リー・ストロベルは、全盲の女性が臨死体験中に「初めて見た」光景を正確に描写した事例などを通し、意識(霊)が脳の死を超えて存続する医学的証拠を確認した。これらの客観的事実は、死後の世界が単なる「宗教的な慰め」ではなく、現実的な側面を持つことを強く示唆している。(第1回から読む)
膨大な調査の末、ストロベルが到達した結論は重いものだった。「天国も地獄も、決して作り話ではありません。それは、私たちが今この瞬間を生きている現実と深く関わる、永遠の問題です」
彼が最も強調したのは、臨死体験(NDE)の核心部分(体外離脱、圧倒的な愛と光、人生の振り返り、意識の継続など)が、聖書が教える死後の世界の記述と矛盾しないばかりか、外側からその現実性を照らし出す証拠となり得るという点だった。ストロベルは、インタビューしたジョン・バーク牧師(1500件以上のNDE研究者)と共に、「文化的な解釈を除いた核心体験は、驚くほど聖書の教えと一致する」と指摘している。
牧師である彼は、一つ一つの事象の解釈においては、あくまでも聖書の基準を最終的な判断に据えた。NDEは聖書の教えを補強する一つの証拠ではあっても、救いの根拠そのものではない。ストロベルが特に警鐘を鳴らすのは、現代にまん延する「自分は良い人間だから、死んだら何とかなる」という根拠のない楽観主義だ。今回の調査で明らかになった「影の部分」、すなわち、神の不在と絶望に満ちた暗闇の体験は、聖書が警告する裁きの現実を改めて思い起こさせる。
「もし死後の世界が現実であるなら、永遠に対して、この地上の人生はあまりに短い。私たちは、最も重要な決断を後回しにしている」。ストロベルは、かつての自分と同様に、知性や科学を盾にして神を遠ざけている人々に、論理と愛をもって問いかける。永遠の命への道は、自分の善行ではなく、ただ一人、死に勝利されたイエス・キリストを信じるという選択によってのみ開かれるのだ。
ストロベルは現在、この調査結果をドキュメンタリーや著書を通して世界に発信し続けている。死を恐れる現代人にとって彼の働きは、聖書の御言葉と共に、死の向こう側を真剣に考えるきっかけとなっている。
聖書は言う。
主を求めよ、お会いできる間に。呼び求めよ、近くにおられるうちに。(イザヤ55:6)
全ての人間には、一度死ぬことと、死後に裁きを受けることが定まっている(ヘブル9:27)。だからこそ救いは「今」であり、緊急性のある切実な問題なのだ。
米国、そして世界中のために祈ろう。死の向こうにある深刻な現実と福音の確かさが、多くの人の心に届き、「今」という緊急性をもって救われるように。死の恐怖にとらわれている人々が、よみがえられたキリストを見いだし、死の力をも粉砕する希望を見いだすよう祈っていただきたい。
■ 米国の宗教人口
プロテスタント 約42%
カトリック 約21%
無宗教 約29%
ユダヤ教 約1%
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