Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. ワールドミッションレポート
ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(9月15日):オランダ 刑務所で神を見いだす

2024年9月15日22時37分 執筆者 : 石野博
  • ツイート
印刷
関連タグ:オランダ

犯罪に手を染めていたピート・ファン・フフトは、白昼堂々と警察の特殊部隊に逮捕された。彼は言う。「俺は神と関わりたいなんて、今までの人生でこれっぽっちも思っていなかった。だがそんな俺の前に、神が現れてくれたんだ」

ピートは、犯罪行為が当たり前の家庭で育った。彼に言わせれば、それは「ガキの頃から染みついていた」というのだ。ピートは、犯罪に手を染めれば簡単に金稼ぎができると分かると、それを真似し始めた。

「13歳の頃に、既に組織的な自転車泥棒をしていたし、その後は空き巣狙い、強盗、麻薬取引へとエスカレートしていった。俺は若かったが、警察にマークされるようになったんだ」。彼を取り巻く事態は恐ろしく悪化していた。そしてついに、法治の手が、彼の両腕にかせをはめることになった。

「俺はその日、妻と2歳の子どもとレストランで食事をしていた。疑心と警戒心にさいなまれていた俺は、常に窓の外を気にしていた。案の定、俺を逮捕するために警察の特殊部隊が突入してきたのさ。でもそれに気が付いたときには、手も足も出なかった。結局俺は家族の前で拘束され、警察署にしょっ引かれたってわけさ。動かぬ証拠がいくらでもあった俺だ、それで判事は俺を拘置所送りにしたんだ」

「裁判が始まると、個々の罪状が多すぎて、とても1日じゃ処理しきれなかった。数日はかかったね。検察は10年の懲役を求刑したんだ。俺はショックを受けたよ。たが数日後に下された正式な判決は、それよりももっと重い11年の懲役だった。当時俺は23歳で、新婚で2歳の子どもがいて、小さな家があった。心底動揺したね」

人生が暗礁に乗り上げ、難破の危機に遭ったとき、ピートの妻は神を信じるようになっていた。そして、彼女は彼のために祈っていたのだ。

「まさに妻が祈っているその晩、俺は幻を見たんだ。大きな光が俺を覆い、それまで経験したこともない愛を感じたんだ。尋常じゃないことが起きていることは分かっていたが、俺は落ち着きを取り戻して、置かれている状況を受け入れた」

「翌朝、妻に電話をかけ、その夜に起こったことを話すと、彼女はすぐにこう言ったんだ。『ピート、それは神様からのものよ! だってその時間、私はあなたのために祈っていたんですもの!』ってね。そう、こんな俺のために妻は祈り、そして神自らが近づいてきてくれたのさ!」

「俺は刑務所のチャプレンをしていた牧師のところに行って、聖書が必要だと言った。あいにくその時、囚人に渡す聖書は切らしていたんだが、牧師は自分の聖書をくれたんだよ。俺の行動に驚いた刑務官たちは、俺にこう聞いたんだ。『ピートが聖書を読みたいだって? お前に一体何が起きたというんだ?』とね。で、俺は喜んでこう言い返してやったさ。『神に出会ったんだよ!』ってね」

結局、控訴審で2つの罪状が取り下げられ、ピートの刑期は7年になった。

「俺は大麻を吸う代わりに、ベッドの横に聖書を置いて神を求めるようになったのさ。最悪の人生を突っ走っていた俺がこんなに変わってしまったもんだから、俺は学校で話をするよう頼まれるようになったんだよ。この俺が学校で話すって?! 神のなさることはぶっ飛んでいると思わないかい?」

釈放されてすぐ、主はピートのために特別な出会いを用意してくださった。「一人の黒人牧師が俺の家の前を通りかかったときだった。俺はちょうど家の前にいたんだが、彼は俺を見るなり、こう言ったんだ。『神について、君と話をする必要がありますね』ってね。で、その話は1時間も続いたんだ。家族は窓越しに俺たちが話しているのを見ていたよ。牧師との会話は俺の心に触れ、俺は彼の教会に通い始めた。今もそこに行っている。俺は、今までの人生で関わってきた悪い連中との関係をスッパリ切って、その代わりにいろいろな人々と福音を分かち合い始めたんだ。本当に神は俺に素晴らしいことをしてくれたんだ!」

最悪の人生を転じて、福音の証しをする命の伝道者へとピートを変えた神の御業をたたえよう! 聖書は言う。「彼らは涙の谷を過ぎるときも、そこを泉のわく所とします」と(詩篇84篇6節)。

転落する人生の最悪な終着点ともいうべき刑務所で、もし人が神と出会うなら、そこはもはや「最悪」の場所ではなく、「命の泉の湧く所」なのだ。ピートの人生に起きたこととは、まさにそういうことだ。

オランダのような「かつてのキリスト教国」といわれる国でも、神のともしびはいまだ消えず、確かに人々の間で燃え続けている。たとえそれが、今はどのような小さな火であったとしてもだ。たった一本のロウソクの火が、山全体を大炎上させることもあるということを、私たちは知っているのである。

オランダの小さな火が、国全体の霊的復興につながる「大炎上」になるよう祈っていただきたい。

■ オランダの宗教人口
プロテスタント 18・3%
カトリック 25・7%
ユダヤ教 0・2%
イスラム 5・5%
無神論 46・9%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:オランダ
  • ツイート

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.