス・キリストがこの世に生まれ、救いが成就し、人間と自然と文化の回復が始まった。変革の始まりである。福音による人間の変革と文化の変革が始まったことで、世俗の世界は、罪人が一人、二人と神の国の構成員へと変わり、登録が行われる窓口のような場所となった。

 従って、アウグスティヌスは、「千年王国」は遠い未来に起こる王国ではなく、今ここで成就される教会時代の王国であると述べた。結局アウグスティヌスにとって世俗と文化一般は、相反・敵対し、罪に定めるべき対象であり、更には、福音化され変革される対象となった。

 しかし、世俗と文化は神の国が完成する最後の舞台ではなかった。神の国の完成は終末において、天で成し遂げられる。したがって、世俗と文化は暫定的な過渡期的な意味合いを持つ。

 アウグスティヌスの世俗観、文化観には弁証法的な要素があった。完全に悲観視したのではなく、完全に楽観視したのでもない。彼はかつて、世俗の秩序は罪悪の支配を受ける堕落した場所だとする悲観的な実在論者であったが、世俗の秩序の中で神の救いの歴史が部分的に進んでいるという信仰によって、悲観的アウグスティヌスは楽観的アウグスティヌスになったのである。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
  • ツイート

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 聖書原語への招き─霊に燃え、主に仕えるために(11)パン種の譬えで示す神の国 白畑司

  • 国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明

  • 「世界難民の日」 ワールド・ビジョンが8カ国で調査 子ども守る「自立」の重要性訴え

  • ワールドミッションレポート(6月20日):東アフリカ 迫害国家への「逆流」─帰国者とアフリカ人宣教師①

  • 安息から始めよう 菅野直基

  • トランプ氏のイラン戦争と移民政策、福音派で評価二分 否定的回答が半数超える

  • 「重要な希望のしるし」 世界教会協議会のピレイ総幹事、米イラン覚書を歓迎

  • 拉致、性暴力、強制結婚… ナイジェリアの女性・少女たちが直面する「恐るべき」苦難

  • 【書評】ディートリッヒ・ボンヘッファー著『創造と堕罪 創世記1~3章の神学的釈義』

  • ワールドミッションレポート(6月18日):チュニジア 最も身近な者たちから受ける見えない迫害

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(250)未信者とセカンドチャンスに潜む大きな課題 広田信也

  • 同志社国際高校と同志社「責任痛感」 辺野古転覆事故巡る文科省の調査結果・見解受け

  • 中国当局、秋雨聖約教会の礼拝を摘発 信徒33人を拘束

  • 欧州有数の世俗国家で6万人が参加するキリスト教大会

  • 【書評】ディートリッヒ・ボンヘッファー著『創造と堕罪 創世記1~3章の神学的釈義』

  • トランプ氏のイラン戦争と移民政策、福音派で評価二分 否定的回答が半数超える

  • 国旗損壊罪の創設に反対、日本キリスト教協議会が声明

  • ロシア軍がキーウ攻撃、世界遺産のペチェールシク大修道院で火災 ドローンが直撃

  • 米南部バプテスト連盟、女性牧師禁止強化の教憲修正案可決 来年再可決されれば正式決定

  • フェリス女学院、新理事長に神谷明氏

  • 米メガチャーチがビーチで洗礼式、過去最多の2552人が受洗

  • 着工140年以上のサグラダ・ファミリア、主塔「イエスの塔」完成 NHKが特番

  • 「聴く隣人のいるところ」 キリスト教高校の1年間が伝える「自由とは何か」問う大切さ

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(250)未信者とセカンドチャンスに潜む大きな課題 広田信也

  • 神学の限界と突破口(4)第1章 主な論争と解決─「贖罪論」の論争 三谷和司

  • 戦後のキリスト教ブームの中で生まれた口語訳聖書、今にも生きるキリシタン時代の聖書訳

  • 同志社国際高校と同志社「責任痛感」 辺野古転覆事故巡る文科省の調査結果・見解受け

  • 聖書全巻の翻訳、800言語で完成 飛躍的に加速する聖書翻訳

  • 「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

  • 「ありがとう」か「あたりまえ」か 佐々木満男

編集部のおすすめ

  • 「祈りなくしてリバイバルは起こらない」 日本リバイバル同盟が創立30周年

  • 芥川賞作家の鈴木結生氏らが登壇、青山学院大学で口語訳聖書刊行70周年記念講演会

  • 四国の教会が教団教派超え一致 「愛と希望の祭典・四国」閉幕、延べ3千人以上が参加

  • 「あなたの人生は、必ずよみがえる」 第63回首都圏イースターのつどい

  • 「絶望の隣は希望」 在日ウクライナ正教会、ロシアの軍事侵攻4年で祈りの集会

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • Threads
  • RSS
Copyright © 2002-2026 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.