ビジネスマンから牧師への祝福された道(76)転職を聖書的にどう考えればよいのか 門谷晥一

2017年12月18日12時17分 コラムニスト : 門谷晥一 印刷
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こんな時にどうするQ&A 聖書的原則と私の体験(23)
転職を聖書的にどう考えればよいのか

神はキリスト者一人一人に、彼に適する仕事を備えてそこに彼を導かれる。その導きは、万物の主権者からの導きである。そして、その仕事は神が良しとされるものであり、より積極的には、神が必要とするために恵みをもって備えられたものである。

それ故、キリスト者にとって仕事は、自分の意思と判断で選び取るものでなく、神が備え恵みをもって導いてくださるものなのである。しかし、人間は神のかたちを持つ。すなわち、人間は自由意思を備えた人格的存在として創造された。

従って神は、人間に仕事を強制されない。人間が主体的に応答するように導いてくださるのである。神は罪から解き放たれ、新しくされたキリスト者に、自分自身を燃え立たせて励むことのできる意義のある仕事を与えてくださるのである。

仕事は、神が与えてくださる導きであり、人間が自発的に選ぶ務めである。それ故、その仕事を選んだキリスト者は、その仕事について神に対して責任を負う。そして、人間は多くの仕事でなく、1つか2つの特定の仕事に導かれることに注意しなければならない。

分業組織に入って仕事への導きに応えようとする人間は、そこで責任感を育てられる。彼は、自分の携わる仕事がどんなに小さく苦痛に満ちたものでも、そこで神による世界管理のわざの一環として用いられるのである。人間の仕事はどんなに小さくても、隣人に仕える道であり、神をあがめる具体的手段である。

この仕事についての導きに対する見方は、導かれた仕事の意味を理解するに従って深まる。特定の仕事に携わるとき、その仕事についての専門技術の習得以上に、その仕事の社会的意味の理解、さらにその仕事の宗教的意味の理解が大切である。

それ故、すでに何らかの仕事に就いているキリスト者は、それが神から与えられた仕事、そこが神に導かれた使命の場であると認識し、その仕事によって神の栄光を現すように努め励むべきである。導かれたところにとどまり、そこで主に仕えるのがキリスト者の歩みの原則である。Ⅰコリント7:17に「ただ、おのおのが、主からいただいた分に応じ、また神がおのおのをお召しになったときのままの状態で歩むべきです。私は、すべての教会で、このように指導しています」とある通りである。

しかし、さらに優れた神の御心にかなう道が示された場合、そこに移って差し支えない。Ⅰコリント7:21に「奴隷の状態で召されたのなら、それを気にしてはいけません。しかし、もし自由の身になれるなら、むしろ自由になりなさい」とあるからである。

その際、転職が神の祝福を受けるためには、まず神の栄光をより大きく現せるか、またそれが神の御心であるかどうかによって判断すべきであり、決してそれを自己の利益や収入だけで判断すべきではないことに注意したい。

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門谷晥一

門谷晥一(かどたに・かんいち)

1943年生まれ。東京大学工学部大学院修士課程卒業。米国ミネソタ州立大学工学部大学院にてPh.D.(工学博士)取得。小松製作所研究本部首席技監(役員待遇理事)などを歴任。2006年、関西聖書学院本科卒業。神奈川県厚木市にて妻と共に自宅にて教会の開拓開始。アガペコミュニティーチャーチ牧師。著書に『ビジネスマンから牧師への祝福された道―今、見えてきた大切なこと―』(イーグレープ)。

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