ベストセラー本『クレイジーラブ』著者フランシス・チャン氏、宣教師としてアジアに移住へ

2019年11月18日21時54分 印刷
+ベストセラー本『クレイジーラブ』著者フランシス・チャン、宣教師としてアジアに移住へ
フランシス・チャン氏(写真:Q Ideas / Parker Young)

聖書教師で、ベストセラー本『クレイジーラブ』の著者として知られる中国系米国人のフランシス・チャン氏が最近、来年2月に宣教師としてアジアに移住することを公表し、人生に対する神の召しに大胆に従うよう訴えた。

「私と家族は(来年)2月にアジアに移住する予定です」。チャン氏は6日、米カリフォルニア州のアズサパシフィック大学で行った説教の中で発表した。「数カ月前、私と妻と子どもたちはミャンマーに行きました。私たちは通訳者とスラム街の小屋を次から次へと周り、住民たちにイエス様を伝えようとしました。住民の人たちはイエス様について聞いたことすらありませんでした。彼らが熱心に耳を傾けて、洗礼を受ける光景を目の当たりにした私たちは、『これはすごい。いつも自分たちがしていることとは比べものにならない』と(思わされました)」

「空路で帰国した私は、妻に言いました。『なあ、お前。そろそろ移住する時が来たと思うんだ』と。そして、私はこう言いました。これまでの人生は、(米国という)同じ池で釣りをし続けてきたと思うんだ。だけど今では、その池に釣り人が何千人もいる。みんなの釣り糸が絡まって、誰も彼もが小さなことで争っている。ある人が新型のルアーを試すと、僕らは言うのさ。『見ろよ。あの人は魚を捕まえたぞ。みんな、あの人のやり方を試してみようじゃないか!』 そんな感じだよね。一体、僕らはこの国で何をしているのだろう」

「ハイキングで8キロ行ったところに、湖があるとしよう。そこでは誰も釣りをしていないんだ。そして、こんな声が聞こえてくる。『おいおい、魚たちが食いついてくるじゃないか。入れ食いだぞ』って。僕が釣りが好きなら、その8キロのハイキングをいとわないね」とチャン氏は続けた。

「あの池(米国)に留まる理由があるとしたら、それは何だろう。僕があの池に留まる理由は、僕がそこに家を建てたことと、友達も皆、その池の周りに家があることくらいだ。だけど、魚は大して捕れていない。僕たちは出掛けて行って、ぶらぶらして、話しをして遊んでいるだけだ。僕は(そんな所に)友達を置き去りにしたくない」

「僕の召しは、魚を捕る漁師だ。その湖で誰も魚を捕っていないのなら、行かない理由はないと思うんだ」

シリコンバレーのコーナーストーン・コミュニティー教会で牧師をしていた経験を持つチャン氏は、米国で20年余り奉仕してきた。米国を去ることを決めたときには、米国での生活を惜しむ気持ちもあったという。

しかし疑いのただ中で、コリント人への手紙二4章2節の御言葉から「罪を示された」とチャン氏は語る。その箇所には次のように書かれている。

「恥ずべき隠された事を捨て、悪巧みに歩まず、神のことばを曲げず、真理を明らかにし、神の御前で自分自身をすべての人の良心に推薦しています」

「私は時として、物事をはっきりと語らず、あまりにも利口になろうとしてしまうんです。特に最近はそうだったと思います」とチャン氏。はっきりと真理の言葉を語るのではなく、人々に神をゆっくりと教えていけばよいのだという誘惑に駆られてきたことを明かした。

「しかし、それはイエス様が教えたやり方ではありません」とチャン氏は語気を強めた。

「イエス様は群衆の前で言われます。――今、私はこの場を離れて、十字架につこうとしています。だから自分の命を捨てて、私と共に十字架を負いなさい。そして、十字架につきなさい。私について来るには及びません。自己否定をしない限り、あなたは私に従うことはできないからです。あなたの願いや夢をすべて捨てない限り、私に従うことはできません。それらすべてを捨て去り、自分の十字架を負って私について来ない限り、あなたは私の弟子になることはできません、と」

本当に福音を信じているなら、「信じていると告白する」必要があるとチャン氏は話す。

「もし信じていないなら、あなたを説得する術は私にはありません。私は長年、さまざまな餌を試してきました。でも実のところ、魚は食いついていません。彼らは盲目なのです」

20年前に働きを始めたころは、大胆さと情熱を持って語っていたとチャン氏は振り返る。「時には流されることもありますし、それに気付かないこともあります」

チャン氏はまた、聖書はかつて「尊ばれていた」が、近年は「人の感情や意見、思いが幅を利かせている」と警鐘を鳴らした。

「この本(聖書)は徐々に追いやられています。そして、私たちはとても恐れています。『人の感情を傷つけてはいけません。不快にさせてもいけません』と。突然、私たちは人々を怒らせないように話し始めました」

「実のところ、聖書はだんだん肩身が狭くなり、人の意見が幅を利かせています。人は自分が信じたいことを信じているだけなのです」

「聖なる神」の御前に立つ「裁きの日」が来ることを、人は信じたがらないとチャン氏は指摘する。しかし「それは、とんでもない偽りです」とチャン氏。「『主を畏れることは知恵の初め』(箴言9:10)だと聖書は教えています。生ける神の御手に陥ることは恐ろしいことです。どうして、この御言葉を歪めることができますか」

2012年に「マルティプライ」と呼ばれる弟子作りのムーブメントを、デイビッド・プラット氏(マクレーン聖書教会牧師)と共に始めたチャン氏は、未信者とその感情を「静める」ことに腐心するクリスチャンがあまりにも多過ぎると警鐘を鳴らし、聖書は「生ぬるい」信仰に警鐘を鳴らしていると語る。

「(イエス様は)言われました。――私は心の扉をたたいています。あなたは、私に対して本気になることを望みますか。あなたは、私にささげる覚悟ができていますか。他に誰もいなくても、あなたは御言葉に従う覚悟ができていますか、と。もし、あなたの思いが御言葉と食い違っているなら、あなたは主の御心に服する必要があるのです」

「私もそのような状況に置かれます。私はいつの日か主の御前に立たされて、裁きを受けることになるからです。その時、私は臆病者だと裁かれたくはありません。人生最大の喜びは、憐(あわれ)み深く慈愛に満ちた御父があなたを裁く聖なる裁判官であることを知ることです。御父は(みなさんの)心の扉をたたいているのです」

※この記事はクリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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