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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(7月4日):韓国 歴史的視点から見る朝鮮半島の福音化(8)

2024年7月4日11時01分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:韓国北朝鮮

李氏朝鮮改め大韓帝国を樹立した朝鮮は、平壌リバイバルを経験して間もない1910年、日本によって併呑され、独立を失う。35年に及ぶ支配が日本の敗戦によって終わると、今度は東西冷戦構造によって半島は引き裂かれた。1948年には南の大韓民国、そして北の朝鮮民主主義人民共和国がそれぞれ建国される。(第1回から読む)

1950年6月、北が38度線を超えて軍事行動を展開すると、朝鮮戦争が勃発した。東洋のエルサレムと称された平壌を有する北朝鮮では、共産主義政権下でキリスト教徒への厳しい弾圧が始まった。そのため、多くのキリスト教徒が迫害の中で命を落とすが、難を避けて南へ逃れる信者も少なくなかった。国家分断の悲劇に加え、停戦協定に至るまで3年も続いた戦争は、国を疲弊させ、当時の世界における最貧国の一つに追いやった。

しかし、平壌リバイバルが亡国の絶望の中で紡ぎ出されたように、またしても半島を襲った悲劇は、南において人々をキリストの希望へと駆り立てた。そして戦後、欠乏と戦禍の流血の中で産声を上げた南の大韓民国は唯一の希望をキリストのうちに求め、神の国の道を力強く歩み始めたのである。そのような素地を作ったのが平壌リバイバルだ。

このリバイバルは現在に至るまでも、韓国のキリスト教会と国家に強い影響を与え続けている。サギョンフェ(聖書研究と聖書を調べる会)、セビョクギド(夜明け前の早天祈祷会)、トンソンギド(皆で一斉に声を出す祈り)などの国民性に結び付くキリスト教の様式は、プロテスタント信仰の実践の一部として形成された。かつての朝鮮キリスト教指導者たちは、同国をキリスト教国にするというビジョンを持って全国的な教育運動を展開したのである。

大リバイバルは、プロテスタントを外国の宗教から新しい国民宗教へと変容させ、20世紀のアジアにおける最も顕著な教会成長の基礎を築いた。そして現在、国民の3割がキリストを信じる韓国は、世界的なキリスト教国の地位を築いたのである。

朝鮮半島が位置する場所は、地政学的に周辺国の野心に影響されずには済まない。そしてこの半島国家は、激動の時代に翻弄され、ついには亡国の憂き目を経験し、戦後は国家分断の悲劇が襲った。一方、国内的には、腐敗がまん延していた李氏朝鮮時代の末期、少数の貴族階級に搾取されていた大半の庶民は、重税と苦役によって厳しさを極めた。そのような生活苦にあえぐ庶民の悲哀と希望への渇望から生まれた朝鮮民謡がアリランである。悲劇と悲嘆に暮れる朝鮮を幾度となく福音の希望に駆り立てたのは、波状に押し寄せた絶望、まさにそれではないだろうか。

聖書は言う。「闇の中に住んでいた民は大きな光を見る。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が昇る」(マタイ4:16)と。

悲哀の半島は、今まさにキリストによって大きな光を得たのだ。そして今では、自らが嵐の中の灯台となり、世界中の人々にキリストを指し示すまでの霊性を獲得した。彼らにとって、20世紀は悲劇の連続だったが、同時にそれは、悲劇にも増して神の恵みが増し加わった「恵みの世紀」であったともいえよう。

冷戦は国家を分断したが、冷戦が終わった今も分断は続いている。南の韓国は、豊かな霊的果実を享受した一方、あれほどのリバイバルを経験した北朝鮮は、今も厳しく信仰が制限されている。地獄のような収容所には信仰のために収容される5万人以上のキリスト教徒がいるといわれている。

悪い北朝鮮の政権が一日も早く失脚して、かつての東洋のエルサレムがその霊性を取り戻すように祈ろう。南北民族が速やかに統一し、一つとなった彼らが、なお一層キリストの光を世界に投じ続けることができるように祈っていただきたい。

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■ 韓国の宗教人口
プロテスタント 35・3%
カトリック 9・2%
仏教 23・7%
儒教 2・7%
イスラム 0・3%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:韓国北朝鮮
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