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ささきみつおの「ドント・ウォリー!」(39)…心のこりをほぐそう

2008年1月23日20時27分
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佐々木満男弁護士+
+

 『どんなことにもくよくよするな!』(イーグレープ出版)の著者、佐々木満男弁護士のコラムを連載します。ラジオ大阪で現在放送中の人気番組「ささきみつおのドント・ウォリー!」(放送時間:毎週土曜日朝11:45〜、インターネットhttp://vip-hour.jpで24時間無料配信中)でこれまでに放送された内容を振り返ります。「ミスター・ドント・ウォリー」こと佐々木弁護士が、ユニークな視点から人生のさまざまな問題解決のヒントを語ります。(Amazon:どんなことにもくよくよするな!)




◇



 あなたは、肩がこったことはありませんか。体の緊張がとれず肩がこって疲れていると感じた時にマッサージをしてもらうと、「お客さん、首がずいぶんこっていますね」と言われます。私は、肩がこっていると思っているのですが、実は、首の方がもっとこっているのです。弁護士という闘争的職業柄からでしょうか。緊張が頭と首に来るようですね。



 首すじをもみほぐしてもらうと、確かに頭がすっきりして、体全体が軽くなったような気がします。「こる」ということは、その部分の筋肉が緊張しっぱなしになるということですね。筋肉は必要に応じて緊張した後は柔軟になるものですが、ストレスがかかりすぎると緊張したままになってしまうのです。そうすると、血液の循環が悪くなり疲労が回復しにくくなります。身体は全体で機能していますから、一部の筋肉がこって疲労していると、身体全体が不調になるのです。身体全体が「こっている筋肉をほぐしなさい」と要求しているのですね。こりを放っておくと、頭痛や腰痛を患ったり、ひいてはガンにもかかりやすくなるそうです。



 同じように、心にも「こり」がありますね。私も必要に応じて問題に集中しますが、集中の度が過ぎると心の緊張がほぐれなくなってしまいます。一つの問題に過度にわだかまってしまうのですね。 そうすると、心の柔軟性を取り戻すことができず、寝てもさめても、一つの問題が気になって、もっと大切な物事に気持ちを向けることができなくなります。



 不安があったり、憎しみがあったりすると、心が固くなって病んできます。ちょっとしたことでもカチンときて、人を非難したり、怒りを爆発させたりします。「こんな小さなことで、なぜそんな大げさに非難したり、怒ったりするのか」と周りの人たちは理解できず、「心の狭いいやな人だなぁ」と思われてしまいます。あなたもそんな経験はありませんか。



 先日もある方からこんな相談を受けました。その方は、東京の郊外に何千坪もの土地を持っている地主さんでした。



「実は、私の土地の隣に住んでいる人が何年か前に犬を飼い始めたのです」



「ああ、そうですか。その犬がなにか問題を起こしたのですか?」



「その犬は甲高い声でキャンキャン鳴くので、私の神経にさわってたまりませんでした。ついに、我慢しきれなくなって、『お宅の犬はうるさくて仕方がないから、何とかしてくれ!』と言いに行ったのです」



「それで隣の人はどう返事したのですか?」



「『犬はキャンキャン鳴く動物なんだから気にする方が悪いんじゃないか』と言うではありませんか」



「う〜ん、確かにそうですが、騒音は気になる人には気になるものですよね」



「いやな奴だなぁと思い、それ以来お互いに口もきかなくなりました。そのうち、隣の人が私の土地の境目に高い塀を建てたのです。おかげで犬の鳴き声はあまり気にならなくなりました」



「それは良かったですね。それで問題は解決したわけですね」



「いや、ところが、よく見ると隣の人が建てた塀は私の土地に10センチほど組い込んでいたのです。犬の鳴き声で迷惑を受けたのに、土地まで侵蝕してくるとはけしからんと、怒って裁判をしました」



「裁判の結果はどうだったのですか?」



「第一審で負け、第二審でも負けました」



「まだ、最高裁が残ってますよね」



「最高裁も負けてしまったのです」



「最高裁でも負けたのなら、法律的にはもうどうしようもないですね。それで、私に何を相談しにきたのですか?」



「私の弁護士を訴えて欲しいのです。弁護士がいい加減な弁護をしたから負けてしまったのです」



「そうですか、裁判に負けると弁護士のせいにされてしまうことがよくありますが、とにかく裁判の書類を見せてください」



 そう言って、私は訴訟記録を見せてもらいました。特に弁護士に落ち度があったとは思えませんでした。隣の人が違法に境界線を超えて塀を建てたというはっきりした証拠が見つからなかったのです。



 「あなたの弁護士に落ち度があったとは思えませんから、この事件は受任できません」とお断りしました。そうしたら、「弁護士は、同業だからお互いにかばい合ってみんなグルなんですね。わかりました。それなら、私が自分で訴えます」と、その地主さんは非常に憤慨していました。そして、本人訴訟で自分の弁護士を訴えたのですね。結果はもちろん敗訴でした。



 犬の鳴き声問題から始まった境界線争いの裁判で6年、弁護士を訴えた裁判で1年、合計7年も裁判をして全部負けてしまったのです。10センチの境界線の争いは、土地の金額にしたらわずか数万円です。



 心の「こり」をほぐさないと、どんどん心が固くなって小さな問題が大きな紛争に発展しかねません。早いうちに心の「こり」をほぐして、いろいろな問題に臨機応変に取り組んでいきましょう。




◇




 佐々木満男(ささき・みつお):国際弁護士。宇宙開発、M&A、特許紛争、独禁法事件などなどさまざまな国際的ビジネスにかかわる法律問題に取り組む。また、顧問会社・顧問団体の役員を兼任する。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL.M)。



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