東京基督教大とチャーチ・スクール共催で講演会「旧約聖書ツアー」 ランドル・ショート准教授が「ガイド役」

2014年6月10日15時34分 記者 : 守田早生里 印刷
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講演を行ったショート・ランドル東京基督教大学准教授=5日、おゆみ野教会(千葉市)で

講演会「旧約聖書ツアー」が5日、千葉市にあるチャーチ・スクール「CCSI(カベナント・コミュニティ・スクール・インターナショナル)」と東京基督教大学(千葉県印西市)の共催で開催された。ツアーのガイドをしたのは、東京基督教大学のランドル・ショート准教授。米ハーバード大学大学院で博士(神学)を取得し、現在は、同大学で旧約聖書学、ヘブル語に関する授業を担当。日本語が堪能なショート氏は、この日も日本語で講演を行い、時折冗談を交えて会場の笑いを誘った。ショート氏は「私は、日本の歴史、文化などをアメリカにいる時にもたくさん学んだ。しかし、この目で見て、日本の人と話して、改めて日本に興味を持つようになった。今日は、旧約聖書の世界を地図で見るだけでなく、体験的に感じ取っていただければと思います」と語った。

ツアーは、会場となったおゆみ野キリスト教会誉田チャペルの会堂を、旧約聖書の多くの場面で登場するイスラエル周辺に見立てた。参加者全員で、指を差しながら、アブラハムの故郷であったウル、エデンの園があったと言われる「肥沃な三日月地帯」の一部、バビロン、アブラハムの親類がいたとされるハラン、そしてイスラエル、エジプトなどの位置を確認。地中海の辺りに座っていた参加者には、「地中海の風を感じることができますか?」とショート氏が話しかけ、会場を盛り上げた。

ツアーは二部構成で、一部は「神の民の7つの移動」と題し、神の民がエデンの園からどのように移動していったかを巡った。旧約聖書では、エデンの園からアダムとエバという「神の民」が現れ、そこから7回の移動をする。1回目の移動はエデンからアブラハムの郷里であるウルへ、そして2回目はウルからアブラハムの親類がいるハランであった。3回目にはハランからイスラエルへと移動する。

旧約聖書の中で、神はアブラハムにこう話しかける。「あなたは、あなたが生まれた故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へいきなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される」(創世記12:1〜3)

しかし、アブラハムとサラは20年以上も子どもを授からなかった。「神様は、アブラハムを祝福するとお約束なさったのに、なぜ彼らが望んでいた子どもをお与えにならなかったのでしょうか。人は、祈り、すぐに答えを出したがる。しかし、神様に祈り、時に『待つ』ことも大切なのでは?」とショート氏。

東京基督教大とチャーチ・スクール共催で講演会「旧約聖書ツアー」 ランドル・ショート准教授が「ガイド役」
満席となった会場。熱心にメモを取りながら、聴く人の姿も。

第二部では、「旧約聖書の主要人物20人」と題し、旧約聖書の中から、特に20人をピックアップして、聖書から読み取れるそれぞれの人物の性格、時代背景などを話した。冒頭には、「今日、集まっていただいた方は女性が多いのですが、今回、ピックアップしたのは、全員男性です。私がそうであるように、彼らも妻の力、支えがなければ、何もできなかったと思います。だから、ここで男性だけの名前を挙げるのは非常に心苦しいのですが、どうかその背後には妻の力が必ずあったのだと思って聞いてください」と説明した上で、進められた。

創世記の初めから、1人目はアダム、そしてノア。「神様は、ノアを通して、ご自分が創造された世界を一度リセットし、新たに作り直したのでは?」とショート氏は語る。その後、アブラハム、彼の待ち望んだ子どもイサクが現れ、そして次に登場するヤコブは、とてもずる賢く、人から尊敬されるような人ではなかった。「我々クリスチャンも、みんなが尊敬すべき聖い人だろうか?そうではないと思う。しかし、そんなヤコブでさえ、そんな私たちさえも神様は愛し、たくさんの恵みをくださいます」と語った。

最後に東京基督教大学について、「全国の教会が健康でなければ、TCU(東京基督教大学)は健康な大学にはならない。みなさんと共に、未来の教会のリーダーを育てていきたい。若者は『力があるが、知恵が足りない』。年輩者は『知恵があるが力が足りない』。この2つをうまく融合すれば、これからも日本のキリスト者を育てていくことができるのではないかと思う」と話し、この日のツアーを終えた。

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