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世界宣教祈祷課題

世界宣教祈祷課題(6月21日):中国

2023年6月21日09時35分 執筆者 : 奥山実
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関連タグ:中国

中国共産党は長い間、教会の排除や統制を試みてきたが、彼らの野望は聖霊の働きに阻まれ、功を奏さない。スー(仮名)姉妹の驚くべき証しを紹介したい。彼女は主イエスにすがって、病の息子が癒やされた。そしてこの単純な信仰のお母さんは、家の教会運動を始めたのだ。

スー姉妹の息子が腎臓病で重い病気を患ったとき、彼女は多くの寺院や呪術師を訪れて神々に助けを求めた。しかし息子は良くなるどころか、病状はますます悪化した。

そんな時、病院にいたあるキリスト信者が「イエス様を信じれば、息子さんは癒やされますよ」と教えてくれた。そしてなんと息子は完全に回復したのだ。この時からスー姉妹はフルタイムで神に仕え、できる限り多くの人々に福音を伝えることを約束したのだ。

やがて、小さな信者のグループが生まれ、その交わりはすぐに、集会をしていた建物の収容人数を超えてしまった。「そうこうしていると、聖霊は私たちが2つのことに集中すべきであると教えてくれました。失われた人々に伝道することと、指導者を訓練することです。そこで私たちは5人ずつのチームを作り、18の町をターゲットに福音を伝えました。各町に近づくと、私たちは祈り、そしてイエス様の良き知らせを伝えるために最も貧しい家庭を探すのです。すると多くの人が信じ、より多くの教会が形成されたのです」

各チームは、担当の信者が2時間ごとに交代する24時間体制のとりなしと断食の連鎖祈祷に支えられていた。「伝道キャンペーンの前には7日間断食し、今でも毎朝4時半に集まり、外気温がマイナス30度の冬でも祈り続けています」

その結果は驚くべきものだった。「最初の15の町では、多くの人が伝道チームのメッセージを信じ、それぞれの場所で新しい教会を作りました。最後の3つの町は距離が離れていたので、自転車で長い距離を移動しなければなりませんでしたが、ある町では、役所の人が、みんなが福音のメッセージを聞けるようにと、市の拡声器を使わせてくれました。その結果、多くの人が信じ、教会も増えました。考えられない奇跡です」

「集会はいつも混雑していました。悪霊につかれた人も来ましたが、私たちが祈ると完全に解放されました。また、耳が聞こえない人や他の病気のいろいろな人が癒やされました。当初、私たちのチームには姉妹が多く、兄弟は一人だけしかいませんでした。そこで、100人の兄弟を加えてくださいと神様にお願いしたところ、最初の伝道活動の後、ちょうどその人数の回心した男性が与えられたのです。その後、病人や高齢者、孤児を助ける慈善事業的な働きが加わりました」

長年の活動にわたって、この教会グループは4万人以上の信者を抱えるまでに成長し、千人の伝道師と牧師を擁している。「私たちは神が多くの驚くべきことを行うのを目の当たりにしてきました。それで神の救いのメッセージをより広く伝えることができたのです。ある町では、福音が徹底的に浸透し、今では80パーセント以上の人がクリスチャンになっています」

「イエス様は私たちにとても良くしてくださいました。イエス様は私たちの親友であり、兄弟よりも近くにいてくださいます。近年、政府の厳しい新宗教政策が施行され、私たちは新たな課題に直面しています。私たちは妥協を迫られていますが、どんな代償を払ってもイエスに完全に従うことを決意しています」

神は、息子を癒やされた一人の普通の主婦を救い、考えられないような教会運動を起こされた。中国では政府の弾圧がいまだ厳しいが、聖霊は、教会が前進するために癒しや悪霊の追い出しなどの力強い働きをなされ、さながら使徒の働きのような宣教が展開されている。

中国の兄姉たちが、なお迫害に負けず、ご聖霊の働きとともに宣教が拡大していくよう祈っていただきたい。

■ 中国の宗教人口
プロテスタント 6・4%
カトリック 1・6%
無宗教 44・4%
儒教 28・5%
仏教 12・5%
イスラム 1・9%

※ この記事は、世界宣教センター所長の奥山実牧師のフェイスブックに掲載された「世界宣教祈祷課題」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:中国
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