Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. ワールドミッションレポート
ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(7月4日):韓国 歴史的視点から見る朝鮮半島の福音化(8)

2024年7月4日11時01分 執筆者 : 石野博
  • ツイート
印刷
関連タグ:韓国北朝鮮

李氏朝鮮改め大韓帝国を樹立した朝鮮は、平壌リバイバルを経験して間もない1910年、日本によって併呑され、独立を失う。35年に及ぶ支配が日本の敗戦によって終わると、今度は東西冷戦構造によって半島は引き裂かれた。1948年には南の大韓民国、そして北の朝鮮民主主義人民共和国がそれぞれ建国される。(第1回から読む)

1950年6月、北が38度線を超えて軍事行動を展開すると、朝鮮戦争が勃発した。東洋のエルサレムと称された平壌を有する北朝鮮では、共産主義政権下でキリスト教徒への厳しい弾圧が始まった。そのため、多くのキリスト教徒が迫害の中で命を落とすが、難を避けて南へ逃れる信者も少なくなかった。国家分断の悲劇に加え、停戦協定に至るまで3年も続いた戦争は、国を疲弊させ、当時の世界における最貧国の一つに追いやった。

しかし、平壌リバイバルが亡国の絶望の中で紡ぎ出されたように、またしても半島を襲った悲劇は、南において人々をキリストの希望へと駆り立てた。そして戦後、欠乏と戦禍の流血の中で産声を上げた南の大韓民国は唯一の希望をキリストのうちに求め、神の国の道を力強く歩み始めたのである。そのような素地を作ったのが平壌リバイバルだ。

このリバイバルは現在に至るまでも、韓国のキリスト教会と国家に強い影響を与え続けている。サギョンフェ(聖書研究と聖書を調べる会)、セビョクギド(夜明け前の早天祈祷会)、トンソンギド(皆で一斉に声を出す祈り)などの国民性に結び付くキリスト教の様式は、プロテスタント信仰の実践の一部として形成された。かつての朝鮮キリスト教指導者たちは、同国をキリスト教国にするというビジョンを持って全国的な教育運動を展開したのである。

大リバイバルは、プロテスタントを外国の宗教から新しい国民宗教へと変容させ、20世紀のアジアにおける最も顕著な教会成長の基礎を築いた。そして現在、国民の3割がキリストを信じる韓国は、世界的なキリスト教国の地位を築いたのである。

朝鮮半島が位置する場所は、地政学的に周辺国の野心に影響されずには済まない。そしてこの半島国家は、激動の時代に翻弄され、ついには亡国の憂き目を経験し、戦後は国家分断の悲劇が襲った。一方、国内的には、腐敗がまん延していた李氏朝鮮時代の末期、少数の貴族階級に搾取されていた大半の庶民は、重税と苦役によって厳しさを極めた。そのような生活苦にあえぐ庶民の悲哀と希望への渇望から生まれた朝鮮民謡がアリランである。悲劇と悲嘆に暮れる朝鮮を幾度となく福音の希望に駆り立てたのは、波状に押し寄せた絶望、まさにそれではないだろうか。

聖書は言う。「闇の中に住んでいた民は大きな光を見る。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が昇る」(マタイ4:16)と。

悲哀の半島は、今まさにキリストによって大きな光を得たのだ。そして今では、自らが嵐の中の灯台となり、世界中の人々にキリストを指し示すまでの霊性を獲得した。彼らにとって、20世紀は悲劇の連続だったが、同時にそれは、悲劇にも増して神の恵みが増し加わった「恵みの世紀」であったともいえよう。

冷戦は国家を分断したが、冷戦が終わった今も分断は続いている。南の韓国は、豊かな霊的果実を享受した一方、あれほどのリバイバルを経験した北朝鮮は、今も厳しく信仰が制限されている。地獄のような収容所には信仰のために収容される5万人以上のキリスト教徒がいるといわれている。

悪い北朝鮮の政権が一日も早く失脚して、かつての東洋のエルサレムがその霊性を取り戻すように祈ろう。南北民族が速やかに統一し、一つとなった彼らが、なお一層キリストの光を世界に投じ続けることができるように祈っていただきたい。

<<前回へ

■ 韓国の宗教人口
プロテスタント 35・3%
カトリック 9・2%
仏教 23・7%
儒教 2・7%
イスラム 0・3%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:韓国北朝鮮
  • ツイート

関連記事

  • ワールドミッションレポート(7月3日):韓国 歴史的視点から見る朝鮮半島の福音化(7)

  • ワールドミッションレポート(7月2日):コンゴ共和国のイフュミュ族のために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(7月1日):韓国 歴史的視点から見る朝鮮半島の福音化(6)

  • ワールドミッションレポート(6月30日):韓国 歴史的視点から見る朝鮮半島の福音化(5)

  • ワールドミッションレポート(6月29日):フィリピンのイバターン族のために祈ろう

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.