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ポストモダン時代における牧会者の心得 ジェームズ・フーストン師

2007年4月6日07時47分
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カナダの神学校リージェントカレッジの初代学長で「霊性の神学」提唱者のジェームス・フーストン師が2日、上野の森キリスト教会(東京台東区、重田稔仁牧師)で「心の井戸を掘る―ポストモダンの行き着く先を見据えた牧会を目指して」をテーマに公開講演会を開催した。フーストン師は講演で、ポストモダン時代の兆候として技術主義、機械化、孤独、ストレス、統合失調などの現象が現れ始めていると指摘。そのうえで、「今の時代には人々の霊的な状況と心を大切にする牧会者が必要だ」と語った。講演会には東京近郊の教会を中心に信徒や教職者など約50人が参加した。

フーストン師は講義の中でポストモダン時代に起こる数々の問題点について指摘し、それらに対して教会の牧会者がどのように対処していくべきかについて説明した。まず、「牧会者は奉仕を自分の職業にするな」とフーストン師は語った。つまり、自分を「福音の奉仕のプロ」として見ると福音の井戸を埋めてしまうことになり、それ以上井戸掘りをすることができなくなってしまうという。さらに牧会者が神学の学位やカウンセラーの資格など、教会奉仕のために有用な「能力」に固執することを警戒し、そのような牧会は「カイザルの世界に入る」ことに等しいと批判した。

フーストン師は、「この世界はいま専門家思考に陥っている」と主張。専門家としての知識や体系は必要だが、「専門家」意識があると適切な牧会ができなくなるという。特にポストモダン時代は価値観が多様化し、社会全体の方向性よりも個人の好みが尊重されるため、「専門家」意識は自然と高くなる傾向がある。しかし、牧会者は世の中の風潮に惑わされて「牧会」を専門職にしようとしてはいけないとフーストン師は語る。「牧会者は神のみことばを宣べ伝えるために常に井戸を掘り続ける必要がある」と訴えた。

一方、ポストモダン時代には聖書を恣意的に解釈し、聖書の中で「この部分だけが好きだ」という極めて自己中心的な考えに陥るクリスチャンが多くなるとフーストン師は指摘する。極端な例をあげると、主イエスの十字架を無視した神の愛を伝えようとする教会も現れるという。

次にフーストン師は、「牧会者は自分自身を仕事で定義してはいけない」と語った。なぜなら、ポストモダン時代において人々は自分のアイディンティティーを探し求め、あるいは作り上げようとさえするからだ。フーストン師はそのことを警戒し、「クリスチャンは自身のアイディンティティーを神さまから与えられて受け取る存在である」と語った。

そのうえでフーストン師は、「いま、クリスチャンのリーダーたちが非常に自己陶酔的になっている」と訴えた。さらに、「人間が自身のアイディンティティーを自分で作り上げようとすると自己中心的な考えに犯されてしまい、他人に尽くすことをおろそかにしてしまう」と述べ、牧会者は自分のものさしで物事をはかろうとせず、上から与えられた権威と使命を尊重するべきだとした。

フーストン師は牧会者が時代の風潮に流されて自己中心的に活動し、自身に与えられた使命と職務を見失いつつあることを遺憾に思い、「『あなたは忙しすぎて他の人に目を向けることが出来ない』と言われるならばそれほど大きな裁きはない」と語った。

結論としてフーストン師は、まずは「自分がどれだけ神に忠実に仕えているのか」に目を向け、神との正しい関係性の中で生きることが必要だと訴えた。そのような井戸の掘り方をするときに、ヨハネによる福音書4章にあるように「命の水が湧き出る」と同師は語った。また、ポストモダン時代における正しい牧会の方法として、「プログラムや技術ではなく、人々の霊的な状況と心を大切にすること」、また「『何を語るか』よりも『何をしているか』という存在と行動による証しが必要」と述べた。最後にフーストン師は、「それがポストモダン時代におけるひとつの革命です。それはおだやかな革命であり、力ではなく、主が『わたしの霊によって』と言われたように聖霊の力によって行われます」と語った。

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