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伝道によって開かれる日本の未来

2004年6月6日04時06分
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日本人は人間関係を律法で結んでおり、自分の家族や友人に対してもそれが変わらない。それにより堕落した世から身を守ることはできるが、その中に閉じ込もってしまうことも少なくない。

律法の下で生きていると、愛や犠牲の意味を理解できず、また傷つき易い。神との関係を知る機会があっても、神の愛のような「一方的」で「都合の良い」ものは受け入れ難く、信じにくいものと見なしてしまうのではないだろうか。日本のクリスチャン人口は1%未満だが、これは人々が福音に慣れていないからだろう。

キリスト教の福音とは犠牲と贖いである。だが、これは律法の下で条件的な関係を築きながら生きてきた日本人には馴染みのないもので、異様なものと受け止めてしまう。他の宗教は律法的であるため受け入れやすいが、キリスト教の犠牲の精神や福音的な人生というものを受け入れ、そのとおりに従順して生きるのが難しいようだ。

「自分の握っているものを手放すことで豊かになる。」この真理は律法の思考では理解できないことだろう。

日本の若者たちの中には、自分が少し貧しくなっても貧しい人たちのために施して生きようという人たちと、そういうことは全く考えずに、ただ今を楽しもうという人たちがいる。前者の若者を伝道し、彼らに福音の世界を教えると、彼らが立ち上がり、医療やボランティア活動を通しての伝道など、幅広い宣教活動が展開できるのではないだろうか。

また壮年の人たちは、日本に精神的な支えがないということを若者達よりも深刻に感じているようだ。彼らが福音を学び、我々の全てを支えておられる主イエスの存在に気づくと、人生を神の国のために捧げるようになるだろう。また定年退職後は何かに取りくむ時間が十分にあるため、宣教や奉仕に携わることが可能だろう。教会を社会的に保護する役割も担える。

前述の二つは単なる一例に過ぎないが、伝道が進み、福音を学ぶ人が増えていくことで、想像もできないほど幅広く宣教が展開されていくだろう。だから伝道がうまくいかないからといって絶望し、与えられた役割を投げ出してはいけない。神が備えられた日本の未来があるのだから、それを信じて日々歩んでいきたい。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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