Skip to main content
2025年12月19日22時20分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム

榮義之牧師「天の虫けら」(51)・・・すべてのことに感謝せよ

2007年10月19日11時53分
  • ツイート
印刷
榮義之牧師+
+

 堀内端姉が、美濃ミッションの友人に富雄キリスト教会を紹介され、毎週通うようになったのもそのころである。彼女は礼拝のオルガン奏楽の奉仕をしてくれた。



 彼女は中国からの引き上げ者である。父親は中国・青島商業高校の校長で、戦時中もキリスト教徒として多くの中国人を助け、今でも青島でその遺徳が偲ばれるほどの有名人だった。兄弟たちも著名な大学教授や医者として活躍した。すぐ上の兄は、よど号ハイジャック事件の時、医者として北朝鮮にまで同乗、後に浜松医大の学長となった方である。



 彼女の悩みは長女が精神的に弱っていることだったが、いっしょに礼拝に出られるようになり、喜んでいた。ところが今度は、地元の名門高校に通う秀才だった長男が、大学受験を控えて病気にかかった。それでも何とか国立大をはじめ、有名私立大学にも合格したが、大学の入学式当日、入学するはずだった大学の大学病院に入院するという試練が襲った。



 彼女の家を訪ねた私に、彼女は「牧師さん、なぜこんな試練が続くのですか?」と問うた。私は聖書を開き、「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことについて、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです」(2テサロニケ5:16-18)という聖句を読んだ。「どうしてできるのですか?こんな時に感謝するなんて、ひどすぎます」と彼女は言った。聖書を開いた牧師も、「私もそう思いますが、神のことばです。従いましょう」と答えた。今から思えばずいぶん乱暴な話だが、それが神の御旨だった。私たちは2人とも泣きながら祈り、感謝した。



 その日から堀内姉のリバイバルが始まった。ほんとうにすべてのことに感謝するのが、彼女の人生の花飾りとなり、いつも喜び祈りつつ感謝し、感謝しつつ祈り続けた。息子は大学卒業後、一流企業に就職、自らバプテスマを受けた。娘も自立した。次女は有名大学出身の才媛で、幸せな結婚をし、教育者として活躍している。



 彼女の墓碑銘には、その生涯をかけて従ったみことば「いつも喜べ。絶えず祈れ。すべてのことに感謝せよ」が、彼女を愛し、理解し支えてきたご主人の希望で刻まれ、墓地を訪れる人々に、信仰によって今もなおあかし続けている。



 堀内姉も、大森姉と同じ日に水のバプテスマを受け、教会の礎石として牧師を支え続けてくれた。この日、いっしょにバプテスマを受けた井上兄は、その後も忠実に信仰生活を守り、今も家族そろって礼拝を守って、教会の大きな支えとなっている。もう一人の伊藤姉妹も、長年にわたっていつも教会の支えとなってくれた。後に東京へ転勤したが、その後も恵まれた信仰生活を続けている。この日バプテスマを受けた四名と吉川姉が、富雄キリスト教会の土台となった兄弟姉妹である。



 それ以外にも、多くの兄弟姉妹が救われた。ここに全員の名は記せないが、私は牧師としてそのような方々を忘れたことはない。いつも主の祝福あれと祈り、感謝している。



(C)マルコーシュ・パブリケーション




◇



榮義之(さかえ・よしゆき)



 1941年鹿児島県西之表市(種子島)生まれ。生駒聖書学院院長。現在、35年以上続いている朝日放送のラジオ番組「希望の声」(1008khz、毎週水曜日朝4:35放送)、8つの教会の主任牧師、アフリカ・ケニアでの孤児支援など幅広い宣教活動を展開している。



 このコラムで紹介する著書『天の虫けら』(マルコーシュ・パブリケーション)は、98年に出版された同師の自叙伝。高校生で洗礼を受けてから世界宣教に至るまでの、自身の信仰の歩みを振り返る。(Amazon:天の虫けら)





  • ツイート

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 『幸福論』 カール・ヒルティが贈る聖書を土台とした人生論

  • 第4回ローザンヌ世界宣教会議で発表の「ソウル声明」 日本語版が公開

  • 英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増

  • キリストの死によって与えられる新しいいのち 万代栄嗣

  • 金城学院大学と名古屋YWCAが協定締結、外国ルーツの子ども支援で協力

  • ワールドミッションレポート(12月19日):インドネシアのマンガライ人イスラム教徒のために祈ろう

  • 綱渡りのような人生 菅野直基

  • 給食で子どもたちに笑顔と教育の機会を 最貧国マラウイを支援する「せいぼじゃぱん」

  • 聖心女子大学と鹿児島純心女子中学・高校が協定締結 共にカトリック系

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(237)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(後編) 広田信也

  • 2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目

  • 英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増

  • 給食で子どもたちに笑顔と教育の機会を 最貧国マラウイを支援する「せいぼじゃぱん」

  • 聖なる励まし 穂森幸一

  • 綱渡りのような人生 菅野直基

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 旧統一協会の田中富広会長、道義的責任など理由に辞任 「謝罪の意を込めおわび」

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(237)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(後編) 広田信也

  • 第4回ローザンヌ世界宣教会議で発表の「ソウル声明」 日本語版が公開

  • キリストの死によって与えられる新しいいのち 万代栄嗣

  • 元阪神マートンさんが来日ツアー「クリスマスの贈り物」 関西学院大でトークイベントも

  • 2025年に最も人気のあった聖句はイザヤ書41章10節 この6年で4回目

  • 英聖公会の聖職者ら約700人がカトリックに、この30年余りで 女性司祭導入後に急増

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 【書評】鶴見太郎著『ユダヤ人の歴史―古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで』

  • 日本聖書協会が恒例のクリスマス礼拝、聖書普及事業150年を感謝しコンサートも

  • 京都ノートルダム女子大学、次期学長に酒井久美子氏 学生募集停止の来年4月から

  • 英国で「路傍伝道者憲章」 相次ぐ街頭説教中の逮捕受け

  • 東洋英和女学院大学、次期学長に藁谷友紀氏

  • ニカイア公会議1700周年を記念、開催の地で一致求め祈る 教皇や全地総主教らが参加

編集部のおすすめ

  • 「神の霊によって、主はこの国を造り替えられる」 日本リバイバル同盟が「祈りの祭典」

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.