Skip to main content
2025年10月15日17時51分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 社会

止めよ、性的人身売買! 米エミー賞受賞映画『ザ・ピンク・ルーム』(無料視聴可能)

2015年2月19日23時11分 執筆者 : リーハイバレー・ジャパニーズ・ミニストリーズ
  • ツイート
印刷
関連タグ:人身取引(人身売買)アガペ・インターナショナル・ミッションズ(AIM)カンボジア
止めよ、性的人身売買! 米エミー賞受賞映画『ザ・ピンク・ルーム』+
コミュニティーセンター「ラハブセンター」の前で撮影した同センターの教師たちの写真。以前、売春宿だった建物を完全に改装して作り変え、現在は無料の食事や医療、歯科治療、教育などを提供している=2014年10月15日(写真:アガペー・インターナショナル・ミッションズ=AIM提供)

世界で起こっている不正義の一つに性的人身売買がある。キリストの体であるクリスチャン・教会が、この不正義に対して立ち上がるなら、多くの子どもたちを救うことができ、さらに罪に囚われている大人たちをも解放することができる。なかなか人前で公に話すことがはばかれる性の話題だが、その問題について今回問い掛けてみたい。

ユニセフによると、人身売買は世界で年間320億ドル(約3・8兆円)規模のビジネスといわれている。被害者は2700万人ともみられており、その中でも子どもは、国際労働機関(ILO)の推定では550万人とされており、多い場合は被害者の約半数が子どもだとする見方もある。人身売買により、子どもたちは多くの場合、強制労働の他に、売春やポルノ、強制結婚といった性的搾取の被害に遭っている。

一方、日本も人身売買と全く関係のない国ではない。米国務省の「人身売買報告書」(2014年、英語原文・日本語仮訳)によると、「日本は、強制労働および性的搾取の人身取引を目的として、男女および子どもたちが送られる、目的地となる国であり、また供給国、中継国」である。同報告書での日本の評価は、「基準を満たさないが努力中」の国として4段階中の段階2。一方、2004年には「日本の人身取引問題は大きく、国際的に活動する日本の組織犯罪グループ(ヤクザ)が関わっている」などとして、主要7カ国(G7)では唯一、段階2より一つ下の「段階2監視対象」にも指定されたことがある。

日本における性的人身売買について同報告書は、アジアや中南米などの国から女性や子どもたちが、「雇用あるいは偽装結婚のために来日し、その後、売春を強要される者もいる」と報告している。被害者は多くの場合、借金を負わせられ、「責務奴隷」状態にさせられるという。また、巧妙かつ組織化された売春ネットワークが、日本人、特に家出をした十代の少女らを標的にし、「中には人身取引被害者となる女性や少女もいる」と報告している。さらに、「日本人男性は依然として、東南アジア、および程度は低いものの、モンゴルにおける児童売春ツアーの需要の大きな源泉となっている」としている。

一方、米国務省の「人権報告書」(2013年、英語原文・日本語仮訳)は、「日本は依然として、児童ポルノの製造および取引の国際的な拠点」であると報告している 。日本では、1999年から児童ポルノの製作は禁止されていたが、その映像・画像の「所持」が禁止となったのは、ほんの昨年の2014年6月。これは、G7および先進34カ国が加盟する経済協力開発機構(OECD)の中でも最も遅かった。

警察庁の報告(2014年)によると、2013年の児童買春・児童ポルノ送致件数は2353件で過去最高を記録。うち1644件が児童ポルノでの送致だった。過去10年間で、児童買春は半減したものの、児童ポルノは9倍以上に増加。警察庁によると、低年齢児童の児童ポルノは4分の3が強姦・強制わいせつの手段で製造されているという。また、児童ポルノの約8割が掲示板や出会い系サイトなどインターネットと関連しており、 被害者の多くは中高生だが、2013年には未就学児を含め小学生以下の被害者も92人いた。

一方、英BBCは今年1月7日、ウェブサイトに「なぜ日本は児童ポルノ漫画を禁止していないのか」と題する記事を掲載。10代にも満たない子どものようなキャラクターが性的に描写されていることについて、「これは、英国、オーストラリア、カナダでは、間違いなく議論になるだろうし、法にも触れるはずだ」と、日本の現状に驚きを見せた。

止めよ、性的人身売買! 米エミー賞受賞映画『ザ・ピンク・ルーム』
カンボジアで性的人身売買の撲滅のために活動しているNGO「アガペー・インターナショナル・ミッションズ」(AIM)の回復ホームで行われている授業風景。回復ホームには70人以上の子どもたちが住んでいる=2014年10月10日(写真:AIM提供)

子どもの性的人身売買に取り組む関係者は、「小児愛者は、『外国へ子どもを買いに行こう』と、ある日思い立ってカンボジア(などの国)に来るわけではない。そこに至るまでに習慣化されたポルノへの関心があり、その罪の習慣が欲望となり、人柄となってある日行動に移すのだ」と言う。

このような問題に実際に取り組んでいるのは、地元警察か、細々と活動するNGO団体に限られているのが現状だが、クリスチャンにも立ち上がってもらいたいと、祈りを込めて作られた『ザ・ピンク・ルーム』という映画がある。

