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信仰の試練は尊い 岡田昌弘

2022年6月14日22時45分 コラムニスト : 岡田昌弘
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つらい人生は不幸だと思いますが、何も困らない人生は退屈なのだと思います。困難があればこそ成長もある、と人は言いますが、時代が変わっても同じような言葉が世界で言われ続けています。

聖書には、試練や苦難という言葉が度々出てきます。信仰と試練には、密接な関係があるようです。

1. 信仰の試練

そういうわけで、あなたがたは大いに喜んでいます。いまは、しばらくの間、さまざまの試練の中で、悲しまなければならないのですが、あなたがたの信仰の試練は、火で精練されつつなお朽ちて行く金よりも尊く、イエス・キリストの現れのときに称賛と光栄と栄誉になることがわかります。(1ペテロ1:6、7)

「そういうわけで、あなたがたは大いに喜んでいます」の意味していることは何でしょうか。前の5節を加味すると、「あなたがたは、信仰により、神の御力によって、終わりのときに現される救いを頂くので、大いに喜んでいます」ということです。

「しばらくの間、さまざまの試練の中で、悲しまなければならないのです」の意味は、1節を加味すると、「迫害により散って寄留するしばらくの間、試練の中で悲しまなければならない」ということです。

7節を要約すると、「不信仰な世の中での悲しみが伴う『信仰の試練』は、最も安定した純金よりも安定した信仰を生み出すから尊いのであって、イエス・キリストによる最後の審判のときに、神からの称賛と光栄と栄誉を受けるための『信仰の試練』なのです」ということです。

私たちが終わりのときに救いを頂くまでの間、不信仰な世の中で寄留し、信仰者として悲しむ信仰の試練は、ついにイエス・キリストとお会いするときに、称賛と光栄と栄誉に至る尊いものなのです。

2. イエス・キリスト

あなたがたはイエス・キリストを見たことはないけれども愛しており、いま見てはいないけれども信じており、ことばに尽くすことのできない、栄えに満ちた喜びにおどっています。(1ペテロ1:8)

「イエス・キリストを見たことはないけれども愛しており」とある意味は、ヨハネ20章29、31節、ルカ7章47節を加味し要約すると、「聖書には、イエス・キリストが行った罪の赦(ゆる)しの御業が書かれていて、私たちはイエス・キリストを見ずに、死からの救いを信じ、多く赦されたので、多く愛しています」ということです。

8節の後半を要約すると、「信仰の試練を体験し、いまも見てはいないけれど、イエス・キリストを信じ、御業による栄えに喜び踊っています」ということです。

つまり、イエス・キリストについて聖書によって知り、見ずに信じ、罪赦されて神を愛し、今も肉眼で神を見てはいないが、霊的な目で御力の栄光を見て喜び踊っているということです。

3. 信仰の結果

これは、信仰の結果である、たましいの救いを得ているからです。(1ペテロ1:9)

「今も、神を見てはないが、神を愛しており、御力の栄光を見て喜び踊っている」ことと、ヘブル13章7節を加味して要約すると、「魂の不信仰が信仰の試練の火で焼かれ、信仰の指導者たちから学んだ信仰の結果である、悔い改めによる魂の救いを得ている」ということです。

私たちの魂には、目の欲、肉の欲、暮らし向きの自慢などの不信仰による罪がありますので、信仰の試練の火により焼かれ、信仰による悔い改めの結果として魂の救いを得ます。

まとめ

私たちは信仰の試練により、世にあって寄留者としての悲しみを通りますが、神によって純金よりも尊い不変な信仰の宝物を得るのです。聖書によりイエス・キリストについて知り、見ずに信じ、多く神を愛し、多く罪赦されて、私たちは霊的な目で御力の栄光を見て喜び踊っています。

私たちの魂は、世を愛した多くの罪の中で死んでいましたが、信仰の試練の中で悔い改めて、信仰の結果として魂の救いを得ます。そして、最後の審判のときに約束の救いを受け、命を得て御国に入ります。

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◇

岡田昌弘

岡田昌弘

(おかだ・まさひろ)

日本リバイバル同盟清瀬キングダムチャーチ牧師。東京中央神学校卒。NPO法人キングダム理事長、キングダム出版代表。ユーチューブで聖書メッセージを配信中。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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