Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 社会
  3. 全般

現代イスラエルの建国もたらしたシオニズムとは? 木村公一牧師が阪神宗教者の会で講演

2024年6月1日16時16分
  • ツイート
印刷
関連タグ:阪神宗教者の会シオニズム
現代イスラエルの建国もたらしたシオニズムとは? 木村公一牧師、阪神宗教者の会で講演+
阪神宗教者の会の例会で講演する木村公一牧師=5月24日

阪神宗教者の会(代表世話人・岩村義雄牧師)の例会が5月24日、オンラインで開催され、糸島聖書集会(福岡県糸島市)の木村公一牧師が「非暴力による平和創造」と題して語った。

木村牧師は、インドネシアの神学校で17年間教鞭を執った経験があり、2003年には「人間の盾」としてイラク戦争中のバグダッドに入ったことがある。また、ロシアがウクライナに対する軍事侵攻を開始した翌月の22年3月には、ウクライナと隣国ポーランドに渡り、約2週間支援活動に従事した。この日は、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ地区に対する戦争と、現代のイスラエル建国をもたらしたユダヤ人による国民国家形成運動「シオニズム」に焦点を絞って話をした。

国連総会が、パレスチナを分割しユダヤ人とパレスチナ人の2国家建設を勧告する決議をしたのは1947年。現代のイスラエルはその翌48年に独立を宣言し、建国された。この現代のイスラエル建国を支えたのが、ユダヤ人を一つの民族と見なし、ユダヤ人による国民国家を形成しようとしたシオニズムと呼ばれるイデオロギーであり、運動だった。

このシオニズムの創始者とされるテオドール・ヘルツル(1860~1904)について、木村牧師は「政治的シオニズム」の立場にあったと紹介。ヘルツルらはユダヤ人国家の建設地として、必ずしもエルサレムのあるパレスチナにこだわらず、南アメリカのアルゼンチンやアフリカのウガンダも候補地として考えていた歴史があったことに言及した。

その上で、シオニズムの5つの形態として、政治的シオニズム以外に、「実践的労働シオニズム」「社会主義シオニズム」「宗教的シオニズム」「スピリチュアルシオニズム」があると説明した。

実践的労働シオニズムとしては、「シオンへの愛慕」と呼ばれるグループを例に挙げ、主にパレスチナ人たちが住んでいない土地を開発し、「キブツ」と呼ばれる共同体を築いていったことを話した。一方、労働を基本としながらも、パレスチナという土地を媒介として、民族解放と階級闘争を結び付けようとした人々もおり、これらは社会主義シオニズムに当たるという。

政治的シオニズム、実践的労働シオニズム、社会主義シオニズムはいずれも世俗的なシオニズムで、これらに抗うように、メシア論を媒介にユダヤ教とシオニズムを結び付けようとしたのが、宗教的シオニズムだった。木村牧師によると、イスラエルでは今、この宗教的シオニズムが徐々に勢力を伸ばしているという。

スピリチュアルシオニズムは、政治的シオニズムから距離を置くようになったユダヤ人哲学者のマルティン・ブーバー(1878~1965)が代表的人物で、パレスチナ人との共生を原則とする。しかし現在、政治勢力としては尻すぼみの状況にあるという。

木村牧師は、こうしたシオニズムのさまざまな形態を説明した上で、シオニズムという考えを初めに語り出したのは、ユダヤ人ではなくキリスト教の牧師だったと指摘。その牧師とは、『彼らは再びエルサレムに戻るか』を著した英国国教会のトーマス・ブライトマン(1562~1607)だった。ユダヤ人たちがエルサレムのあるパレスチナに戻り始めれば、キリストの再臨が近いしるしだとする解釈を提唱したという。ブライトマンは英国国教会の牧師だったが、この「キリスト教シオニズム」は主に、長老派やバプテスト派、メソジスト派に影響を与えていった。

木村牧師はこの他、シオニズムに対し否定的な見解を示す複数のユダヤ人学者や、シオニズムに抵抗するユダヤ教正統派の見方を紹介。イスラエルの元政府高官で政治学者のシュロモ・アビネリ(1933~2023)は、シオニズムについて、ユダヤ教的な世界観に基づくものではなく、近代欧州的教育の影響を受けた人々による世俗化した同化主義的運動と見ていることなどを話した。

関連タグ:阪神宗教者の会シオニズム
  • ツイート

関連記事

  • 日本在住の元イスラエル空軍兵が語る「報復はなぜだめか」

  • 「平和」のために宗教者が担える役割とは何か 平和学が専門の遠藤雅己司祭が講演

  • 西方教会と東方正教会の違いとは? 三位一体論から人間観、救済観、復活観まで

  • 宗教は現代社会で何を求められているのか 芦名定道・関西学院大学神学部教授が講演

  • 孤立社会で求められる「ケア」の回復 宗教学者の島薗進氏が講演

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.