児童売春宿で働くカンボジアの少女たちを追ったドキュメンタリー映画で、米国人牧師のドン・ブリュースター氏が、2006年にカンボジアに設立した「アガペー・インターナショナル・ミッションズ(AIM)回復ホーム」の取り組みを1時間弱でまとめている。AIMは、カンボジアで最も児童買春が横行している地域の一つスワイパックを中心に、子どもたちの救済・回復だけでなく、この地域の大人たちにも大きな影響を与えている。

止めよ、性的人身売買! 米エミー賞受賞映画『ザ・ピンク・ルーム』
今年2月10日、スワイパックで行われた強制捜査で3人の少女と5人の女性を救助した。(写真:AIM提供)

この映画は、2014年に米エミー賞(サンフランシスコ地区)を受賞しているが、映画を製作・監督したジョエル・サンドボス氏は、映画によって得られる経済的報酬をAIMの働きのためにと、全ての著作権をAIMに譲渡している。

警察やNPO団体は、子どもたちを救出したり、補導したりはできるが、心の深いところからの癒やしをもたらすことはできない。心が一新され、アイデンティティーを変えてくれるのは、創造主である父なる神しかいない。

この映画でも、救出された子どもたちが性産業に戻らないように、教育の機会を与えたり、職業訓練をしたり、セラピーのプログラムに参加させたりする場面が描かれている。しかし、少女たちの人生を本当に変える鍵は、回復センターのスタッフたちから注がれる無条件の愛や祈り、礼拝を通して少女たちに注がれる神の愛なのだと、ブリュースター氏はインタビューの中で述べている。

止めよ、性的人身売買! 米エミー賞受賞映画『ザ・ピンク・ルーム』
ニック・ブイチッチがAIM回復ホームを訪れ、証を語ったときの様子=2013年5月30日(写真:AIM提供)

子どもを売り買いする大人も、それを外から傍観する立場にある人も、子どもたち一人ひとりが神の子だと認識し、父なる神の愛を通して彼らを見るとき、神の御心に沿った解決法が見つかるのではないだろうか。

この映画は、カンボジアの性的人身売買の実体を報告するだけでなく、クリスチャンが確実な解決法をもって、社会の変革に取り組んでいる姿を映したものでもある。クリスチャンで、「イスラム国(IS)」に殺害された国際ジャーナリストの後藤健二さんも、昨年この映画を観ており、「何度も何度も観た。間違いなく素晴らしい出来栄え、切り口、視点、内容」と評価していた。声なき者たちの声となり、ぜひこの映画のメッセージを世に広げていただきたい。

映画『ザ・ピンク・ルーム』(米国、2011年、57分)。米エミー賞受賞(サンフランシスコ地区、2014年)、ジョエル・サンドボス監督。XMEDIAの無料アカウント作成で日本語字幕付き全編視聴可能(視聴はこちら)。

■ 映画『ザ・ピンク・ルーム』予告編(日本語字幕付き)

■ アガペ・インターナショナル・ミッションズ(AIM)公式サイト(英語)

関連タグ:人身取引(人身売買)アガペ・インターナショナル・ミッションズ(AIM)カンボジア
  • ツイート

関連記事

  • 現代の奴隷制度撲滅へ 諸宗教指導者が共同宣言

  • WCC・CCAエキュメニカル国際会議、人身売買をなくすよう強く求める 日本からも発題

  • 「守る側の大人に知ってほしい」 仁藤夢乃さんと考えるJK産業とストーカー問題

  • キリスト教とヤジディ教の女性奴隷、5千円で売られる イスラム国の文書で明らかに

  • 世界福音同盟、ブラジル青少年の性的搾取に懸念 ワールドカップ開会式の挨拶メッセージで

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • 加速する聖書翻訳、3日に1つのペースで新しい言語訳の聖書が誕生

  • シリア語の世界(34)ウルファ(トルコ南東部)の洪水について(1) 川口一彦

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(5)妥協せず、信仰を働かせる 加治太郎

  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • 都合の悪いお言葉(その1) マルコ福音書10章1~12節

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(30)歴史の振り子

  • ワールドミッションレポート(10月11日):ロルス族のために祈ろう

  • 聖霊の働きを妨げるもの 万代栄嗣

  • グラミー賞受賞のクリスチャンソングライター、飛行機事故で死亡

  • ビリー・グラハム伝道協会とサマリタンズ・パース、福音主義財務責任協議会を脱退

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • イスラエルとハマスが和平合意、生存人質20人全員解放 キリスト教界から歓迎の声

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 加速する聖書翻訳、3日に1つのペースで新しい言語訳の聖書が誕生

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • マルコの証言を通してイエスと出会う90分 「マルコドラマ」日本で初上演

  • シリア語の世界(34)ウルファ(トルコ南東部)の洪水について(1) 川口一彦

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(14)哲学と聖書(前半) 三谷和司

  • チャーリー・カーク氏の妻、殺害者を赦す 「キリストはそうしたし、夫もそうする」

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 中国東部で教会活動に対する大規模取り締まり、キリスト教徒70人以上拘束

  • 『奇跡の人生』 20世紀の英国を代表する新約聖書学者が遺した「信仰の置き土産」

編集部のおすすめ

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.